シャンソン歌手であるクミコの楽曲「広い河の岸辺~The Water Is Wide~」が、NHK朝の連続ドラマ『花子とアン』や『マッサン』でも主人公がこの原曲を口ずさんだことで話題となっている。オリコン演歌・歌謡曲チャートにて22週(5ヶ月)連続トップ50入りを記録し、2014年12月29日付けの同チャートで念願の1位を獲得、USEN HIT演歌・歌謡曲ランキングでも1位を4回獲得するなど、ロングヒットをとばしている。その影響は、台湾へも広まりを見せている。

◆クミコ 画像

原曲「The Water Is Wide」は340年以上歌い継がれているスコットランドの民謡だが、Yahoo!のトップニュースにも「朝ドラ登場の曲 異例のヒット」として取り上げられ、再注目を集めている。クミコによる「広い河の岸辺」は、ケーナ奏者でもある八木倫明自身が、家族と離れ、職も失い生きる意味を失いかけてた時に原曲と出会って励まされたという経験を持ち、この不思議な力を広めるため日本語詞を付けた作品だ。広い河のように突破することが困難な難題に対してかすかな希望を胸に1歩1歩進もうとするこの歌詞、340年語り継がれてきた普遍的なメロディ、そしてクミコの声により、“希望の歌”として時代を超え国境を越え、今、日本において心に響く曲として蘇り、中高年を中心に反響を得ている。

台湾で注目を浴び始めたきっかけは、日台で情報サイトを運営するASIAエンタテイメント メディアプロデューサー木山善豪が、NHKやYahoo!トップでクミコと八木倫明が取り上げられるとに関心を示したことにある。木山は、この曲が「中高年の希望の歌」として人々に勇気を与えていることを台湾でも発信したいと思い、自身の情報サイト「Bimajin」「its-B」でのインタビューを両人に依頼した。(「Bimajin」「its-B」掲載記事:http://its-b.com/article_page/646)



木山は取材後、日本同様にさまざまな問題を抱えている台湾でもこの「広い河の岸辺」を伝えたいと感じた。そこで知人の台湾の歌手「寒雲(かんうん)」に相談したところ、彼女も木山の想いに感銘を受け「広い河の岸辺」を中国語訳詞することを約束。彼女は、いずれ中国語版「広い河の岸辺」を唄えればという話もしているということだ。

すでに寒雲が中国語詞を入れたクミコの「広い河の岸辺」のプロモーションビデオがYouTubeでも動画配信されており、Yahoo!台湾のエンタメコーナー(https://tw.celebrity.yahoo.com/music/jpop/)でもクミコのインタビューが掲載されている。台湾メディアの注目により、この曲は広がり始めている。

この件に関して、クミコ、木山善豪、寒雲からそれぞれコメントが届いている。

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「台湾の方から取材を受け、大変光栄に思いました。というのも、あの東日本大震災の時、台湾の方々からたくさんの義援金をいただき、そのことで、どれだけ多くの被災者、いえ、日本人が励まされたかしれません。私自身、3.11に石巻で被災した経験があります。ですから、『広い河の岸辺』という曲を初めて聴いた時、「河は広く、渡れない」という歌詞が「元北上川」を連想させ、復興への道のりがまだまだ遠い事を感じてしまいました。しかし、絶望の中にも希望は必ずあるのだということを、この歌は教えてくれます。そして、震災でご恩のある台湾の方が、この『広い河の岸辺』に関心を持ち、中国語訳詞をつけて台湾でも伝えたいと言ってくださったことは、本当に嬉しいことでした。こんな喜びはありません。広い海を隔てた日本と台湾。そこをツナぐ希望の舟に、この歌がなれればいいなあと思っています。」──クミコ

「『The Water Is Wide』という曲と初めて出会ったのは、台湾滞在中に観たNHKワールドで放送されていた『マッサン』というドラマでした。その後、この曲は『広い河の岸辺~The Water Is Wide~』として八木倫明さんが日本語訳詞をし、歌手のクミコさんがその歌詞で唄っていて話題になっている事をNHKのドキュメンタリー番組で知りました。さらにYahoo!トップニュースに掲載されていた記事を読み、 日本の中高年の間で「希望の歌」としてヒットしている事もわかりました。また「3.11東日本大震災」の復興をテーマとして行われた音楽イベントで、八木さんと歌手のクミコさん、そして日本各地から集まった600人の中高年女性が合唱する風景をみた私は、なぜ300年以上も前からあるスコットランド民謡が今、日本の中高年に共感され、勇気づけているのかにとても興味をもちました。そして、クミコさんがあの震災当日、石巻で被災をしていたことも知り、彼女がどのような想いでこの『広い河の岸辺』と向き合い唄っているのかを尋ねたいと思いました。自分自身で知るだけでなく、同時に海外の方にも知っていただきたいと思い、私がプロデューサーを勤める日台で展開する女性向け情報サイト「Bimajin」と「its-B」で取材をすることに。お二人の曲へかける思いや考えを深く知って行く中で、いま様々な問題を抱える台湾でもこの歌を広めることが出来たら面白いかもしれないと閃き、すぐ行動に移さなければいけないと使命に似た想いを持ちました。そして兼ねてから交流のある日台で活動をするシンガーソングライターの寒雲(かんうん)さんに台湾でも『広い河の岸辺~The Water Is Wide~』を紹介したいと相談をもちかけると、彼女も歌詞に共感し、訳詞を引き受けて頂ける事になりました。そして現在、彼女による中国語訳詞ができました。3.11東日本大震災からもうすぐ4年。台湾から日本への寄付や援助、それに対する日本からの『ありがとう』の気持ち。双方向に『ありがとう!』が行きかい、連鎖した事で、これまで以上に日台の心の繋がりが強く深いものになったと私は感じます。八木さんとクミコさんが日本各地へこの曲を届けたように、私たちも『広い河の岸辺』を中国語で唄い広めることで、台湾の方々にも勇気と希望を与える事が出来るかもしれないと思うと今からとても心が躍る思いです。」──木山善豪

「クミコさんが歌った日本語バージョンの『広い河の岸辺』を何度も聞きました。やはりクミコさんの歌声、八木さんの訳詞は素晴らしいですね。この『広い河の岸辺』という名曲に出会えた瞬間から、歌詞の世界観に共感しました。台湾でも広めたいと素直に思ったので、中国語訳詞をさせていただけることは心から嬉しく、そして使命とも感じております。オリジナル歌詞からほぼ忠実に翻訳されて、とても簡単明瞭な詞だと感じています。この曲が340年以上世界的に歌い継がれている理由は、メロディだけでなく歌詞にも含まれていると思います。これ程大勢の人の心を捉えているのですから。まるで自分の境遇や気持ちが再現されたよう、只、感動でした。そして、もう一つ気付いたことは、国や習性、思想などが違っても、人間の根本的の「心」はほぼ同じですね。感動です。この感動が中国語歌詞でも人々に伝わる様、書かせていただきます。」──寒雲

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