フランシス・ビーン・コバーン、父と映画を語る

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ニルヴァーナのフロントマンだったカート・コバーンの娘フランシス・ビーンが、『Rolling Stone』誌のインタビューで初めて公に父について語った。

◆フランシス・ビーン画像

フランシスは父の死について、「カートは、結局は自分のアートのために自分というもの全てを犠牲にしなくてはならないってとこまで行っちゃったのよ。世界が彼にそれを求めていたんだもの。私はそれが、彼がここにいたくない、自分がいないほうがみんなは幸せだって感じるようになった大きな要因のひとつだったと思う」と話した。

「実際は、もし彼が生きていたら、私には父がいたことになる。それって、素晴らしい体験だったでしょうね」

フランシスはまた、彼女がエグゼクティブ・プロデューサーを務めた父のドキュメンタリー映画『Montage Of Heck』を「とても感情的なジャーナリズム。カートが彼の言葉で彼の物語を語った――それに最も近いものになった」と評した。

「ブレット(・モーゲン監督)に初めて会ったとき、自分が何を観たいか、カートをどう描きたいのか、私には明確なビジョンがあった。彼には“カートの神話やロマンはいらない”って言ったの。カートはこの上なく悲惨な死を迎えたけど、彼の周りには神話やロマンがある。だって、彼は永遠に27歳なんだもの。ミュージシャンやアーティストの人気の賞味期限は長くない。カートは決して年を取らないから、偶像のステータスを得た。彼はいつだってあの時代の象徴だし、美しいままなのよ」

「父はとても野心的だった。彼はバンドを成功させたかったわ。でも、時代の声になんかなりたくなかったのよ」

フランシスはこのインタビューで、実はニルヴァーナの音楽がそれほど好きじゃないとも明かした。

『Kurt Cobain: Montage Of Heck』は4月10日にUKで劇場公開。アメリカでは5月4日、HBOから放送される。



Ako Suzuki
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