【ライブレポート】新体制グリーヴァ、熱狂の暴れ祭り

ツイート

2月1日(日)にTSUTAYA O-WESTにて、グリーヴァ単独公演<青天ノ霹靂-赤イ月ト×××->が開催された。

◆グリーヴァ画像

これまでグリーヴァは、あえて小箱の会場を選びファンたちと密接な中での熱狂を描き続けてきた。幾度となく単独公演を行い続けてきた彼らだが、その環境に限界が来たことと次のステージへ進むためのTSUTAYA O-WESTの場であるという。

この日は、新ドラマー優冴を迎えたお披露目も兼ねたライブでもある。ステージは、新曲「自己精神殺害推進會」からスタートし、狂鬼の「殺せ!(×5)」の煽りを受け、観客たちも荒ぶり疾走してゆく演奏の上で「殺せ!(×5)」コールを舞台上に返し、早くも場内には、熱気が渦巻いてゆく。

互いに高ぶった感情を闘わせあった「中絶」や、激しさと勢いを前面に押し出した「蜥-tokage-」「Dead[en]D」など活動当初から演奏してきた楽曲から、「僕ノ自殺理論」や「罰-batsu-」のよう近年発売したフリーキーな曲まで、この日のグリーヴァは、結成から現在に至る2年半の中から様々な曲をぶつけてきた。時を経ようとも、どの曲からも「剥き出しな感情をぶつけあう熱狂の風景を描く曲たち」という明確な指針に、彼らのぶれない意志が見えてくる。この日も狂鬼(Vo)が、水を口に含み、何度も何度も観客たちに吹きかければ、感情のストッパーが外れるたびに幾度となく客席にダイブしていた。ステージ上で転げまわりながら歌った「黒蟻ノ群レ」。客席へ飛び込み、観客たちと激しくまみれあった「潔癖症ノ僕。」、みずからの股間をまさぐり熱唱、サビでは「拝啓、愛しの」「アイドル様」の掛け合いも登場した「拝啓、愛しのアイドル様へ」と続く。

この日は、4月29日に3枚同時発売するシングル盤「操リ人形」「絶望ノ朝」「Fake」もいち早く披露された。どれもライブで熱狂描くに相応しい煽り/ヘドバン/逆ダイ系ナンバーだけに、観客たちも熱狂の渦へ溺れていた。

本編最後を飾った「刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」」では、狂鬼やギターの碌も客席へダイブし、観客たちも逆ダイし続けていた。2回目のアンコールの最後に披露されたのはこの日2回目の「中絶」だ。誰もが手で十字を切るポーズを描きながら熱狂。グリーヴァのライブは終始会場中"暴れ祭り"と化していた。

ライブ中「死ね!」と叫び、絶望を歌うことを表現の軸に据えてきたグリーヴァだが、“生きてください”と光射す想いを歌いかけた「君ノ存在理論」は、彼らの新たな表現スタイルが描かれた楽曲だ。この日のライブでは“闇の感情”を突きつけるのみならず“光求めゆく想い”も提示されていた点も、今後のグリーヴァの行く末を占うポイントだろう。

「お前たちは日頃感じている憤りや不安、全部ここに吐き出していってくれ。全部俺がもらってやる。感情と感情でぶつかりあいましょう」──狂鬼

グリーヴァのライブには、心のストッパーを外し野獣な自分になれる場が用意されている。4月29日(水)には「絶望ノ朝」「操リ人間」「Fake」の3枚同時リリース、7月1日(水)にはミニアルバム『妄想主義者ノ背徳。』も発売、同日に生誕3周年を祝うイベント<闇市-弐->が高田馬場AREAで開催となる。



PHOTO:MOTO
TEXT:TOMONORI NAGASAWA
編集:BARKS編集部

リリース&ライブスケジュール




4th Single「絶望ノ朝」
2015年4月29日(水)
全国流通盤 AMWK-15 \864円(tax in)
SE
01.絶望ノ朝

5th Single「操リ人間」
2015年4月29日(水)
全国流通盤 AMWK-16 \864円(tax in)
SE
01.操リ人間

6th Single「Fake」
2015年4月29日(水)
全国流通盤 AMWK-17 \864円(tax in)
(SE)
01.Fake

※3枚同時購入者限定GIG
※3枚同時購入で自己精神殺害推進會DEMO配布

<シューティングGIG:自己精神殺害推進會>
・会場で紙袋配布
・スーツ、学生服等の正装要着用

2nd MINI ALBUM『妄想主義者ノ背徳。』
2015年7月1日(水)発売
AMWK-20

<MadWink.PRESENTS グリーヴァ3周年記念EVENT「闇市-弐-」>
2015年07月01日(水)
@高田馬場AREA

◆グリーヴァ・オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報