【インタビュー】HYDE、<VAMPARK FEST>を語る「伝説になると思います」

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■バックヤードはかなり濃い感じになりそう
■カオスじゃないですか、当日は(笑)

──ラインナップはどうやって決めていったんですか?

HYDE:決定するまで長い時間がかかったんですけど、まず最初にSIX:A.M.とNOTHING MOREが決まって。彼らを交えて2日間の規模で開催するにはどうしようかというところからブッキングを始めたんです。

▲NOTHING MORE

──そもそもSIX:A.M.とNOTHING MOREはどういう経緯でVAMPSとつながっていったんですか?

HYDE:NOTHING MOREはL.A.でライヴを見に行ったことがあって。アルバム『BLOODSUCKERS』のレコーディングでL.A.に滞在してるとき、彼らのマネージメントの方とたまたま話す機会があってね。「面白いバンドがいるから観に行かないか?」というお誘いを受けたんですよ、ちょうどスケジュールが空いてたのもあって観に行ったんですけど、すごい面白いバンド。日本ではどんな風に見られるのか想像つかないけど。

──どんな風に面白いんですか? ミュージックビデオを観る限りではハードでヘヴィなバンドという印象でしたが。

HYDE:うん、曲はめっちゃカッコいいんですよ。でも、生で観るとちょっと変態?みたいな感じで(笑)。だから僕も最初にライヴを観たときは“えぇーー!!”ってなりましたよ。いきなり太鼓とか出てきて、とにかくスゴいんですよ。

──コミカルではないんですよね?

HYDE:うん。真面目にやってる。

──見せ方がショウアップされているというか、エンタテインメントしてるということですか?

HYDE:そう、演奏がエンタテインメントしてるね。だから、ストンプに近いかな。あれをロックスタイルでやってる感じ。だから、好きじゃなくても観る価値がありますよ。みんな“えぇーー!!”ってなると思う(笑)。CDでは彼らのステージの姿は想像できないですから、みなさんにも観て衝撃を受けてほしいですね。

▲SIXX:A.M.

──NOTHING MOREはMotley Crueが所属するEleven Seven Musicのトップが破格の契約を行なったことが話題になったバンドですが、そのMotley CrueのNikki Sixx率いるSIXX:A.M.は?

HYDE:仲いいんですよ、実は。本人には会ったことないですけどね(笑)。彼らは今回、初めて日本でライヴをやるんですけど、僕らとやることに意味を感じてくれたからこそ、出演を決めてくれたんだと思います。

──HYDEさんとNikki Sixxが同じステージ立つということが本当に楽しみです。この2バンド以外に、海外勢として出演するのがGerard Way。

▲Gerard Way

HYDE:僕は元々マイケミ(MY CHEMICAL ROMANCE)が大好きで、Gerard Wayは一度授賞式で同じステージに立ったことがあるんですよ。たしかVAMPSが『Kerrang!』(イギリスのロック系音楽誌)主催の<Kerrang! Awards>に招待されて。

──2014年6月、イギリス最大級のロックフェス<DOWNLOAD FESTIVAL>出演前々日に、VAMPSがプレゼンテーターを務めたアワードですね。「Best International Rock Band」受賞バンドのFALL OUT BOYにアワードを捧げたという。

HYDE:そう。あのプレゼンテーターはすごい緊張したな(笑)。

──Buckcherryは、デビュー前からKISSのオープニング・アクトを務めたほか、元SEX PISTOLSのSteve Jonesが彼らのデビュー・アルバムにプロデューサーとして関わった強者バンドです。

HYDE:Backcherryの参加はかなり難航して、実は一番最後に決まったんですよ。

▲Backcherry

──それにしても2日目はBackcherry、SIXX:A.M.、そして日本からはsadsと刺青率が高い(笑)。大物海外アーティストを迎え撃つカタチとなる国内バンドのセレクトはどのような?

HYDE:こういった海外勢が揃ったとき、全員がある程度納得するラインナップにしたいと思ったんです。じゃないと、フェスが成功しない気がして。だから<HALLOWEEN PARTY>とはまた別の考え方なんですよ。<VAMPARK FEST>は動員のあるバンドを集めてラインナップしたところで、方向性が違ったら、お互いがつながらない気がしたんです。

──つながることが最大のコンセプトですもんね。

▲sads

HYDE:そう。好きなバンドを観に来たんだけど、SIXX:A.M.も好きになって帰るようなお客さんたちが集まらないと意味がない気がして。と考えると、まずsadsしか頭に思い浮かばなかったんですよね、極端な話。だから、sads以外をどうしようというのはその後にすごい悩んで。それこそOBLIVION DUSTまで考えたんですけど(笑)。

──K.A.ZさんはVAMPSがありますからね。そして、決定したのが[Alexandros]です。

HYDE:彼らとは昨年10月に<JAPAN NIGHT in TIMM>で対バンしたことがあって。ライヴが想像以上に激しくてカッコよくてね。これはありかなと思ってオファーしました。彼ら自身も海外で公演することを目指してるバンドなんで、僕らと同じような気持ちでステージに立てるんじゃないかな。

▲[Alexandros]

──こうしてラインナップが揃ってみると、みなさんワイルドだったりセクシーだったりという美学を持ってR&Rしている人たちが、見事なまでに集まりましたね。

HYDE:ホントに刺青バンドだらけだけどね(笑)。こういう系統の似たメンツを揃えられたところはすごいんじゃないかな。

──楽屋とか、いろんな意味で大丈夫なんですかね(笑)?

HYDE:ねっ。バックヤードはかなり濃い感じになりそう。カオスじゃないですか、当日は(笑)。

──今回、会場もフェスで使用されがちな幕張メッセとかさいたまスーパーアリーナではなく、日本が海外に誇る殿堂・日本武道館というところもいいですね。

HYDE:だから特設サイトは日本武道館をイメージして、わざと和の雰囲気を出してみたんですよ。それにギュッとした会場だからこそ、たぶん出演者同士交流すると思う。これで会場が大き過ぎたり、出演バンドが大勢いたらそうはならないからね。主宰ってのも大きい。たとえば、「セッションしようよ」とかって言いやすい。

──セッション! ぜひ観たいです。

HYDE:僕は今、Motley Crueの「LIVE WIRE」をやるつもりなんですけどね(笑)。“Nikki(Sixx)弾いてくれないかな”って思ってるんだけどね。どうだろうな。

──なるほど。バンドだけではなく、お客さん同士も仲良くなりやすそうですよね。ファッションセンスとか、似た匂いを持った人たちが集まりそうだから。

HYDE:そうだね。

──これだけ濃いバンドが集まるフェスですから、当日どんなファッションで行けばいいのか、HYDEさんからアドバイスがあればお願いします。

HYDE:セクシーなほうがいいんじゃないですかね(笑)。あるいはジーパンとかマーチンのワークブーツ履いて攻撃態勢でいくか。そのどっちかじゃないですか。

──セクシー系への具体的なアドバイスは?

HYDE:水着でも下着でも、出せる子は出したら?(笑)。でもね、今回のフェスは男の子にいっぱい来てほしいんですよ。男の子が反応してくれるラインナップだと思うから。だから、ワイルドな男の子たちにもいっぱい来てほしい。

──それも壮観ですね。当日、ライヴが始まったらどんな景色が見られそうですか?

HYDE:いやぁ~、想像できないね、とても。主宰しておいてなんですけど(笑)。でも、てんでバラバラなバンドではないから、そういう意味では少しは肩の荷は降りてるんですけどね。だから、少なくとも盛り上がると思います。

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