SUGIZO、4回目の3.11に「僕達の世代の役目は、次の世代に伝えること」
4回目の3.11となる2015年3月11日。東京 代々木公園で東日本大震災の追悼セレモニー<311 東日本大震災 市民のつどい『Peace on Earth』>が行われ、集った1500人が黙祷を捧げた。
同イベントは“追悼と未来を考える場をつくる”という想いのもと、2012年から毎年開催されているもの。この日は7日、8日の日比谷公園での<Peace on Earth Stage>に続いてライブ、トーク&セレモニーが行われ、加藤登紀子、SUGIZO、佐藤タイジ、ウォン・ウィン・ツァン等が共演した。
会場には、献花台や被災地へのメッセージボード、復興に向けての様々な活動を紹介するブース等が設置され、多くの来場者が被災地に思いを寄せ、静かに祈りを捧げる姿が見られた。
ライブでは、ウォン・ウィン・ツァン、佐藤タイジ、加藤登紀子のパフォーマンスや、SUGIZOと佐藤タイジによるスペシャルセッションが実施された。SUGIZOと佐藤タイジはヴァイオリンとアコースティックギターによる「Rest in Peace & Fly Away」(SUGIZO)、「もう一度世界を変えるのさ」(THEATRE BROOK)の2曲を演奏。深く晴れ渡ったこの日の東京の空の下、鮮やかなパフォーマンスを見せた。
「タイジ君は太陽の化身、僕は月の化身」と表現するSUGIZOは、盟友である佐藤タイジとは<Peace on Earth>をはじめ、佐藤主催の太陽光発電によるロックフェスティバル<THE SOLAR BUDOKAN>に出演するなど、 未来へのメッセージとアティチュードを共に発信し続けている。
そして「311震災4周年の刻」、2時46分にはSUGIZOの鳴らす鐘の音が響く中 、1分間の黙祷が捧げられた。
SUGIZOは、「僕達の世代の役目は、次の世代に伝えること。次の世代にどうやって美しくバトンを渡せるかを考えないといけない。子供達こそ社会の宝であり、彼らが本当の意味で安心して生きられる社会を、僕達市民が責任を持って創っていかなくてはならない。皆さん、団結しましょう。」とコメント。
今でも20万人以上が先の見えない避難生活を続ける現状。5年目を迎える今、我々はどのように歩んでいくべきか。道のりは長く 簡単なものではないが、<Peace on Earth>が紡ぐ人々の輪と、復興への小さな灯は、絶えることなく、やがて確かな未来へ繋がっていくだろう。また同日、被災の中心地のひとつである福島県 南相馬で撮影されたアーティスト写真を公開したSUGIZO。本当の意味で復興するその日が訪れるまで、その歩みは止まることはない。
「4年目の3.11。鎮魂の音を、そして、未来に希望を。完全なる復旧、復興が実現するその時まで、 心は常に被災地と共にあります。 悲しみが癒えるその日まで、一緒に歩いて行きましょう。」
Photo by:KEIKO TANABE
◆<311 東日本大震災 市民のつどい『Peace on Earth』>公式サイト
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