ローランド「SOUND Canvas」がiOS用音源として復活、2月10日までは発売記念価格1,500円で「SOUND Canvas for iOS」ついに発売

ローランドは、iPhone/iPad用のソフトウェア・シンセサイザー with SMFプレーヤー「SOUND Canvas for iOS」をApp Storeで発売した。

◆「SOUND Canvas for iOS」～映像～

「SOUND Canvas」シリーズは、1990年代にコンピュータ･ミュージック用の定番として普及したハードウェアMIDI音源モジュール。その「SOUND Canvas」シリーズが、iPhone／iPadで活用できるソフトウェア・シンセサイザー with SMFプレーヤー「SOUND Canvas for iOS」として、2015年、ついに復活。「SOUND Canvas」シリーズの新たなラインナップとして発売された。昨年11月開催の楽器フェアでお披露目され、昨年末にはプロモーションビデオ（PV）が公開されていた話題のソフトウェアがいよいよ登場だ。

「SOUND Canvas for iOS」は、1,600音色/63ドラムセットを搭載し、16パートの楽器を同時に発音できる、iOSアプリとしては最高レベルの仕様を実現。ジャズやロック、ポピュラーのヒット曲から、フルオーケストラによる壮大な映画音楽やシンフォニーまで、「SOUND Canvas」シリーズ用に作成された膨大な数の曲データを、iPhoneやiPadでそのまま楽しめる。


音色配列（マップ）は「SC-8820」「SC-88Pro」「SC-88」「SC-55」の4種類を搭載、「CM-64」「GM2」の音色配列のSMF（スタンダードMIDIファイル）再生にも対応。シリーズの互換性にも可能な限り配慮し再現性を高めているのはもちろん、現代の技術を駆使し、より高品位なサウンドを提供するのも注目。内蔵エフェクトにはリバーブ／コーラス／ディレイ／2バンドEQ、そして、64種類のインサーションエフェクトを装備。最新技術による高演算精度で、クオリティの高いサウンドを実現している。

内蔵のSMFプレーヤーは、曲のキーやテンポの変更、任意の区間を繰り返し再生できる“ループ再生機能”、複数の曲を連続再生できる“ソング･リスト･プレイ”を搭載。楽器練習に便利なのが“イージー・マイナス・ワン”機能。ドラム／ベース／ギター／ボーカルのアイコンをタップするだけで任意の楽器音を消すことができるようになっている。

もちろん「Core MIDI」にも対応。ローランド「UM-ONE mk2」（iPhoneやiPadで使用するには別途「Lightning - USB カメラアダプタ」などが必要）をはじめとしたiPhone／iPad対応のMIDIインターフェース（別売）と組み合わせることで、iPhoneやiPadを外部音源として使用することも可能だ。ローランドがApp Storeでリリースしている別アプリ「Roland MusicData Browser」（無料）を使えば、高品位なミュージック・データ（SMF）を簡単に購入できるのも見逃せない。

BARKSでは2014年のPV公開時に、PV撮影の現場取材と試聴レポートを掲載している（下記リンク参照）が、その楽器音はハードウェア実機そのもの。エフェクトは最新技術によりリバーブを中心により高品位になっている。また、イージー・マイナス・ワンを含む再生機能の使い勝手も上々。対応予定とされていたInter App Audio、Audiobusへの対応は見送られたようだが、90年代に発売されていたPCに用ソフトウェア「Virtual Sound Canvas」がインサーションエフェクトを搭載しなかったのに対し、「SOUND Canvas for iOS」はインサーションエフェクトもフルに搭載。実機のユーザーも満足させるものとなっている。


プレスリリースのページでは、開発の経緯についても紹介。シリーズの歴史に加え、今回の最新版の開発に際して、当時NIFTY-ServeのMIDIデータ・フォーラムで活動していたユーザーの意見を参考にしたことなどにも触れられている。SOUND Canvasユーザーだった人はこちらも必見だ。

気になる価格は2,000円。2015年2月10日までは発売記念セールとして特別価格1,500円（いずれも税込）で販売される。気になる人は対応機種を確認のうえ早めのチェックを。