【ライブレポート】真野恵里菜、2015年の幕開けディナーショーで「ちょいワル? やさぐれ?」

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<真野恵里菜カジュアルディナーショー2015~premium ZERO~>が、1月10日と11日、原宿のミュージックレストラン ラドンナにて開催された。

◆<真野恵里菜カジュアルディナーショー2015~premium ZERO~>画像

真野ちゃんのカジュアルディナーショーは、初開催の2014年から2年連続。初日公演は、真野ちゃんが主演した『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』第7章の公開初日とも重なり、朝から舞台挨拶を行なってのショーとなった。

久しぶりにスクリーン越しではない真野ちゃんに会うために、多くのマノフレ(真野恵里菜ファン)が足を運んだ会場。軽快なドラムのリズムが開演の時を告げて、パーソナルカラーである赤のスカートをひらりと揺らして、言うならば“オトナ真野”なジャケット姿で真野ちゃんがステージイン。ショーは「OSOZAKI娘」からスタートする。久しぶりの“歌手”真野恵里菜ということで、マノフレはもうそれだけで笑顔。ミュージックレストランということもあり、比較的近い距離でそんな観客の表情を確認するかのように、真野ちゃんもひとりひとりと目を合わせながら笑顔で歌っていく。

この年末年始はお休みだった真野ちゃん。「ハロコンに行かないと年が明けた感がないから、なんとなくみなさんの気持ちがわかってきた。」と、笑いを交えて1月2日に中野サンプラザで開催されたハロー!プロジェクト新春公演の初日に足を運んだことを報告。そして、真野ちゃんにとってもマノフレにとっても、2015年がたくさんの笑顔に包まれることを祈っての乾杯。スペシャルドリンクに口をつけた真野ちゃんは、「んー。おいしっ。」と、幸せそうな顔をして、そして「ちなみに、アルコールを飲んでるよーって方?」と、質問を投げかける。客席からいくつも手が上がった光景を目にすると、「昼(公演)より多い。夜だからかな? 昼はこれ(ショー)を観た後に中野に行く人が多かったんだろうね。」と、まさに同時刻に行なわれている<Hello! Project 2015 WINTER ~HAPPY EMOTION!~>に参加しているであろうマノフレたちのことをぽつりとつぶやき、会場を大爆笑に変えた。

そしてご飯を一緒に行ったアンジュルムの竹内朱莉と中西香菜が、5分くらいかけてラムネを開けていたという話や、ハロー!プロジェクトを卒業して、やっとハロプロの公演をファンと同じ目線で観ることができるようになったことなどを話す。さらに、ちょっと前まで小さかったはずのモーニング娘。'15・工藤遥に身長を抜かされたこと、そしてあれよあれよと気づけば自分が24歳になってしまうことを口にして「ほんとにびっくりだよね。どうしたらいいかな。」とやるせなさを滲ませつつ、「止まらないかなって思うんですけど、時は過ぎていくもので……。」と、トークを次の曲へとつなげていく。この辺の上手いハンドリングは、さすが今年24歳といったところである。

ディナーショーでは自分の曲以外の楽曲もカバーしている真野ちゃん。今回、彼女がセレクトしたのは、スフィアのライブで聞いたという豊崎愛生の「ポートレイト」と、昔からよく聴いていた川嶋あいの作品から「見えない翼」。この日、オリジナルを知っていたというマノフレは少なかったが、裏を返せば、真野ちゃんの歌声を通じて、真野ちゃんの心に響いた素敵な楽曲をまたひとつ共有できたということ。マノフレにとって、それは新たな喜びでもある。

マノフレおよびその周辺からいろんな意味で愛されている「マノ応援てぶくろ」をしたマノフレをステージ上から見つけた真野ちゃん。そして思い出したように新グッズを紹介する。「大っきいの、恥ずかしいの(照)。でもね、気持ちいいの。生地が。……触りたい? 結構、ふかふかですよ。意外とちゃんとしてるでしょ?」と、真野ちゃんが手にとったのは、マネティ(マネージャー)が作ってしまったという、新しい真野グッズ「メガ ブランケット」。さらに、先日カフェでロゴマークをデザインしたということもあり「男の子も女の子も被れるキャップを作りたい」と、真野ちゃんは野望を語る。

「世界はサマー・パーティ」「黄昏交差点」「My Days for You」と、ポップチューンを3曲並べる中盤。「黄昏交差点」では、ステージを降りて、真野ちゃんはテーブルを回って、マノフレととびきり近い場所から歌を届けていく。マイクを通さない生声すら聞こえてきそうな距離ということで、会場のテンションもグッと上がる。もっとも、そんな真野ちゃんが通りすぎた後に、スカートがテーブル上のメニューや皿などに引っかかったり汚れないよう、ひとりひとりが配慮していく姿もまた、“マノフレは紳士”と言われる所以である。

真っ白なドレスに衣装チェンジするとともに、『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』主題歌「Ambitious!」を歌うと、バンドは次の曲の準備としてサングラスをかける。「次の曲は、かっこよくというか……ちょいワル? やさぐれ? な感じでお届けしたいなと思います。それじゃあ、行ってみよう。」と、真野ちゃんもサングラスをかけて、ノリノリで「熱血先生」へ。もちろんお決まりのマイクパフォーマンスもキメて、会場も大盛り上がり。普段とは違う、サングラス姿の真野ちゃん。もっとも、サングラスの奥の瞳がどうだったかは定かではないが、歌い終わって顔をそむけながら口元に恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべていたところを見ると……まぁ、そういうことである。

そんなちょっと恥ずかしがりながらも盛り上がった「熱血先生」の熱量を受け継ぐ形で、「ドキドキベイビー」「バンザイ!~ 人生はめっちゃワンダッホーッ!~」と、たたみかけるように本編は終了。もっとも、拍手と「恵里菜」コールは鳴り止むことなく、「嵐の前のキャンドル」からアンコールは始まる。

ピアノの旋律の上で、伸びやかに声を響かせる。今回のセットリストもまた、彼女の意見を反映したものになっていたのだが、この曲は、真野恵里菜からマノフレへのメッセージのようであり、同時にマノフレの真野恵里菜への決意のようでもあり。そんな強い絆で結ばれた両者の想いが、この空間を埋めていく。

さらに『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』第5章から主題歌となった「大切なキセキ」を披露した真野ちゃん。2015年を迎えての抱負を口にする。

「やっぱりイベントする機会が減っちゃったぶん、会える機会は大切にしたい」
「みんなが求めている部分と新しい部分を見せたいなって思っています」
「ライブとかあったら……まぁなんか「どうせほか行ってるんでしょ?」とか言ってるけど、それは言葉の裏返しじゃないですけど、やっぱり帰ってきてほしいなって思うし、帰ってきて「真野ちゃん成長したね」とか「今度はこういう女優さんと共演したんだ、すごいね。」とか言ってもらえるように頑張ります。」

そしてディナーショー最後を飾ったのは、「NEXT MY SELF」。2014年末に開催された<真野ちゃん忘年会配信>にて、2014年をハロー!プロジェクトの真野恵里菜ではなく、“真野恵里菜”としての道が少しずつできてきた一年と総括した真野ちゃん。そんな彼女の“NEXT MY SELF”をみんなで歌いあげて、2015年幕開けのカジュアルディナーショーは幕を閉じた。



なお、女優・真野恵里菜としては、ゲスト出演したテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 新春スペシャル』が1月18日夜9時からオンエアとなる。真野ちゃんは『科捜研の女』への出演について、「すごい歴史が長いドラマで、観ている方もたくさんいらっしゃって。そんなドラマに自分が出演できるなんて思ってもいなくて。(中略)すごいやりがいのある役で、すごい複雑な役だったんですけども、ほんとに体当たりでやりましたので、観てください。」と、胸を張る。

さらに、4月には鴻上尚史 作・演出の舞台『ベター・ハーフ』にも出演する。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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