倖田來未、“くぅちゃん”要素ゼロのツアー。「今回は自分がやりたい音楽をやらせていただきました。」

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オリジナルアルバム『WALK OF MY LIFE』では、ヒップホップ、ダンス、ロック、ソウルといった様々なジャンルの音楽エッセンスを融合したハイブリッドなアルバムに。たとえば、「恋のつぼみ」のような可愛らしい“くぅちゃん”の要素はゼロ。この点がこれまでの彼女のアルバムと大きく異なる点だ。

サウンド面では、ビヨンセやマドンナを手がけるロス在住のドイツのプロデューサーのトビー・ガッドやイギリスの女性シンガソングライター、ジェシー・J、フランスのプロデューサーでウィル・シムなどの常連組に加え、アメリカン・アイドルにも出演したR&Bポップ系のコンポーザーであるジャレッド・コッターも参加。1曲たりともいわゆる“J-POP“的な匂いは感じられない。

これまで盛ったメイク、盛ったヘア、盛ったファッションといった“足し算”の要素が多かったステージも今回は逆の“引き算”の発想に。ステージはLEDのみというシンプルなセットに、まるでお姫様のようなガーリーなドレスは一切無し。圧倒的な歌唱やダンスのみならず、倖田來未自身の体を張った演出で見る者を魅了する演出が随所に散りばめられ、“かわいい”から“大人の倖田來未”へ変化したツアーとなっている。

「これまではガーリーなドレスを着て、可愛さを意識して歌う曲も多かったんですけど、“今の私”を表現したら自然と“くぅちゃん”の部分が演出に入らなかった。アルバム『WALK OF MY LIFE』もそうですが、意図的にというよりも、自分が今やりたい音楽を表現したら結果“くぅちゃん”をイメージさせる部分がなくなりましたね。それは年齢的な部分もあるかもしれませんが、“くぅちゃん”はファンの方の声を聞いて支えられていたイメージなんだと思います。衣装やヘアメイク、そしてステージもシンプルにして、歌やダンスだけではなく、自分自身の体を使ってできることを最大限取り入れました。これまで以上に、私次第で左右されるステージになるので、来てくださった方から“楽しかった!”という声をいただけるたびに、とても嬉しく思いました。」── 倖田來未
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