【ライブレポート】KNOCK OUT MONKEY、ツアー初日に「好きすぎてやめれへん」

KNOCK OUT MONKEYが1月28日、東京 高田馬場CLUB PHASE公演を皮切りに全国ツアー＜TOUR 2015 “Mr. Foundation”＞をスタートさせた。

◆KNOCK OUT MONKEY 画像

同ツアーは、2ndアルバム『Mr. Foundation』を引っ提げて行われるもの。その初日は彼らの2015年初ライブということもあり、彼らのアクトを待ち詫びたファンによってチケットソールドアウト。満員のフロアは開演するや、曲を重ねるごとにクライマックスを更新していくような熱狂に包まれた。

ライブはアルバムのリード曲「RIOT」や「Greed」をはじめとするシングル曲はもちろん、『Mr. Foundation』収録曲を中心としたセットリストが組まれていた。

「それなりにガツガツしたアルバムを作ったつもりなんで」──w-shun（Vo&G）

とw-shunがMCで語っていたが、最新アルバムの楽曲群はキラーアンセムとしての爆発力を早くも備えている。それは冒頭から熱いシンガロングに沸き返るオーディエンスの姿がリアルに物語っていたようだ。そんなフロアに対して、「かかってらっしゃい！」「思いっきりジャンプしてくれ！」とさらに煽り倒すメンバーのテンションも高い。

また、「喜怒哀楽を全部出したいなと思って、いろんな曲を作りました」とMCでw-shunが語ったように、メンバー個々が持つ雑食な音楽性を開放したアルバムサウンドは、振り幅の広さとロックの力強さを獲得することに成功している。ハードコア／ミクスチャー／ハード・ロックなどを消化したアグレッシブさは客席にモッシュやクラウドサーフを呼び起こした。しかし、そのパワフルさの一方で、dEnkAがアコースティックギターによって豊潤な音像を生み出すシーンが見られるなど、緩急の表現も自在だ。

会場となった高田馬場CLUB PHASEは、インディーズ時代のナンバー「What's going on now」のミュージックビデオ撮影を行なったことがあるほか、dEnkAの初東京ライブを開催したライブハウスだけにメンバーにとっても思い入れが深い。「今回のツアーはぜひともここCLUB PHASEで始めたかった」とw-shunが語りつつ、「思い出の曲「What's going on now」をやるかどうかは、次の曲でのみんな次第！」とオーディエンスを煽ってフロアに圧巻の狂騒を描き出した。そしてもちろん披露された「What's going on now」では強烈なビートとアンサンブルに会場の熱量が天井知らずに高まっていく。

ナオミチが他のメンバー3人を「チョコバット（チョコ菓子）攻め」にする珍場面もありつつ、ツアー初日は最高の笑顔がステージにも客席にも見受けられた。その最後、「俺らまだまだでしょ？」とw-shunが客席に語りかける。「そうなんですよ。でも、やめれへんから、好きすぎてやめれへんかったから、ここまで来たんですよ」と続けた言葉に、客席からの惜しみない拍手が広がった。また、「この後、札幌行って、神戸行って……みたいな感じで旅して、また新木場で、成長した姿で帰ってこようと思ってるんで」と、これからの公演への意気込みをアピールして初日の幕を閉じた。

全国ワンマン＜TOUR 2015 “Mr. Foundation”＞は、5月17日の東京・新木場STUDIO COAST公演まで全17公演にわたって開催される。

撮影◎Rie Suwaki（MAXPHOTO）



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