【連載】「藤田麻衣子の恋愛相談室」 case 7 ～淋しさを知る～

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ペンネーム：あい（岡山県／女性）

私は今年で社会人2年目になります。入社してからずっと好きな先輩がいます。
その先輩は、私の教育係で、仕事中一緒にいる時間が多いです。先輩は、10以上も年上で今まで出会ったことのないくらい優しい人です。話もしてくれるし、頼りになるし一緒にいるととても楽しいです。そんな先輩を好きになってしまったのですが、先輩は婚約されていて、もう結婚目前です。

好きになってはいけないと、頭ではわかってるのに好きになってしまい、でもただ好きでいるのはいいか、と自分に言い聞かせていました。

そんな時、その先輩と数人で忘年会があって、三次会でその先輩と二人でバーに行きました。先輩とは、よくふたりでごはん食べに行ったりしていて、ふたりでバーに行くことも、抵抗がないというか、まあいいやと考えているのですが、やっぱりこれは浮気に入るのでしょうか？

ふたりでバーで飲んでいて、会話も弾み先輩から、「あいちゃんデート行こう」と誘われました。お酒も入りほろ酔いだった私は「行きたいです」っと言ってしまいました。

後日、「本当にデート行くのですか？」と聞くと「嫌ならいいけど……」と言われ、「嫌じゃないです」と言って、デートに行くことになりました。

デートと言ってもごはん食べに行くだけだろうと考えていたのに、県外の水族館に連れて行ってくれました。

デートも終わり頃になり、「なんでデートに誘ってくれたのですか？」と聞いてみました。先輩に、「あいちゃんとデートに行ってみたかった」と言われ、そんな軽い気持ちなのかと少し悲しくなり、とうとう私は言うつもりのなかった気持ちをいいました。

「先輩、私は先輩のことが好きだからデートに、今日来ました。好きでもない人と県外までこないです」と。

繋いでいた手に力が入ったように感じました。それから先輩は、「こんなこと言ったらだめな立場だけど、あいちゃんのこと好きだよ、付き合いたいって思ってるよ、でも結婚が決まってるからそれはできない」。

先輩には、ずっと何とも思われてないと思っていたので、気持ちが知れて嬉しいのと同時に、結婚をやめてまでは付き合ってはくれないのだ、と悲しくなりました。

私のことが好きなのに結婚する先輩がわかりません。やっぱり結婚と恋愛は違うのでしょうか？

私は今凄くツラいです。好き同士なのに、付き合えないこの関係も、世間的に浮気云々になってしまっている状況にも。

麻衣子さんこれからどうしたらいいでしょうか？

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あいさんが自分で言う通り、「結婚をやめてまでは付き合ってはくれないのだ」というのが答えですね。

不倫を始める人もそうです。「傷つけることになるけどごめん」と先に謝って始めるのでしょう。誠実そうに見えてとても卑怯ですよね。でも結局はその障害がある感じに感情が高まって、その瞬間は不幸そうに見えて心から幸せなわけだから、お互いそれでいいんだと思いますが。

人生でそう何度も味わえる気持ちじゃないですからね、貴重ですね。

あいさんがもし、彼の立場だったらどうしますか？

私の周りには男女問わず、同じように「結婚と好きな人は別だ」と言ってる人もいましたし、逆に「本当に好きな人ができたから」と全部終わらせていた人もいましたよ。何が正解でもないですが、「結婚をやめられない」ことなんかないのです。そこまではする気がないだけです。

その人と恋愛がしたいなら、将来を望まずに、すればいいと思いますよ。つらいかもしれないけど、つらい分だけ、平凡な恋じゃ味わえない感情がたくさんあります。

そして、誰にも話さないことです。
話された人は誰一人いい気持ちにはなりません。もやもやしたり、軽蔑する人もいるかもしれません。経験者ならわかってくれるかもしれないけど、話すほど自分が惨めになるだけだと思いますよ。どんなに正当化しても誰かを裏切ってるわけだから。

誰に話してもきっと、どこまでも淋しいと思います。誰にもわかってもらえなくても、それに匹敵する幸せが彼との間にあるなら、強くなって彼と過ごせばいいんじゃないかなと。

私があいさんの友達なら、止めないし賛成もしないです。あいさんが自分で選ぶことだから。

ただ、「人に話すのはやめなね」って言うだけですね。

どんなふうに進んでも、のちにあいさんがちゃんと誰かに大切にしてもらえる日が来ますように、願ってます。

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