【インタビュー&動画】GREMLINS、HitsとKNZが仕掛けるカラフルな“MAD劇”

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◆“hideさんのDNAを受け継いでいます”という表明


――では、個人的に楽曲と歌詞についてどうしても聞きたいんですが、「Hidden+A」に関してお伺いしてもいいですか?

Hits:タイトルの“プラスA”は読まないで、“Hidden”だけでいいです。曲はすごく爽やかでしょ?

――はい、異色なぐらい爽やかな美メロチューンでしたよね。

KNZ:俺自身、GREMLINSじゃなくてBVCCI HAYNESのほうかなって思ったんだけど、これをあえてGREMLINSでやったら面白いかなと。

――アルバムのハイライトとしてネガティブなものすべてをこの曲が受け止めて、ポジティブま世界へと誘ってくれるんですよね。

Hits:俺も聴いていてホッとするもん。この曲聴くと。

――歌詞も素晴らしくよかったです。

Hits:伝わった?

――はい。hideさんに歌った曲ですよね?

Hits:うん。Hiddenって隠すという意味でしょ? この単語のなかに“hide”さんが隠れているの。で、ここからhideという言葉を省いたら“dn”が残るから、プラスAで“DNA”という意味。“hideさんのDNAを受け継いでいます”という表明です。自分の中で、この曲に関してはhideさんのことを書きたいなと思ったの。カッコつけてとか、シャウトとか、がなったりする曲じゃなかったから。この曲だけ俺、歌い方が他と違っていて、ナチュラルに歌っているです。飾らない感じでhideさんに歌いたかった。だから、歌詞もめっちゃ素直に。あと、歌詞の途中で“思い描いていた地図”というのが出てくるんだけど、これは、バンドを始めたときに、hideさんは25歳のときにこうだった、30歳のときにこうだったというhideさんが描いてきた、僕にとっての地図のこと。hideさんは33歳で亡くなったでしょ? その年齢を俺が超したとき、hideさんが描いてきた地図はない。でも、僕の道は続いていくから……足跡をちゃんと自分の中に刻みながら、“地図がなくても自分は歩いていくよ”ということを書きました。ギターは2014年に買った、hideさんのシグネチャーモデルで弾きました。

――シングルのカップリングでは、hideさんのカバーを収録してきましたが、本作(通常盤のみ)では「50% & 50%」にトライされていますね。

Hits:そこは俺が「これやりたい」と選ばせてもらいました。俺らもまだ始まったばかりだから、初期のhideさんの曲を選んでいるんです。俺がトリビュートでやった「D.O.D」のカバーもライブで披露しているんだけど、これやるときはメンバー全員、ショットグラスで酒を飲んでやってるんだよ(笑)。


◆翌朝の昼2、3時頃まで飲むのが俺らの「今日は飲むぞ」


――では、ここからはそんな“MAD”なGREMLINSの素顔を探っていこうと思います。まず、お互いのMADだなと感じる部分といえば?

Hits:KENZはね、悩み始めると相当MAD。悩んじゃうよね?

1st Album『MAD THEATER』TypeB

KNZ:落ちちゃうからMADじゃなくてBADだね(笑)。つか、アナタもそうじゃない?

Hits:うん……。

KNZ:そういうところ、外に出さないけど、本来はそういうタイプだよ。

Hits:遮断しちゃうから人には言わないしね。

KNZ:“最近アイツ(Hits)と連絡とれないけど」っていうときは、だいだいそうなってる。

――では、愛おしいなと思うところは?

KNZ:超寂しがり屋なところ。そこは昔から変わんないよね。たまにウザいときもあるけど(笑)。

Hits:(笑)。自分にとってはどうでもいい話でもちゃんと聞いてくれて、意見をくれるところかな。あと、ラインとかの言葉づかいとかが意外とかわいい(笑)。

KNZ:仕事以外だとお互い絵文字やスタンプで会話したりもしてるよ。

――では、お酒好きな2人のお酒にまつわるMADな体験といえば?

Hits:2人とも「よし今日飲むぞ!」ってなったら長いところ、かな?

KNZ:そうだね。最近知ったんだけど、普通の人の「遅くまで飲んだ」っていうのは、朝の4時、5時までって感じなんでしょ?

Hits:始発が動き出すまでってこと?

――そうですね。

KNZ:でも、俺らからしたら、始発ってまだ2~3軒目なんだよ。普通、昼まで飲むもん。

Hits:うん。

KNZ:3軒目あたりで飲み屋が開いてなかったりするから、そうするとカラオケに行って。カラオケの後は、朝出勤中の方々を見送りながら「その後どこ行く?」って、また店を探して。「開いてないから宅飲みするか」って。

Hits:夜の8時頃から翌朝の昼2、3時頃まで飲むのが俺らの「今日は飲むぞ」だから。

――すごいですね。そんな長い時間、何の話をするんですか?

KNZ:それね、自分でも思うんだけど。でも、出てくるんだよね。話題が。あんま憶えてないけど(笑)。

Hits:談笑してるよ。ずっと。

KNZ:みんなもお茶飲みながら友達とくだらない話するでしょ? それと一緒だよ。たぶん。

Hits:でも、ひとつ確かなのは、人の悪口が出てこない。だから、ピースフルな場だね。

――わかりました。では、最後にこれから始まる初のワンマンツアーに関しての意気込みを聞かせてください。

KNZ:本当にまだイベントしかやったことないんだけど、ワンマンではもちろんイベント以上のものが見られると、ファンのなかでは勝手にハードルが上がってるからね。

Hitz:これが初めてのワンマンツアーだからね。今まで6回くらいしかイベントに出たことないバンドが、果たしてワンマンをやれるのかと(笑)。だから「やったるぞ!」ってとこかな。

インタビュー&文◎東條祥恵



1st Album『MAD THEATER』

2015年2月18日発売
[A Type 初回盤]CD+DVD
TRCL-0102A ¥3,500(tax out)
DVD収録
「Bacchus」(Music Clip)
CD収録
1.Film
2.the Carnival
3.朦朧サスペンス
4.Breavement
5.INSANE
6.『故、』
7.シンデレラ
8.Trigger
9.Fellow Traveler
10.Bacchus
11.todie
12.Hidden+A
13.LOVE YOU
[B Type 通常盤]CD
TRCL-0102B ¥3,000
CD収録
1.Film
2.the Carnival
3.朦朧サスペンス
4.Breavement
5.INSANE
6.『故、』
7.シンデレラ
8.Trigger
9.Fellow Traveler
10.Bacchus
11.todie
12.Hidden+A
13.LOVE YOU
14.50% & 50%

<GREMLINS 1st ONEMAN TOUR 2015 MAD SHOW>

2015年2月25日(水)仙台 darwin
2015年2月27日(金)名古屋 ell.FITSALL
2015年2月28日(土)大阪 OSAKA MUSE
2015年3月5日(木)東京 新宿ReNY

◆GREMLINS オフィシャルサイト
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