【インタビュー】LAMP IN TERREN、「“俺も素敵な景色を知ってるよ”って言いたかった」

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<RO69JACK>と<MASH FIGHT!>という二つのコンテストでグランプリを獲得した3ピースバンドLAMP IN TERRENが1月14日、アルバムにてメジャーデビューを果たす。“希望の光”を意味する『silver lining』と名付けられたこのデビューアルバムには、「自分たちにとって音楽が希望の光だった時代の曲」だというバンド初期の楽曲が全7曲収録された。存在感のある歌声と壮大なスケールのサウンドを特徴とする楽曲たちは、日本のフォークや歌謡曲とアメリカのモダンロックが融合したような独自の輝きを放つものばかり。彼らの存在が、これからより多くの人にとっての“光”となることはまず間違いないだろう。

◆「緑閃光」ミュージックビデオ

■そもそも曲を自分のものだけにはしたくなくて
■誰かに聴いてもらわないと音楽にはならないと思ってた

──アルバムにあえて初期の曲を収録したのは、自分たちの原点を確認するような意味合いがあったのでしょうか?

松本大(Vo/G):ここに入ってるのはたぶん、僕たちの原点よりもさらに前の曲たちですね。1曲目の「L-R」は6年前に最初にバンドで作った曲で、まだ曲を作るっていうことがどういうことかもわかってない、あてずっぽでギターを弾きながら歌ったような曲で、ただ自分の気持ちをぶつけてるだけ。だから、原点よりも前ですね。

中原健仁(B):紀元前って感じだよね(笑)。

松本:まだ恐竜がいたときですね(笑)。でも、ここで出しておかないと、もう出すタイミングがないと思ったんですよ。この先もライブで歌っていきたいから、音源として残さないのは嫌だなって。ただ、昔の曲とはいえ、レコーディングはすごく大変だったんです。ライブでやるのと、音源にするのって全然違って、できるだけ頭で考えないように、無意識で、曲と一緒に積み重ねてきたものを出すようにしました。

川口大喜(Dr):ドラムに関してはこだわりつつも、できるだけ早く終わらせようと思って頑張ったんですけど、ギター、ベースの2人はホントに大変そうでしたね。コード進行とかも変えたりしたんで。

──最初は理論で作ってないから、音が当たっちゃったりしてたってこと?

松本:っていうよりも、曲が開かなくて。前は気持ち先行だったから、それでもよかったりしたんですけど、今回はそのままじゃダメだと思って。

川口:自分たちのアレンジが体に染みついてる曲ばっかりだったので、スタッフさんとかエンジニアさんからいろんな意見をもらいつつも、なかなかそれに馴染めなかったりもして、そこには葛藤もありしました。

松本:ちゃんとしたレコーディングをするのも2回目だったし、苦労はしたんですけど、でもできたものは本当にいいものになったと思いますね。

──アルバム自体がバンドの初期のドキュメントになっているというか、最初は自分で自分の背中を押すような曲を歌っていたのが、徐々に他者を発見して、その関係性の中に自分の存在意義を見出すような、そういうストーリーがあるように感じました。

松本:確かに、自分に向けて曲を書いてきたとは思うんですけど、僕はそもそも曲を自分のものだけにはしたくなくて、誰かに聴いてもらわないと音楽にはならないと思ってたんです。誰かのものになって初めて音楽だと言えると思うので、あんまり自分ってものを出すべきじゃないんじゃないかって、当時は考えてたと思います。“対自分”ってすごく気持ち悪くて、やっぱりリスナーがいないと成立しないんですよね。

──相手にちゃんと伝えるには、まずは自分のことを歌わないといけないって、無意識的に思ってたんじゃないかな。

松本:それはホントそうですね。無意識に出てきた言葉でした。

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