トニー・アイオミは、悪性のリンパ腫と診断されたとき、オジー・オズボーンにとても助けられたという。アイオミの病は、ブラック・サバスが再結成を発表しニュー・アルバムの制作をスタートした矢先に発覚した。

◆オジー・オズボーン画像

アイオミは、英『Daily Mirror』紙に寄せた手記で、オジーが見せた心遣い――オジーだけに…なところはあるが――について明かした。

「バンドはちょうど最新作『13』に取り掛かり始めたところだった。それで、彼らを集め悪いニュースを告げたんだ。オジーは“ああ、それで誰々が死んだんじゃなかったっけ?”って言ったよ。それって1番聞きたくないことだ。“ありがとよ、ミスター・能天気”って思ったね。でも、それがオジーってものだ。彼はいつだって余計なことを言う」

「アルバムの制作があって救われた。じっとしながら死を待つんじゃなく、何か集中することを与えられたんだから。参加できる日もあれば、具合が悪いときもあった。でも、バンドはそうなるだろうって理解してくれていた」

「実際、オジーにはとても助けられた。前に経験したことある人が近くにいるのはいい。癌について話すときは、いつも最悪の事態を恐れるものだからね。オジーは、シャロンが結腸癌になりリンパ節まで広がったとき、いろんなことを経験している」

「俺が疲れを感じると、オジーは“シャロンもそうだった。横になって休んだほうがいい”って言っていた。お茶をいれようとさえ、言ってくれた。でも、オジーはオジーだからね。3時間消えて、戻ってきたときには何も持ってない。“お茶は?”って訊くと、“ああ、忘れてた”だよ」

アイオミはその後、治療を続けながら世界ツアーという激務をこなし、現在はブラック・サバスのニュー・アルバムに向け準備を進めている。さらなるツアーも視野に入れているという。決して容易なことではないが、「病に支配されたくない」と決意したそうだ。


Ako Suzuki