2014年は足掛け5ヶ月に渡る全国48ヶ所でのツアーが大成功。年末には2日間でコンセプトを変えて、弦楽四重奏バージョンとバンドバージョンのコンサートを行った奥華子が、3月18日にシングル「君がくれた夏」をリリース。今作は高校生達が町おこしのグルメコンテストを通して思春期を謳歌するという青春映画『あしたになれば。』の主題歌。奥華子の得意なキュンと甘酸っぱい情景が浮かぶような楽曲に仕上がっている。楽曲や近況を語ってもらった。

◆奥華子~画像&映像~

■今はもうその人に会えないからこそ、青春は終わってしまうからこそいいんです
■ずっと続くと嫌なところも見えちゃうし。だから青春っていいんだよなって思う


――最近、ショウガにハマっているとか?

奥華子(以下、奥):はい。それで花粉症が治ったり、7kg痩せたり、いろいろ良いことがあって、ショウガで前向きになったんですよ(笑)。女性にとっては冷えが大敵ですし、ショウガで体を内側から温めて、体温を上げると免疫力も付きますからね。

――それはどうやるの?

奥:私はチューブのショウガ専門なんですけど、なんにでも入れちゃいます。滞っちゃうことが良くないからホットヨガも時々行ってます。デトックスが大事だから、酵素ドリンクを飲んだり、充電中にはプチ断食合宿も行きました。あと夜食を納豆にしたり。納豆だと太らないんですよ。健康って大事だなと思って最近目覚めたんです。

――最近はブログでもライヴのMCでも話題にしているせいか、すっかり猫好きがおなじみになってきましたね。

奥:そうなんです!すごく可愛いんですよ。チロという猫を飼いはじめて、世の中が違って見え始めた。ありのままでいいんだ!って。野良猫を飼いならして、家猫にしたんですよ。実家では犬を飼ってたから犬好きだったんですけど、すっかり変わりました。犬は飼うって感じだけど、猫の場合は人間が猫に飼われるっていう感じなんですよね(笑)。いろんなことを教えてもらいます。

――野良猫が家猫になるなんて、よく慣れましたね。

奥:それが、最初は慣れなかったんですよ。今では触らせてくれるまでになったんで、それがうれしいんです。外にも出ないし。

――幸せを見つけたんですね。

奥:本当に、何が幸せかってことですよね。自由がいいのか、守られている幸せがいいのか。今、猫好きの人と、猫話をしたくて仕方ないんですよ。みんなが猫を飼えばいいのに……(笑)。

――さて、それでは新曲の話に。「君がくれた夏」は、映画『あしたになれば。』の主題歌ですね。

奥:映画の台本と映像を見てから作らせてもらったので、かなり映画に寄り添った一曲になりました。映画自体が青春キュンキュンな内容で、高校生ド真ん中っていう感じなんです。自分の年から言えば、その時代からは時間が経ってますけど、誰にでもそういう思い出ってありますよね。その頃の思い出って、人生の思い出の中でもかなり中心にあって、青春時代にどう過ごしたか、誰と出会って、どんな恋愛をしたかって、その後の恋愛にも影響するなぁってそんなことを思いながら作りました。

――その頃のことって、20代より、30代、40代の方が振り返る気がしますね。しかも、きれいなところだけ覚えているから、奥さんの年齢で作る、その頃の曲って、よりピュアなところだけを抽出しているような感じがしました。

奥:そうかもしれない。年を重ねるごとに、青春時代の思い出って、良い思い出になっていきますよね。嫌なこととか忘れちゃうから(笑)。

――そうですよね。歌詞に出てくるように、「サクラ色の君」の姿しか記憶になくなる。

奥:ですよね(笑)。タイトルに「夏」が出てくるので、最初は、季節的に早いかなって思ったんです。でも、今、春に向かって、いろんな出会いと別れがある季節ですし、思い出を振り返ることも多い時期ですよね。そういう時期に合うんじゃないかと思って。夏っていう言葉自体、青春を思い起こさせる言葉だし、今の時期にもピッタリかなって。

――振り返っている夏ですから、どの季節に聴いてもいいですよね。その中に、青春を喚起させる言葉がたくさんちりばめられているという感じがします。

奥:そう、振り返っている曲なんです。言葉に関しては、作る前に「あしたになれば。」の監督の三原光尋さんが、いろいろヒントをくれました。映画自体は、大阪のぶどう畑を舞台にしているので、「ぶどう畑」っていうワードを入れたり。私自身は「ぶどう畑」は馴染みがないんですけど、それぞれ近所に畑があった経験は持っていますよね。お茶畑でも、玉ねぎ畑でも。このワードで自分の田舎を思い出してくれたらいいなと思って。

――そういうなんでもない景色も、振り返ると特別な場所であるというのが、この曲の中でもキュンとするところですね。

奥:結局、ご飯を食べるにしろ、誰と一緒に食べるかで美味しさも変わりますよね。景色も、誰と一緒に見たかで最高の景色に変わる。それは全部、「君」がくれたものなんです。これって、大人になってから気付くことでもあって。全部、あの人がいたからなんだなって。そばにあるときってわからないけど。でも、今はもうその人に会えないからこそ、青春は終わってしまうからこそいいんですよね。思い出になったからこそいい。ずっと続くと嫌なところも見えちゃうし。だから、青春っていいんだよなって思うんです。自分で言うのもなんですが、映画の最後に流れているのを見て、すごくハマったなぁと思いました。作るときも、映画と一つになったらいいなぁという思いを込めて作ったので良かった。

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