BUCK-TICKの名盤『惡の華』のリリース25周年を記念して、2月1日にリリースされる『惡の華 -Completeworks-』。メンバー監修のもと新たにミックス、高音質化された本作を存分に堪能できる特別試聴会が、1月23日、ビクタースタジオ301にて開催された。

◆特別試聴会が行なわれたビクタースタジオ301、当時のマスターテープ 画像

25年前、1990年1月24日にアルバムからの先行シングルとしてリリースされた「惡の華」(ゆえにこの日の特別試聴会は25年の時を経たリリース前日、1月23日に開催された)。会場となったビクタースタジオ301といえば、アルバム『惡の華』がレコーディングされたスタジオであり、まさに今回の試聴会は、25年前、メンバーがレコーディングで実際に耳にしていた音により近い音を体感してもらうためのイベントでもあった。


25年前のマスターテープやレコーディングデータシートといった貴重なアイテムも公開された試聴会では、まず1990年のオリジナルミックス(当時のCD音源)を試聴したのち、アナログマスターテープをアナログ盤制作の匠・マスタリングエンジニアの小鐵 徹氏がリマスタリングし、音がより立体的に再現されたハイレゾ配信と、そしてメモリアルボックスの中に同梱されているアナログレコードを試聴。コントロールルームのモニタースピーカー「GENELEC 1035A」を通じて、当時、メンバーが耳にしていたサウンドが25年の時を経て蘇った。

さらに、今回の『惡の華 -Completeworks-』で使用されている高音質ディスク「プラチナSHMディスク」に収められた2015年ニューミックスの試聴も実施。ちなみにプラチナSHMディスクには、24chマルチテープに録音されていた各パートの48khz/16bitデータを、レコーディングエンジニアとしてBUCK-TICK作品に関わり続けている比留間整 氏が新たにトラックダウンし、ビクタースタジオのK2HDプロセッシング技術によって、176.4khz/24bitにアップコンバート。そしてこのデータをHR(Higt Resolution)カッティングした音源が収められている。

オリジナル音源と比べると、“音の粒レベル”で曇りが取り除かれ、ダイナミックレンジがグッと広がったかのようなサウンド。空気感や音の広がりはもちろん、荒々しいギターのピッキングノイズやスネアの残響といった細かいところまで聴こえてくる2015年ニューミックス。それは、すべてにおいて新しくなった、むしろ別作品と言ってもいいのではないかというほどだった。

また試聴会の最後は、レコーディング最終チェックとして、ビクタースタジオの各部屋に常備されているJVCのウッドコーンステレオ「EX-N50」でも2015年ニューミックスの『惡の華』を試聴。レコーディングスタジオのモニタースピーカーではなく、民生機でも今回のブラッシュアップされた音源の良さが、思わずにやりとしてしまうくらいにはっきりとわかることが確認できた。

なお、今回のニューミックス、メンバーもその仕上りに大変満足しているそうだ。