シドのベーシスト明希がソロアーティスト「AKi」として2月3日、TSUTAYA O-EASTで<AKi 1st Solo LIVE "A Feeling Begins to Arise">を開催した。

◆AKi 画像

“正体不明の新人”としてデジタルフリー・ダウンロードシングル「FREAK SHOW」を配信したのが2014年12月のこと。その後、ソロアーティストAKiとして、1月28日の1stフルアルバム『ARISE』リリースに加え、2月3日に1stソロライブを開催することを発表したAKiのソロワーク始動は、実に鮮烈なものだった。

アルバム『ARISE』収録曲はAKi本人が作詞作曲はもちろん、ボーカルまでも務めた多彩なロックサウンドが印象的だ。この1stアイテムを携えて彼がどんなステージを見せてくれるのか。しかもライブ当日はAKiのバースデイ。瞬く間にチケットがソールドアウトとしたTSUTAYA O-EASTは開演前からオーディエンスによる期待が熱気となって立ちこめている。

19時2分、会場が暗転。SEに合わせてオーディエンスのハンドクラップが巻き起こる。ブルーのライトが点滅を繰り返すなか、まずはサポートメンバーである宮上元克(Dr./THE MAD CAPSULE MARKETS)、加藤貴之(Gt./兎-usagi-)、佑聖(Gt./THE KIDDIE)の3人がステージに登場した。そして、ベースを片手に持ち、ステージ中央に置かれたマイクへ向かってゆっくりと歩いていくAKiの姿に大歓声が送られた。

記念すべき1stライブの幕開けを飾ったのは「ジウ」だ。ダーティーなラウドサウンドにしなやかなメロディーが絡み付くこの曲をベースをかき鳴らしながら伸びやかに歌い上げると、続けてUSロック色が強い骨太な「Be Free」を熱量たっぷりにドロップ。ライブは序盤から凄まじい勢いで疾走し始めた。

「今日はこのステージから最高のロックンロールをお送りしたいと思ってますんで、どうぞ最後までよろしくお願いします!」

とフロアの興奮をさらに煽ったAKiは「FREAK SHOW」へ。ボーカルとして歌に徹しつつも、彼らしいセクシーで華のあるベースプレイも健在だ。オーディエンスも拳と叫び声を上げ、AKiが放つロックサウンドを全身で堪能している。

「昨日の夜、SEが鳴って出て行ったら、客席に誰もいなかった夢を見た」というエピソードを挟みつつ、ライブはミディアムナンバーが並ぶ中盤戦へ。

感傷的なサウンドが胸を打つ「LOOP」では、ファルセットを交えながら、マイクスタンドを握りしめ、熱のこもった歌声をしっかりとフロアに届けていく。音源ではアコースティックギターのみで構成されていた「pray」は、後半パートをバンドサウンドにアレンジ。ぐっとスケール感が増し、壮大なものへと姿を変えていた。

また、オーディンスのクラップが彩った「Path of Light」の後、AKiとドラムの宮上元克の2人がリズムセッションを繰り広げる場面も。煽動的なシーケンスと共に、ダイナミックなサウンドとパフォーマンスでフロアを熱く盛り上げた。さらに、「ここで1曲カヴァーやります!」と、NIRVANAの「Breed」を強烈な轟音で披露。その勢いのまま「Life is…」「Brave New World」を。そして、ギラギラとした危険な匂いが立ちこめる艶やかなキラーチューン「ミッドナイト/狂騒/DARLING:」を激しく叩き付け、本編を終えた。

アンコールの声に応えて再びステージに登場したAKiは、「申し遅れました、AKiです」と挨拶。改めてフロアからは大きな拍手と歓声が送られた。「なんか、いい歳こいて誕生日にライブやるのは恥ずかしいなと思ったんですけど……」と照れくさそうに話し始めると、ギターの加藤貴之が突如「Happy Birthday to You」を弾き始め、サプライズでバースデーケーキがステージに運び込まれた。オーディエンスも大合唱と祝福の声を贈っている。それに驚いたAKiは一瞬感極まりそうになりつつも、「誕生日にライブやるのもいいもんですね(笑)」と、笑顔を見せてこう続けた。

「自分の名義でやるにあたって、いろんなことを考えたんですけど……なんか、難しいことは言えないんだけど、思ったことをひたすらガムシャラに一生懸命やるのって、すごいカッコいいんじゃないかな?って思ったところから(ソロワークを)始めていて。そうやって作った音楽を、今日、みんなが歌ってくれたり、聴いて来てくれて、本当に感動しました。どうもありがとう。これからも変わらずに音楽を作っていくので、どうぞよろしくお願いします」

そして、サポートメンバーの紹介を終えると、「心から感謝の気持ちを込めて」と「tonight.」を披露。ドラマティックなミディアムバラードで、AKiとしての1stライブを締め括った。

約80分のステージでありながら、鮮烈なインパクトを残したAKi。会場のオーディエンスが「もっと観たい!」と叫んでいたように、この日彼が見せたパフォーマンスは、1stライブとは思えないほど素晴らしく、「これからも変わらずに音楽を作っていく」と話していたAKiの今後の音楽人(もしくはいちミュージシャン)としての活動に期待したい。

撮影◎江隈麗志


■1st FULL ALBUM 『ARISE』

2015.1.28発売
DCCA-57 ¥3,000(税抜)
M-01 Day 1 Music&Lyrics : AKi
M-02 Be Free Music&Lyrics : Aki
M-03 LOOP Music&Lyrics : AKi
M-04 FREAK SHOW Music&Lyrics : AKi
M-05 Brave New World Music&Lyrics : AKi
M-06 pray Music&Lyrics : AKi
M-07 Path of Light Music&Lyrics : AKi
M-08 ミッドナイト/狂騒/DARLING: Music&Lyrics : AKi
M-09 Life is… Music&Lyrics : AKi
M-10 ジウ Music&Lyrics : AKi
M-11 tonight. Music&Lyrics : AKi
TOWER RECORDSにて独占販売!

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