【イベントレポート】逢瀬アキラ、サイリウムで真っ赤に染まったレコ発の夜

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6月6日、逢瀬アキラの1stアルバム『真紅の革命』のレコ発ライブが川崎セルビアンナイトで行われた。イベントはWEST FOREST MUSICが主催するシリーズで、<ヒップ☆アタック☆パニック!!Vol.56 ~ 逢瀬アキラ1st Album「真紅の革命」発売~>と冠されたイベントとなっており、逢瀬アキラのアルバム発売にあたり、縁あるバンドが集結しその発売を祝う形となった。

◆<ヒップ☆アタック☆パニック!!Vol.56 ~ 逢瀬アキラ1st Album「真紅の革命」発売~>画像

トップバッターとして今話題の中学生バンドBratsが登場した。可愛らしい姿で登場したメンバーだが、演奏が始まると見た目とは全く異なる、ハードで重いハイスピードチューンで会場を煽る圧巻のパフォーマンスを見せる。ルックスと楽曲、展開とのギャップは見事ながら、バンドとしてまとまりもいい。オシシ(Dr)によるタイトなドラムと、ガチガチと来るソリッドなベースを奏でるあや(B)、歪みの効いたギターで会場を圧倒するひより(G)、バラードではアコースティックギターをバックに伸びのある歌声を届けるれい(Vo)の4人は、見事なステージングをみせつける。会場を煽る様子や堂々としたMCはとても中学生とは思えない堂に入ったもので、MCも苦手とは言いつつも、しっかりとした「間」は失わない。最後の曲では観客もタオルと腕を振り上げ、会場の熱気を最高潮まで上げ、見事なトップバッターとしての役割を果たしてくれた。



▲Brats

二番手で登場したのは、キュートなガールズバンドで人気急上昇中の凸凹凸凹‐ルリロリ‐だ。「凸凹凸凹」Tシャツを着たファンが一発目から腕を振り上げ、声を挙げて激しい応援をみせる。2曲目では、前列ファンがヘドバンを含む見事なフォーメーションで盛り上げ、会場を一体にする。にこやかにリズムを刻む渚奈子(Dr)、同じくにこやかにベースラインをガッチリ守る佐藤美咲(B)、ある時は激しくリフを刻む有南(G)、そして凸凹凸凹‐ルリロリ‐のフロントウーマンをキッチリとキメる木下ひなこ(Vo)の4人のアンサンブルは非常に心地よい。ロックをベースとしたポップでわかりやすい楽曲で、会場もノリにノッている。3曲目はメインとコーラスの掛け合いとハモりが心地よいミドルチューン。最後の曲では、色とりどりのタオルが舞う会場は華やかで熱い空間となり、再度メンバーの名を呼び、大歓声の中でステージを終え、次のバンドにバトンを渡した。



▲凸凹凸凹‐ルリロリ‐

続いての登場はCherryHeartsだ。こちらも今多くのファンに支持されているガールズバンドで、1曲目からメンバーと観客のフォーメーションがガッチリきまり、しっかりとライブを盛り上げていく。2曲目では観客との息の合ったヘドバンで一気に会場はヒートアップ、しっかり盛り上がった観客に「盛り上がってますかー?」と煽る。笹宮千穂(Vo)がきっちりライブを引っ張り、会場との掛け合いでライブを盛り上げていく。華やかなCherryHeartsを彩るのは早川満里奈(G)と椎名りえ(G)のギター陣だ。そしてこの日が最後の参加となるサポートベースの白石梨衣菜(B)が、低音をガッチリ支えていた。後半に向けてアッパーチューンで攻めるCheryHeartsに、観客も腕を振り上げジャンプの掛け合いも決め、声を上げて全員で楽しんでいる。ラストの曲では、再びヘドバンとフォーメーションで会場が一体となった。



▲CherryHearts

次に登場したのは、川崎のご当地アイドル川崎純情小町だ。前田薫里・伊藤みのり・長嶺あずさの3人の歌&ダンスで活動しているユニットで、それぞれのメンバーが川崎市の担当区を持って活動している。この時初めて見る観客も多かったようだが、きっちりとご当地ファンも参戦しており、ライブをリードしていた。ご当地ファンのフォーメーションと声援で盛り上がっていく会場に、サンレッドのテーマ「溝ノ口太陽族」や「川崎純情音頭」など川崎をテーマにした曲で更にあおっていく。歌詞にも地名が多く散りばめられ、ご当地は否応がなく盛り上がっていく。最後の曲「川崎純情音頭」ではご当地地名のオンパレードで、地元愛溢れるステージに観客も大きな声援を贈っていた。



▲川崎純情小町

5番目には、逢瀬アキラと共演を重ねているCaramelが登場した。平均身長149cm 絶対!妹宣言をスローガンに、5月には7日間連続イベント<tkmk爆女祭>を成功させた注目のガールズバンドだ。1曲目「スナイパーガールZ」では、冒頭のルミの透き通る迫力の歌声から会場は一気にヒートアップ。ギターのユウミはいつものようにアグレッシブに攻め、ベースのサユキは笑顔でソリッドなベーラインを奏で、ドラムのモモは迫力あるドラミングでCaramelの基盤を支える。とても身長150cm未満の身体から発せられるサウンドとは思えない。3曲目「Lovers Moment」では、手を上げて圧巻の伸びの歌声で魅せるルミに応え、観客がずっと手をあげ素晴らしい景色を生み出していた。6月28日に迎える2回目のワンマンの告知をMCしてから、鉄板の定番曲を矢継ぎ早に繰り出し、会場は大興奮の熱気でいっぱいとなった。小さな身体から常に全力で向かうCaramelの姿は、観るものに勇気と笑顔と元気を与えるものだ。



▲Caramel

次に登場したのは、CELiCA+the HUMAN SYNCだった。この日はなんと2回目のライブでワンマンを行ってきた後だとか。メンバーはかつてTHE LEAPSに所属していたCELiCA(Vo)、shioRi(B)の二人と、MAKI(Key、Mani)、そしてサポートERIKA(G)とyasu(Dr)という布陣だ。ある時はクールに、ある時は表情豊かに歌い上げるCELiCAに、にこやかだが複雑なベースラインをバックで奏で続けるshioRiが醸し出す独特の空気感に、オーディエンスもたっぷりと浸っていた。MCでは、6月に誕生日を迎える観客に手を上げてもらい、「いっしょにお祝いしましょう!」と「HAPPY BIRTHDAY」を披露。ラストには、みんなに優しい気持ちになって欲しいという思いを込めて「地球の子供」がパフォーマンスされ、この日のステージを終了した。



▲CELiCA+the HUMAN SYNC

ラス前の登場となったのはCREAだ。逢瀬アキラと活動を共にする機会も多く、この日のお祝いに彼女たちもまた迫力のステージを届けてくれた。1曲目はしっとりと哀愁を込めた「tearless」からスタート、2曲目「REASON」からCREAの迫力あるステージが炸裂することとなった。観客は手を挙げ演奏に応え、CREAの放つストレートなロックに身を委ねる。様々な楽曲を迫力ある歌声で歌いこなすNaki(Vo)、ハードなリフとソロをにこやかに奏でるAiko(G)、コーラスも合わせCREAのストレートなリズムを作り出すHiroka(B)とMiku(Dr)だが、MCでは逢瀬アキラのレコ発に触れ、「リリースは最高の瞬間、でもその前はほんとに大変!今CREAがそう!だからこそリリースを迎えた今日はとことん盛り上がろうぜ」と、7月にリリースされる新曲「GO MY WAY!」が披露された、さらに速度を増し連続でたたみかけ、会場の熱気を最高潮に盛り上げてステージを終了し、ラストの逢瀬アキラにつないだ。



▲CREA

トリで登場したのがレコ発ライブとなる逢瀬アキラだ。登場と同時に会場を煽り、1曲目「東京シュルレアリズム」からオーディエンスは赤いサイリウムを力いっぱい振り上げ、会場を真っ赤に彩っていく。アルバム最初の曲「Ms.Amyは夢遊病」につなげ、続く「夢の中でしか笑えない」で、サイリウムを振り続ける観客に呼応を見せる。

「今日はレコ発ライブに来てくれて本当にありがとうございます!アルバムの曲の中には、小学生の時から書きためていた詞とか曲があって、それがやっと音源化したんだなぁって思いがあります…」「以前は曲を作っても全然受け入れてもらえなくて、自分には歌しかないのに、それがダメだったら何もないじゃんって。でも、アドバイスをくれたり、助けてくれる人がいて、それで頑張って来たら、ついにこんな風になることができて…」「革命、進軍って言ってるのは冗談じゃなくて、ほんとにみんなでアリーナに行きたいって思ってる。みんながそう思わせたんだから責任取ってよね…」と、涙を浮かべながら語る姿に、あたたかい拍手が贈された。アキラの想いが会場中に広がったところで、「貴方の夜に戻りたい」が披露され、一心に聴き入る観客が逢瀬アキラの世界へ溶け込んでいく。


その後、会場中が一気に盛り上がりを見せたシングル曲「BIND」では、ハイスピードの楽曲を歌いながら背後の照明にから自身に満ち溢れた逢瀬アキラのシルエットが浮かび上がっていく。ラストは「Kiss me Darlin'?Love me Darlin'」で、華やかにステージを終えた。

ステージを終え、「ありがとう!ありがとう!」と挨拶を続ける逢瀬アキラといつまでも手を振り続ける観客の姿が、素敵なレコ初ライブが次への大きなステップであることを約束しているようだった。


▲逢瀬アキラ



Text:大泉 繁
編集:BARKS編集部

<ヒップ☆アタック☆パニック!!Vol.56~逢瀬アキラ 1st Album「真紅の革命」発売~>

2015年6月6日@川崎セルビアンナイト
●Brats
1.ライバル
2.ツナグ
3.outrageous world
4.ガンガン! Doit!
●凸凹凸凹‐ルリロリ‐
1.さよなら青春の日々よ
2.恋のスパイダー
3.ハイヒールキック
4.every body go
5.クログチメガネとベビードール
●CherryHearts
1.Hi-Jump!!
2.Hello
3.スイートボイスコール
4.青春レジスタンス
5.My Way
●川崎純情小町
1.風林火山
2.夢色音色
3.ラッキーフラワー
4.溝ノ口太陽族
5.川崎純情温音頭
●Caramel
1.スナイパーガールZ
2.Tailwind
3.Lovers Moment
4.恋愛少女
5.恋愛少女2
●CELiCA+the HUMAN SYNC
1.万華鏡
2.セケナイズ
3.Bye Bye Boy
4.HAPPY BIRTHDAY
5.地球の子供
●CREA
1.tearless
2.REASON
3.GO MY WAY!
4.Liar Angel
5.Windy
●逢瀬アキラ
1.東京シュルレアリズム
2.Ms.Amyは夢遊病
3.夢の中でしか笑えない
4.貴方の夜に戻りたい
5.BIND
6.Kiss me Darlin'♡Love me Darlin'

◆Bratsオフィシャルサイト
◆凸凹凸凹‐ルリロリ‐オフィシャルサイト
◆CherryHeartsオフィシャルサイト
◆川崎純情小町オフィシャルサイト
◆CaramelオフィシャルTwitter
◆CELiCA+the HUMAN SYNC Facebookページ
◆CREAオフィシャルサイト
◆逢瀬アキラオフィシャルサイト
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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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