BREAKERZのAKIHIDE、ソロ初のホールワンマンで「音の輝きが残りますように」

BREAKERZのギタリストAKIHIDEが2月28日、東京国際フォーラムホールCにて、ソロキャリア初となるホール公演＜AKIHIDE Special Live 月と星のキャラバン ～旅の終わり、そして始まり～＞を開催した。ライブはタイトル通り、最新アルバム『月と星のキャラバン』の楽曲を中心としながらも、約2年間におよびAKIHIDEのソロ活動の集大成と呼ぶに相応しいものとなった。

◆AKIHIDE 画像

ライブの幕開けは、AKIHIDEが描いたアルバムの世界観がスクリーンに映し出され、一気にその映像に引き込まれる。するとメンバーが登場し、オープニングナンバー「Aurora」が披露された。バンド編成はギター、ベース、ドラム、キーボード、サックス、アコーディオンという6ピース。いわゆるバンドスタイルだが、稀な編成とも言えるものだ。

その後もAKIHIDEがエレクトリックシタールを奏でる「Silver Rain」、各楽器から繰り出される音が危機せまる「Electrical Pirates」、郷愁感漂う「Starlight Wizard」、美しいメロディーを聴かせる「Machine Heart Blues」など『月と星のキャラバン』収録曲が続けて披露される。アルバム同様、世界各地の情景が描かれるように壮大で緻密なサウンドが心地よい。

「旅には休憩がつきもの」というAKIHIDEの言葉から、セットリスト中盤はアコースティックコーナーへ。星空を表現した照明のもと、『ティファニーで朝食を』で有名な「Moon River」のカバーをAKIHIDEが1人、アコースティックギターで演奏。その後、バンドメンバーを交えつつ2ndアルバム『Lapis Lazuli』収録曲などを披露した。またアコースティックコーナー終了後には、AKIHIDEが愛してやまないという、スタジオジブリの映画主題歌から「人生のメリーゴーランド」（『ハウルの動く城』）をバンドメンバー全員でカバーするという一幕も。

ライブ終盤に突入すると、3rdアルバム『RAIN STORY』収録曲「AMAOTO QUALTET」「DEVIL’S TRUMPET」が演奏される。同曲ではこれまでとは違うロックギタリストAKIHIDEの表情をのぞかせ、ギターをかき鳴らす姿に満員の会場が熱狂した。本編最後の曲を始める前に、スクリーンに映し出された映像とともにAKIHIDEはこう語った。

「この曲でキャラバンの旅は始まり、そしてこの曲でキャラバンの旅は終わります。どうぞ皆さんの心に、月と星のように音の輝きが残りますように」──AKIHIDE

そして演奏されたのはアルバムのタイトルナンバー「月と星のキャラバン」だ。同曲が優しく奏でられ、会場を覆うような万雷の拍手とともにライブ本編が終了した。

鳴り止まないアンコールの声に応えて再度登場したメンバーは新曲を披露。和テイストで優しいメロディーが印象的なナンバーは、その名も「待雪草(まつゆきそう)」。同曲を持って再びAKIHIDEの新たな旅が始まる。ラストには、1stアルバム『Amber』から「Hello! Mr. Sadness」「黒猫のTango」とボーカルナンバーが演奏され、AKIHIDEソロライブ史上最長となる2時間半弱のライブを終えた。ギタリストとしてはもちろん、コンポーザーとしての才能が存分に発揮されたソロ集大成的ライブとなった。

■＜AKIHIDE Special Live 月と星のキャラバン ～旅の終わり、そして始まり～＞
2015年2月28日＠東京国際フォーラムホールC
Opening Movie～Moon Wind～
1. Aurora
2. Silver Rain
3. Electrical Pirates
4. Starlight Wizard
5. Machine Heart Blues
6. Moon River (cover)
7. Lapis Lazuli
8. Namida
9. Warrior
10. 人生のメリーゴーランド (cover)
11. Gypsy Sweets
12. AMAOTO QUALTET
13. DEVIL’S TRUMPET
14. Ring
15. 月と星のキャラバ ン
Encore
16. 待雪草（新曲）
17. Hello! Mr. Sadness
18. 黒猫のTango
Ending Movie



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