2014年に23年ぶりの監督作『リアリティのダンス』を公開した映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーが、ベルリン国際映画祭初日の2月5日(現地時間)に、新作『エンドレス・ポエトリー』の製作発表を行った。

◆アレハンドロ・ホドロフスキー 画像

アレハンドロ・ホドロフスキーは、1929年にチリで生まれ、ジョン・レノンやアンディ・ウォーホルが惚れ込んだという伝説のカルト映画『エル・トポ』を1970年に発表した。その後、『ホーリー・マウンテン』(73)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(89)を発表し、確固たるカルト界の巨匠としての地位を築く。観る者を眩惑し、奇跡を引き起こす“魔術師”であると言っても過言ではない、映画監督である。

本作『エンドレス・ポエトリー』は、ホドロフスキーの自叙伝『リアリティのダンス』を原作としており、映画『リアリティのダンス』では、チリの田舎町トコピージャを舞台に少年時代を描いたが、その続編とも言える内容だ。今作では首都サンティアゴを舞台に、青年時代のホドロフスキーと当時のアバンギャルドな詩人、アーティスト、パフォーマー、ミュージシャンなどとの交流を、現実とフィクションを織り交ぜたマジック・リアリズムの手法と構成で表現している。なお今回は、チリ、日本、フランスの共同製作で、日本からは『リアリティのダンス』を配給したアップリンクが参加し、同社代表の浅井隆が共同プロデューサーを務めるということだ。撮影は7月からサンティアゴで行われ、完成は2016年2月を予定している。

また、本作の製作資金の一部は2月15日よりクラウドファンディングサービス「キックスターター」にて募られる。さらに同日23時(日本時間)、ホドロフスキー監督自身がインターネットを通じ、全世界に向け「YouTube LIVE」(サイトURL http://www.poesiasinfin.com/)にてライブによる製作発表を発信。この発表と同時に、キックスターターのページもオープンする。同サイトでは今作に関して、「『エンドレス・ポエトリー』は、われわれを取り巻く世界に潜むマジック・リアリズムを探求します。観た人が真の自分を発見する手がかりになる、まさに"生きること"への招待ともいうべき作品」と解説されている。

なお、下記のイラストはホドロフスキーの妻でデザイナーの「パスカル・モンタンドン=ホドロフスキー」による本作に対するイメージイラストだ。

(c)Pascale Montandon-Jodorowsky