【ライブレポート】大原櫻子、初めてのツアーが終了。「重大発表があります。…秋のツアーが決定しましたー!」

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ライブも終盤に差し掛かる。「卒業」では、フロアに溜まった熱量が、オーディエンスのタオルで一気にかき回され、「READY GO!」では、大原が一目惚れしたという韓国・Italia GuitarsのMaranello Classic 15th Anniversaryをかき鳴らしてロックスターの佇まいでシャウトしたり、飛んで跳ねて髪を振り乱しての大興奮のステージを展開。本編の最後は「Happy Days」。みんなで一緒に踊って、そのタイトルどおりフロアにハッピーを振りまいていく。そして「ありがとうございました!」と、生声で会場に伝えてステージを降りた。

もちろんオーディエンスからは即座にアンコールが求められる。自分を呼ぶ声援に導かれるように、大原は再びステージへと姿を現す。そして、「アンコール本当にありがとうございます。えっと、1stツアーが始まって、全4カ所でアンコールいただけて嬉しく思います。1stツアーっていうのは、私にとって、とっても大切なステップです。みなさんに、見せたことのない私をこのツアーで歌に乗せて届けたいなって思って、ある楽器を練習しましたので、聴いてもらえますか?」とコメント。KORG「Nord Stage」がステージに運び込まれてくる。大原は「5歳から15歳くらいまでピアノ演ってて。緊張すると手が震えるっていうもっとも苦手とする楽器なんですけど。」と話しながら、ツアーでアンコールをもらったら、ピアノで披露したいと思って練習していた曲があることを明かす。そして「あー緊張する。」と、ポツリ。オーディエンスの「がんばってー!」の大声援を受けて披露されたのは、映画『カノ嘘』のエンディング曲「ちっぽけな愛のうた」だった。


照明演出と相まって、TSUTAYA O-EASTは幻想的な空間へと姿を変える。その中で、鍵盤を弾き語る大原櫻子。新しい彼女のスタイルを観客は微動だにせずに、ただただ歌声に聞き入りながら見守っていた。

さらに、「重大発表があります。……秋のツアーが決定しましたー!」と秋ツアー開催決定を発表する。突然の発表に大歓喜となる会場からは「がんばって仕事休んでいく!」の声も飛んでくる。すると大原は、「ダメ! 仕事は休んじゃダメよ! がんばって仕事は休まないで!」と返して、また会場を笑顔に変えていく。

「みなさんのおかげで、本当に幸せで、HAPPYな時間を過ごすことにできました。集まってくれたみなさん、スタッフのみなさん、このメンバーがそろっての今日だと思います。1日1日は二度と帰ってこないんですけど、一生忘れられない1日になりました。みなさん、本当にありがとうございました。」

そして大原櫻子にとって、初ツアー全体を締めくくる最後の曲へ。「みなさん、手拍子してくでだだだ?」と、最後の最後まで噛んでしまい、「なんで最後の最後まで噛むかな! やだー!」と、照れながら悔しがる櫻子スタイル。あらためて「みなさん、手拍子してくれますか?」とクラップを促し、会場を埋めてくれたファン、そして初めてのツアー各会場に足を運んでくれたすべてのファンへの感謝の気持ちを込めた「サンキュー。」を伸びやかに歌い上げながら最後まで完全燃焼。ツアーは無事に大団円を迎えた。

「1stツアーおつかれさま!」の声を受けて、バンドメンバーと手をとって、堂々と両手を掲げた大原櫻子。やりきった、満足気なその表情からは、初ツアーを成功させたことによってアーティストとして次のステップに歩みを進める自信のようなものを感じ取ることができた。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
photo by 竹中 圭樹

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