西城秀樹 vs 伊藤政則、異色テレビ対談

ツイート

4月に60歳の還暦を迎えた西城秀樹と日本を代表する音楽評論家伊藤政則の異色ともいえる対談「ヒデキカンレキ!スペシャル 全盛期ライヴ映像大特集」が、6月6日に放送される。

◆西城秀樹画像

西城秀樹と言えば、絶叫型と言われるヴォーカルスタイルにいち早くマイクアクションを取り入れ、数多くの日本人ヴォーカリストに多大な影響を与えたロックシンガーの先駆者でもある。この番組は、還暦記念で発売される過激なライヴパフォーマンスが収められた9枚組DVDBOXを紹介しながら、同年代の伊藤政則が西城秀樹に1970年代のロックについてインタビューするというスペシャル番組だ。同じ時代にリアルタイムでロックを実体験した2人の貴重な話が数多く飛び出すことになる。

1972年デビューを果たした西城秀樹は、地元広島でロックバンドを結成し活動していた。伝説のレッド・ツェッペリンの1971年広島公演も体験しているという。ベンチャーズから始まり、1968年の『ウッドストック』の映画に強い感銘を受け、それが1974年から10年連続大阪球場でのスタジアムライヴにつながったと語る。「ウッドストックはあらゆるフォーク&ロックが混在したイベント、野外イベントを誰よりも早く日本でやりたかった」と西城秀樹本人が企画したものだ。グランドファンクが1971年、ELPが1972年に後楽園ライヴを行った2年後に開催を実現させているのには驚きだ。

1975年の富士山麓での野外ライヴの貴重な映像も登場する。広大な空き地に一からステージ設営し、バスで全国から観客を運ぶといった大イベントも成功させており、現在では許可されない巨大クレーンやヘリコプターを使った派手で危険な演出も西城のアイディアで実行したものだ。


また洋楽カバーの第一者である西城秀樹の選曲もマニアックで、1983年最後の大阪球場ライヴのオープニングは、Y&Tの名曲「フォーエヴァー」だった。オリジナルリリースの翌年にすでに歌っていたことを伊藤政則が指摘すると「誰よりも早耳で、ある意味音楽評論家だったね」と答える。そして多数の洋楽をカバーし国民的大ヒット「YOUNG MAN Y.M.C.A」につながっていくのだ。

日本人初のアジア進出も「何でも一番先にやらないと全く意味がないよ」と西城秀樹は語る。2度の脳梗塞を乗り越えそのロック魂は現在も不変だ。西城秀樹と伊藤政則が登場する「ヒデキカンレキ!スペシャル 全盛期ライヴ映像大特集」は、6月6日(土)深夜25時からBSフジで放送される。BS視聴環境があれば全国無料で視聴可能だ。


西城秀樹『THE STAGE OF LEGEND~栄光の軌跡~HIDEKI SAIJO AND MORE』


2015年7月15日発売
26,000円+税
9枚組DVDボックスセット
●初DVD化 松竹映画「ブロウアップ ヒデキ」
1975年劇場公開(約86分収録)
●初DVD化「HIDEKI MY LOVE Hideki Saijo IN BUDOKAN」 *
1980年日本武道館コンサート(約30分収録)
●BIG GAME HIDEKI FINAL IN STADIUM CONERT
1983年8月6日大阪球場(約76分収録)
●'85 HIDEKI SPECIAL IN BUDOKAN -For 50 Songs-
1985年1月15日日本武道館ライブ(約140分収録)
●HIDEKI SAIJO CONCERT TOUR '86 -Caravan From Tokyo-
1986年10月14日から19日香港、シンガポールコンサート(約56分収録)
●HIDEKI SAIJO CONCERT TOUR '91 -FRONTIER ROAD-
1991年5月11日東京厚生年金会館(約76分収録)
●HIDEKI SAIJO CONCERT -39 Thank You-
1995年3月9日渋谷公会堂(約96分収録)
●HIDEKI SAIJO LIFE WORK 7 TREASURES
ヒストリービデオ収録(約59分収録)
●SPECIAL BONUS DISC -9 VIDEO CLIPS-

◆西城秀樹オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス