【対談】VAMPS×SIXX:A.M.、「出会ったタイミングがまさにパーフェクト」

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VAMPSが2015年のワールドツアーをスタートさせる。4月4日の<JAPAN NIGHT>inジャカルタ公演を皮切りに、4月8日からはSIXX:A.M.との全米ツアーへ。その後も、ニューヨークや香港でヘッドライン公演を開催するなど、彼らの世界進出は止まらない。2015年2月18日および19日の2日間、日本武道館に世界的アーティストを招致して開催されたVAMPS主宰<VAMPARK FEST>はそのひとつの起爆剤だった。事前インタビューでは、「つながることが一番の目的」と語っていたHYDEだが、終わってみれば、まさしく “つながり”が連鎖してVAMPSがSIXX:A.M.の全米ツアーに同行することが発表されるなど、嬉しいサプライズと未来への希望に溢れる結果となったのだ。

◆VAMPS×SIXX:A.M.対談 画像

BARKSは<VAMPARK FEST>2日目の開演直前、バックステージにてVAMPSとSIXX:A.M.の対談を敢行した。両者の雰囲気はとても和やか。対談スタートと同時に取材班がICレコーダーを床に置くと、SIXX:A.M.メンバーが「俺も!俺も!」とポケットからスマホやサングラスを取り出してICレコーダーの横にキレイに並べはじめ、VAMPSの2人も何か置く物がないかポケット内を探し始めるという一幕も。茶目っ気たっぷりの両バンドの対談は、お互いの印象はもちろん、両バンドによる全米ツアーから日米ロックシーンの現状まで多岐にわたった。ときにジョーク交じりで楽しく、ときにシリアスに重く。憧れのミュージシャンとの対談にして、百戦錬磨のバンド同士によるトークセッションは名言続出の意義深いものとなった。

   ◆   ◆   ◆

■俺らの音楽をHYDEが聴いてくれたように、次はVAMPSを聴いた子供が
■影響された音楽を作っていく。その連鎖はとても興味深いし、嬉しい──Nikki Sixx

▲HYDE from VAMPS(※画像4点)

──<VAMPARK FEST>開催前に行なったインタビューで、HYDEさんは「Nikkiに会ったらまず、自分が初めてコピーしたのはMOTLEY CRUEだったということを伝えたい」とおっしゃってましたが。

HYDE:もう言いました(笑)。Nikkiにサインを書いてもらいながら、「僕が最初にギターをコピーしたのはMOTLEYの曲で」と。

Nikki Sixx:アメージングだよ! HYDEのように、音楽は子供の頃に影響を受けたものを取り込んで、そこから自分独自の楽曲を構築していくものだと思う。たとえば俺の場合は、子供の頃からAEROTHMITHやQUEEN、T-REX、DAVID BOWIEなんかが好きだったから、MOTLEY CRUEの音楽もきっとそういうところから作られているはず。俺らの音楽をHYDEが聴いてくれたように、次はHYDEたちが作ったVAMPSの音楽を聴いた子供たちが、それに影響された音楽を作って世に出ていくわけだからね。それが連鎖していくというのはとても興味深いし、嬉しいことだよ。

──<VAMPARK FEST>のコンセプトの根底にもその連鎖がありますよね。では、お互いのバンドに対してどんな印象を持っているのか教えてください。

James Michael:さっそくYouTubeで見させてもらったんだけど、本当にすごいショーをやるバンドだなと思った。熱いパッションを持ってロックしているのが伝わってきたよ。アメリカではラジオをつければいろんな音楽が聴けるんだけど、そこでは出会えなかった音楽がVAMPSにはある。“こんなに情熱を持って活動しているバンドがいるんだ、すごいな!”と感動して、YouTubeに上がってる映像は全部チェックしたよ。

HYDE:ありがとう。僕もSIXX:A.M.の映像はYouTubeで見て、すごくカッコいいバンドだと思いました。とてもクレバーな感じがするんですよね。彼らの音楽はいろんな音がミックスされてる気がしていて。なのに、それを上手く聴かせるところが知的だなと。日本人にはできない感覚だと思いました。

▲K.A.Z from VAMPS(※画像3点)

K.A.Z:僕が今、一番聴いてる音楽がSIXX:A.M.です。自分のヘヴィローテーション(笑)。

DJ Ashba:俺はVAMPSをYouTubeで見て、もしかしたらアメリカのバンドに欠けてるものがこのバンドにあるかもしれないと思った。

HYDE&K.A.Z.:おぉー!

──SIXX:A.M.はもちろん、GUNS N' ROSESのギターも務めるDJ Ashbaから、最高の賛辞ですね。

DJ Ashba:今、アメリカは良質なロックバンドを必要としてるんだよ。だから、アメリカのオーディエンスがVAMPSを知ったら絶対夢中になるはず。

James:そうだね。アメリカにもいろんなバンドがいるけど、“こんなハイエナジーでぶっ飛んだロックバンドが日本にいるんだ!?”って本当に感動したから。

Nikki:確かに今、アメリカの音楽シーンもいろいろと変化をしているんだ。そのなかで、本当にしっかりしたショーとしてライヴを見せられるバンド……ルックスに華があって、ショーとしてもドラマチックでシアトリカルに見せることができるバンドが必要で。まさしくVAMPSはそこに当てはまる。だから、VAMPSを見て“俺たちちょっとこのままじゃ、ヤバいかも” “俺たちももっと頑張らないと”と思ったよ(笑)。

K.A.Z.:恐縮です(笑)。

HYDE:そう言ってもらえてすごく嬉しい(笑)。

Nikki:俺たちも嬉しいよ。だから今夜のライヴは、パワー押さえ目で、手加減してくれない? 俺たちの存在がかすんじゃうからさ(笑)。

HYDE:それはこっちのセリフですよ(笑)。

◆インタビュー(2)へ
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