<レス・ポール生誕100周年記念スペシャルライブ>に先駆け徳武弘文がトークショー開催、第2弾は5月16日

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レス・ポール氏の生誕100周年を記念して、6月9日の誕生日に、徳武弘文のスペシャルライブ「レス・ポール生誕100年祭 CELEBRATING 100 YEARS OF LES PAUL IN 2015」が開催される。スペシャルライブをさらに盛り上げるため、4月17日に東京八重洲のGibson Brands Showroom TOKYOでレス・ポールの人物にフォーカスした入場無料のプレイベントが開催された。

◆徳武弘文&レス・ポール~画像~


「レス・ポール生誕100年祭」は、日本のフィンガー・ピッカー第一人者であるギタリスト、徳武弘文が豪華ゲストを迎えてレス・ポール氏の偉業を称えお祝いするスペシャルイベント。このイベントに先駆けて行われたプレイベント第1弾は、「レス・ポール伝」と題し、レス・ポールの人物に焦点をあて、これまで彼が音楽史に残した偉業を、トークと映像で振り返る約1時間。出演は徳武弘文と、書籍「レスポール大名鑑」を監修したロッキン・エノッキー。

トークでは、映像を交えつつレス・ポール氏の生い立ちから音楽家としての活動、メリー・フォードとの出会い、そしてソリッドボディのエレクトリック・ギターの開発をはじめとするさまざまな発明についても紹介。中でも来場者を感嘆させたのが、多重録音の方法だ。


▲ルーパーを使ってレス・ポール独自のレコーディング手法を再現(左)。コットンクラブ公演でプレゼントされるギター「Gibson USA Les Paul Junior 2015」も紹介(右)。「レスが生きていたら、きっと付けていただろう」という最新オートチューニング機能「G Force」を搭載。

世界初の多重録音によるレコードは、レス・ポール氏によって、アナログ・レコード盤のカッティングマシンを使って行われた。録音済みのレコードを再生しながら楽器を演奏、両者をミックスして新たなレコード盤にカッティング。演奏をミスした場合はレコード盤を割って次の1枚を再度カッティング、これを繰り返し、レコードの原盤が完成した。テープを使っていないので、ヒスノイズもなく音質的にも良好だったという。この手法は当時一発録りしかなかったレコーディングの世界に驚きを持って迎えられたが、非難も多かったというエピソードも。また、録音済みトラックの再生速度を落として(もちろん音程も変わる)新たに演奏を録音、元の速度で再生することで通常のギターにはない音色・音域による独特のフレーズを加えたことも紹介。現代の機器であるルーパーを利用した、徳武弘文による再現もなされ、会場には大きな拍手が沸き起こった。

また、徳武弘文はレス・ポール氏との共演時のエピソードも紹介。多くのアーティストと共演してきたが、彼とのステージが一番感動したという。出演者二人の愛あふれるトークの終盤にはギターの演奏も披露、来場者は大いに盛り上がり約1時間が終了。トーク後にもレス・ポール氏のライブ映像が上映されたのだが、誰も席を立たず、主催者が「きりがないので」と上映をストップする場面も見られた。


▲会場となるGibson Brands Showroom TOKYOは、GibsonのギターやTASCAMのレコーディング機材が数多く展示されるスペース。ステージ横にも多くのギターが並べられ、イベントの雰囲気はバッチリ。

■プレイベント第2弾は5月16日開催、6月9日のスペシャルイベントには豪華プレゼントも

プレイベント第2弾となる5月16日は、「ミュージシャン レス・ポール」と題した2セットで開催。レス・ポールのミュージシャンとしての面に注目し、かつて人気を博したレス・ポール&メリー・フォードの楽曲などを紹介するミニライブを実施。徳武弘文(g)、尾崎孝(P.S.G)、六川正彦(b)、高杉登(dr)、三浦秀美(vo)と、鉱石ラジヲのメンバーが揃う。第1弾と同様、入場は無料。夕方スタートなので、仕事終わりに立ち寄るのもよさそうだ。


▲100周年記念ロゴ(左)とレス・ポール氏(右)。Photo Credit: Courtesy Les Paul Foundation

そして、レス・ポール氏の誕生日である6月9日のコットンクラブ公演は、徳武弘文がMr. Les Paulの偉業を称え、生誕100周年をお祝いするスペシャルコンサート。トークに萩原健太、ゲストに是方博邦 (g)、 直訳ロッカー・王様 (g,vo)を迎えて、鉱石ラジヲがライブを行う。

さらにスペシャル企画にも注目。公演を記念してレス・ポール生誕100周年記念モデルの「Gibson USA Les Paul Junior 2015」を来場者の中から抽選で、各ステージ1名にプレゼントする。Les Paulファンには見逃せないコンサートになること間違いなし、しっかりチェックしたい。


<徳武弘文 コメント>
レス・ポールの名は勿論ギブソンの代表的なソリッド・ボディのエレキギターであるのは世の中周知の事実であるが、(誰もがギターの名前を思い浮かべるだろう)現代の録音技術の殆どを発想発明したのも彼である。いわゆるマルチ・トラッキングの発案者である。しかし、何よりもミュージシャンとしてメリー・フォードと共にヒットを沢山放っていた時代(1950年代)があった事すら忘れ去られようとしている現代。今年は、彼が生きていれば100歳を向かえる記念すべき年なのである。この偉大なる天才の偉業を祝おうではないか!最後迄、ライブを愛し、人々を癒していた彼に感謝しようではないか!皮肉な物で、レスのギターをマーシャルに繋ぎ、歪んだ大ロックサウンドの時代が到来し歴史が変わった。レスには分っていた。しかし私は歪まないギターの音を生かしたサウンドも伝えたい。そして今、94歳で亡くなったレスから見ればまだまだひよこの私達がどこ迄エンタテイメント出来るかレスに見てもらいたいものだ。私も含め、音楽に従事して行く立場のミュージシャン、エンジニア、楽器を作るルシアーの方々は彼の事を片時も良く知る事と尊敬の念を忘れてはならないのだ!

●プレイベント第2弾:「ミュージシャン レス・ポール」

日時:5月16日(土)
1st Set 17:00開場17:30-18:00 入場無料
2nd Set 18:00開場 18: 30-19:00 入場無料
場所:Gibson Brands Showroom TOKYO
東京都中央区八重洲2-3-12 オンキヨー八重洲ビル
出演:徳武弘文(g)、尾崎孝(P.S.G)、六川正彦(b)、高杉登(dr)、三浦秀美(vo)
内容:レス・ポールのミュージシャンとしての面に注目し、かつて人気を博したレス・ポール&メリー・フォードの楽曲等を紹介するミニライブ。

●コットンクラブ公演 「レス・ポール生誕100年祭」

日時:6月9日(火)
[1st show] open 5:00pm/start 6:30pm
[2nd show] open 8:00 pm / start 9:00pm
有料 Muisc Charge 6500円(税込)
場所:コットンクラブ 東京丸の内
出演:<鉱石ラジヲ>徳武弘文(g)六川正彦(b)尾崎孝(P.S.G)高杉登(dr)三浦秀美(vo)
【トーク】萩原健太 【ゲスト】是方博邦(g)、直訳ロッカー・王様(g,vo)and more…
内容:6月9日に生誕100周年を迎えるレス・ポール。日本のフィンガー・ピッカー第一人者のギタリスト徳武弘文が、Mr.Les Paulの偉業を称え、6月9日に迎える生誕100周年をお祝いするスペシャルコンサート。


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