【座談会】<SATANIC CARNIVAL>、「ムーブメントの始まりは“爆発”と“つながり”だった」

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PIZZA OF DEATH主催<SATANIC CARNIVAL>が2015年6月20日(土)、幕張メッセ国際展示場9-11ホールにて開催される。第二回目を迎えるこのカーニバルはパンク/ラウドロック/ハードコアの新たな大型フェスとして、全22組の第一線バンドや今後のシーンを担う新生バンドが名を連ねた。

◆KEMURI × RADIOTS × GOOD4NOTHING × SHANK 画像

BARKSでは同フェス出演者から、KEMURIの伊藤ふみお、RADIOTSのYOSHIYA、GOOD4NOTHINGのU-tan、SHANKの庵原将平を迎えて座談会を開催した。世代の異なる4者の話題は当然のように、フェス談義へ。YOSHIYAと伊藤ふみおによる“フェス創世記のエピソードトーク”はあまりにリアルで深く、現在、幾多のフェスがなぜ日本に根付いているのかが伝わるものとなった。そして、U-tanと庵原将平はその精神を間違いなく継承している。

   ◆   ◆   ◆

■YOSHIYA君は、もう不良(笑)
■こういう規格外の人がいるんだ!?と思ってた──伊藤ふみお(KEMURI)

──それぞれ、これまでに対バンをしたりイベントで一緒になったりなど面識はあるんですか。

YOSHIYA:俺は、みんなと面識ありますね。

U-tan:僕は伊藤さんとは初めてです。

伊藤:そうだよね。

──KEMURIはもちろん、GOOD4NOTHINGもキャリアが長いですが、初対面とは意外ですね。

U-tan:キッズ時代から一方的に、KEMURIのライブはさんざん観てましたけど(笑)。

──庵原さんはこのなかではいちばんの若手ですね。

庵原:僕も長崎の<SkyJamboree>という野外フェスでKEMURIを観ています。当時、中学生くらいでした。

──お互いのバンドにはどんな印象を持ってますか。

伊藤:YOSHIYA君は、もう不良(笑)。

YOSHIYA:ははは!

U-tan:たしかに悪い感じ(笑)。

伊藤:それも昔からね。不良がやってる音楽というか(笑)。

YOSHIYA:俺はもうロックとはそれだと思ってるから、心の面でね。

伊藤:いや、YOSHIYA君は身も心もだよ(笑)。こういう規格外の人がいるんだなと思ってた。もう長いよね? 20年近く?

YOSHIYA:SOBUTの時から数えると、今年(2015年)で20年。KEMURIと一緒なのかな。

伊藤:そうだね。KEMURIも20年だね。

──その当時は一緒にライブもしてました?

伊藤:SOBUTとは結構一緒にやらせてもらったよね。

YOSHIYA:しかも、初対バンはめちゃくちゃレアなところで(笑)。千葉の木更津よりもうちょっと南、俺が生まれた地元にある富津公園ってとこ。そこに仮設ステージを立てて、砂埃舞うような場所でなぜかKEMURIと初対バンしたんだよね。

U-tan:へええ。

伊藤:あのイベントが初めてだったっけ?

YOSHIYA:たぶん。何年だったかは覚えてないんだけど、友達が企画した野外ライブで。酒も持ちこんで、海外のホームパーティみたいな感じだったな~

伊藤:バーベキューもやったね。

YOSHIYA:ステージの真横でバーベキューやってて、ライブ中も肉の香りが…みたいな(笑)。

伊藤:風向きで肉の煙がステージにうわーっときて。肉のなかでライブやってるみたいだったという(笑)。

U-tan:それ、最高のシチュエーションじゃないですか(笑)。

YOSHIYA:友達が飼ってるデカイ犬がきて、犬も酒をガブガブ飲んでてむちゃくちゃ酔っ払ってたり(笑)。すげえ懐かしいな。

伊藤:そうだね、ずいぶん昔だけど、楽しい時代だったね。

──90年代頃の話だと思うんですが、当時はそういう手作りな感じのイベントも多かったんですか?

YOSHIYA:多くはなくて、これからって時だった。何か面白いことをやろう!っていうのはいろんなとこで湧き上がってきてたよね。

◆インタビュー(2)へ
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