安田レイが2月25日、2015年第一弾にして通算5作目のシングル「恋詩」をリリースした。TBS系ドラマ『美しき罠~残花繚乱~』主題歌に起用された同曲は、“大人の恋愛”をテーマとしたいきものがかりの名曲をカバーしたもの。安田レイ初のドラマ主題歌であり初のカバー曲リリースとなる。情熱的なメロディと妖艶な歌詞、そしてブラックミュージック色の強いサウンドは彼女の新境地を感じさせる仕上がりだ。パッションとパワーに溢れたボーカルに注目したい。

◆「恋詩」ミュージックビデオ

また、カップリングに収録された「Just for you」はDHCのCMでお馴染みのナンバーであり、ハイパーなデジタル感とキラキラした歌声がもはや彼女の王道ポップソング。一方の「My way,My life」はアコースティックを基調としたナチュラルなサウンドが「Just for you」とは好対照な肌触りとなった。これら三曲三様のサウンドアプローチは結果としてボーカリスト安田レイの魅力をまた大きく広げたようだ。インタビューはまず、2015年1月に行われた初のワンマンツアー<安田レイ TOUR 2015“WILL”>の手応えから訊いてみた。

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■自分の色を出したいと思ったので
■曲に登場する人物を自分なりに演じてみました

▲<安田レイ TOUR 2015 “WILL”>2015.2.1@UNIT

──デビューアルバム『Will』を2014年10月にリリースして、2015年1月から2月にかけては初のワンマンツアーを行ないましたが、ツアーの手応えはいかがでしたか。

安田:やっと年が明けたというか。スタッフみんなとも「やっとホッとできたね」と話していますね。今回が初のツアーで、しかもワンマンライブ自体が初めてだったので、始まる数ヵ月前からすごい不安と、でも興奮もあったんです。楽しみだなっていう気持ちと、未知の世界に入る気持ちで、その数か月間が1年の長さにも感じてました(笑)。でもいざ、初日の名古屋の公演がスタートしてからは、パパパパっとあっという間に時間が過ぎていって。終わって改めて、安田レイとしてデビューできてよかったなと思いましたし、もっともっとワンマンライブをしていきたいと思いました。

──そうした初のツアーを経てリリースとなるニューシングル「恋詩」ですが、こちらもまたアルバム以降、初のシングルであり、初のドラマ主題歌であり、また初のカバー曲であると、初めてづくしの作品になりましたね。

安田:そうなんです。ドラマ主題歌ということで、毎週そのドラマの世界観を盛り上げなくてはいけないサウンドでもあるし。いきものがかりさんという、日本中の方に愛されているアーティストのカバー曲ということで、原曲を知ってる方や原曲を愛されている方が、安田レイが歌った「恋詩」を聴いてどう感じるんだろうと、まず曲をいただいた時に思っていたんです。でも原曲が持つグルーヴィで、ジャズっぽいサウンドや、大人っぽい歌詞の世界観に安田レイの色をうまくのせることができたんじゃないかなって思いますね。

──アルバムでのモダンでダンサブルな曲とは、また違ったタッチの曲ですよね?

安田:そうですね、ちょっとレトロな感じでブラック・ミュージックっぽいサウンドですよね。歌うにあたっては、とにかく歌詞を自分のなかで飲み込んで。わからない言葉は調べていったりもして、なるべく主人公になりきれるように、ひとつひとつ丁寧に表現していきました。危険な恋をしている女性をイメージして歌ってます。

──これまでは洋楽的メロディも多かったと思うんですが、この曲はJ-POPのど真ん中感で、しかもいきものがかりの曲のなかでもかなり濃ゆい情熱的なメロディでもありますよね。いつもの歌の乗せ方の違いなどはありましたか。

安田:私は洋楽もJ-POPも聴いて育ってきて、洋楽では結構ブラック・ミュージックもたくさん聴いてきたので、世界観に入り込んで歌ってみたらすごく気持ちよく歌うことができましたね。今回はドラマのイメージに合わせた1曲ということで、この「恋詩」が選ばれたんです。これまでいきものがかりさんは聴かせていただいていたんですけど、まさかこういった形でカバーできるチャンスがくると思ってなくてビックリで。

──いきものがかりではストレートで伸びやかな吉岡聖恵さんの声が楽曲をひっぱっていく感じもありますが、安田さんとしてはどんなアプローチをしようと?

安田:私は自分の色を出したいと思ったので、自分なりに曲に登場する人物を演じてみました。実は最初、もうちょっとポップな感じに歌いあげていたんです。でもドラマのストーリーと合わせてみた時に、もうちょっとパッションの強い感じじゃないですけど、パワフルに歌ってほしいというリクエストもあったんです。そこからさらにパワーアップしていったんですね。ドラマ『美しき罠~残花繚乱~』のストーリーが、大人の恋愛を表現していて。実際ドラマを毎回観ているんですけど、ジェットコースターに乗ってるかのような、展開が変わっていく感じがすごいですしね(笑)。

──歌の主人公にもなりつつ、ドラマの要素も噛み砕いて歌にのせているんですね。

安田:そうですね。大人の恋愛を意識しながら歌っているので、今までの安田レイにはない大人っぽさを感じるような自分の声だったりサウンドなのかなと思います。歌詞としては危険な恋をしている女性なんですけど、サウンドがグルーヴィで楽しい1曲なので、この前のツアーでも歌ったらすごい盛り上がったんですよね。それは実際にライブで歌ってみて感じました。でも、安田レイの普段の楽曲に馴れている人は、最初戸惑いはあったみたいですけどね。ハンドクラップも裏でとる曲なので。最初はみんな、「あれ?あれ?」みたいになっていたりもして(笑)。

──ではこれから、ライブのなかでも新鮮ないい切り替えができる曲になりそうですね。

安田:そうですね、私にとっても新鮮でしたし、ツアーに来てくれているお客さんも曲の流れがまた新しく変わる感じで。新しい一面が魅せられる曲になったのかなと思います。

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