3月1日の夕刻、東京・八重洲のギブソン・ショウルームにて、KISSのギタリスト、トミー・セイヤーがインタビューに応じてくれた。ごく限られた時間ではあったが、彼はそのなかで、この春に発売を迎える新しいシグネチャー・モデルのこと、日本の音楽事情への関心や、ジャパン・ツアー後のことなどについて、たっぷりと語ってくれた。この貴重なインタビューの全編は後日、ノーカットでお届けすることをお約束しておくが、まずは今現在ならではの話のみをピックアップして速報にてお伝えしておこう。

◆トミー・セイヤー画像

2月20日に来日し、KISS史上11回目となるジャパン・ツアーを展開中の彼ら。すでに名古屋、大阪、広島、そして仙台での公演を終了しているが、今現在の感触について尋ねると、トミーは次のように語り始めた。

「日本到着後、記者会見をやり、すでに4本のショウをやり、『ミュージック・ステーション』に出演し…目まぐるしい日々が続いてきたよ。日本の皆さんがKISSを愛してくれているから、僕らがすべきことは常にたくさんあるんだ。しかも毎回いいライヴができているし、回を重ねるごとにさらに良くなってきている。今回はKISS史上初めての仙台公演も実現したけれど、仙台の会場はものすごい熱気に満ちていたよ。ファンタスティックでクレイジーだった。初めてKISSを観るという人たち、ずっとKISSに飢えていた人たちがたくさん集まってくれていたんだと思う。僕らみたいなバンドが行く機会というのも、そんなに頻繁にはなかったりするんじゃないだろうか? だからこそ、ものすごい熱意が客席から伝わってきた。そんな人たちのためにも仙台公演を実現させることができて良かったと思っているよ」

今回のツアーに、彼らは日本初お目見えとなるステージ・セットを持ち込んでいる。筆者もツアー初日の名古屋公演で目撃したが、巨大なスクリーンが効果的に使用され、まさに大会場でも距離感を感じさせないショウとなっている。このステージ・セットについて聞いてみると、トミーは次のように答えてくれた。

「前回こちらに来たときにはスパイダー・セットを持ってきた。あのセットはビッグですごかっただろう? 評判もとても良かった。でも今回は、さらにビッグなセットを持ってきたよ(笑)。同じことを繰り返すよりも、新しい何かを持ち込みたいからね。去年、ラスヴェガスで使ったのと同じものなんだ。なにしろスクリーンが巨大でね。東京ドームのような大きな場所でも、KISSを近くに感じてもらえるはずだと思っているよ」


ステージ・セットや演出についてももちろんだが、3月3日に今回のジャパン・ツアーのクライマックスとなる東京ドーム公演を控えている今、読者が何よりも気になるのは、当日の演奏曲目であり、同公演限定で特別参戦する、ももいろクローバーZがどのような形で登場することになるのか、だろう。

「KISSにとって完璧なセットリストを組むことはたやすいことじゃない。というのも、40年もの歴史があるだけに、やるべき曲、求められる曲というものがたくさんある。しかも大きな会場でプレイする時には、さまざまなタイプのファンが集まることになるわけで、なるべくいろんな人たちが満足できるような選曲に必要があるからね。それを重んじていくと、どうしても通好みの曲は後回しにせざるを得なくなるんだ。ただ、今回は当然やるべき新しい曲というのがある。ももクロとコラボレーションした「Samurai Son」のことだよ。日本のヒット・チャートでも成功をおさめたシングルを、この機会にプレイしない手はないからね。実際、あの曲は今回のショウに新しい何かをもたらしてくれていると思う。ももクロがどんなふうに登場するのかって? それは当日のお楽しみだな。東京ドームでどんなことが起こるのか、楽しみにしていて欲しいね」

そしてトミー自身もまた、東京ドームのステージに立つことを心から楽しみにしている。そこには、他のメンバーたちとは違った理由もあるのだ。


「東京ドームでプレイできるなんて本当に興奮するよ。なにしろ僕にとって、あそこで演奏するのは初めてのことだからね! ついに僕自身、東京ドーム初体験を果たすことになるんだ。バンドにとっても2001年以来の東京ドームということになるし、めちゃくちゃビッグなショウになる。ステージ・セットも完全にフル・スケールのものになるし、なにしろ東京という巨大な街でのショウなんだ。すごいことにならないはずがない。ももクロも登場するしね! だから、いろいろな人たちに集まってもらえたら嬉しいよ。KISSのショウは、特定の世代の人たちだけに向けられたものじゃない。大人たちから子供たちまで、みんなが楽しめるものだから、迷わず会場に足を運んで欲しいね。今回の東京ドーム公演は、きっと素晴らしい記憶として僕自身のなかにも刻み込まれることになるはずだ」

デビュー40周年の節目を超えたKISSの歴史に新たに刻み込まれることになる、今回の東京ドーム公演。「最後に今一度、まだ来場を迷っている人たちに向けてメッセージ、もしくは警告を(笑)」とトミーに告げると、彼はこんな言葉を投げかけてくれた。

「日本の皆さん、KISSのトミー・セイヤーです。すべての日本のファンに、3月3日、東京ドーム公演が控えていることを念押ししておくよ(笑)。チケットを手に入れていない人もまだどうにか間に合うようだから、当日は是非KISSのショウを観に来てほしい。東京ドームでかならず会おう!」

増田勇一


<KISS / JAPAN TOUR 2015>

2/23(月)名古屋・日本ガイシホール
2/25(水)大阪・大阪城ホール
2/26(木)広島・広島サンプラザホール
2/28(土)仙台・セキスイハイムスーパーアリーナ<グランディ・21>
3/3(火)東京ドーム
特別参戦:ももいろクローバーZ(*東京公演のみ)
招聘・制作:ウドー音楽事務所 udo.jp/

◆KISSオフィシャルサイト