憧れのMoogの音がシンプルなキットに! パッチングも可能な「Moog Werkstatt-01」登場

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ハンダ付け不要のシンプルなシンセサイザー・キット「Werkstatt-01」が、KID(KORG Import Division)取り扱いのMoog Musicより発売になる。

「Moog Werkstatt-01」は、組立式アナログ・シンセサイザー。Moog伝統の回路をベースに開発され、100%アナログ回路で構成。そして、パッチングも可能だ。

組み立てがカンタンなのも大きな特徴。すべての電子パーツは既に組立加工済みのため、ハンダ付けは不要。組み立てに必要なのは、プラスドライバーとハサミだけだ。組立作業から、アナログ・シンセサイザー回路の世界を探求してみるには、最適なプラットフォームといえる構成だ。シンセサイザーの「Moog Werkstatt-01 : Moogfest 2014 Kit」に加え、オプションの拡張ボード「Werkstatt CV Expander」も用意される。

■Werkstatt-01: Moogfest 2014 Kit

「Werkstatt-01: Moogfest 2014 Kit」は、パッチ可能でコンパクトな1VCOのアナログ・シンセサイザー。もともとは、2014年に開催されたMoogのイベントMoogfest 2014での「Engineering VIP」ワークショップでの限定キットだったが、各方面から多数の製品化リクエストが寄せられ、それに応える形でハンダ付け不要のキットに再構成されてのリリースとなった。


▲Werkstatt-01: Moogfest 2014 Kitは、コンパクトながらパッチングも可能。

往年のMoog回路をベースに開発されたアナログ・シンセサイザーを誰でも簡単に組み立てられるだけでなく、必要に応じてアナログ回路の研究にも役立つ。教育ツールとして出発したものとはいえ、シンプルながらも幅広いサウンドバリエーションを楽しめる、コンパクトなMoogアナログ・シンセサイザーとなっている。

オシレーター・セクションは1VCO(ピッチ/コントロール付き)で、鋸歯状波(ノコギリ波)、パルス波回路を内蔵。エンベロープまたはLFOによるモジュレーションに対応(ピッチまたはパルス幅、アマウント・コントロール付き)。パルス幅の調整により矩形波出力も可能だ。フィルターは、Moog 伝統の4 ポール(24dB/oct)レゾナンス付きラダー・フィルター(20Hz~20kHz)を搭載。エンベロープまたはLFOによるカットオフ・フリケンシーのモジュレーションが可能で、フィルター・モジュレーション極性を切り替えるポラリティ・スイッチも備える。LFOは矩形波または三角波を切替可能(周期コントロール付き、2Hz~600Hz)。VCA/アンプ・セクションはエンベロープまたはオン(ドローン)に切替可能、エンベロープ・セクションはアタック・タイム、ディケイ・タイム、サスティン・スイッチ(ON/OFF)を装備する。キーボードは、13鍵(1オクターブ)キーボード・スイッチ(グライド付き、低音優先、シングルトリガー)。

■Werkstatt CV Expander

別売りのオプションとしてラインナップされるのが、拡張ボードの「Werkstatt CV Expander」。「Werkstatt-01」のパッチャブル・ヘッダーは、各セクションの主要なCV入出力を備えた20ピン仕様のパッチ・パネルとなっており、「Werkstatt-01 CV Expander」の取り付けが可能。「Werkstatt-01 CV Expander」は、各CV入出力を3.5mmミニジャック(グランド処理済み)に変換し、他のCV対応機器との接続が可能になる。


▲Werkstatt CV ExpanderをWerkstatt-01に取り付けた状態。

製品情報

◆Werkstatt-01: Moogfest 2014 Kit
価格:52,000円(税別)
◆Werkstatt CV Expander
価格:6,800円(税別)

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