恐ろしき天賦の才、北園みなみ新作登場

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7月15日にリリースとなる北園みなみ『lumiere(ルミエール)』のダイジェスト音源が公開された。

◆『lumiere(ルミエール)』ダイジェスト音源


ポップミュージック界の超新星として注目を浴びる北園みなみは、全くの無名ながら2014年秋にリリースされたデビュー作『promenade』の品質の高さに音楽ファンが驚愕、懐かしさとシニカルなユーモアが交錯するクラシック/モダンなハイブリットサウンドは、驚きと高い評価をもって迎えられた。

この『lumiere』は前作『promenade』と対を成す双子のミニアルバムだ。今作も天賦の才は遺憾なく発揮されており、素朴で普遍的なメロディーとオーセンティックな音像に非凡さがかいま見える。もちろん作詞、作曲、編曲、管弦オーケストラアレンジ、プログラミング、演奏(キーボード・ベース・ギター)、歌唱、コーラスに至るまで、全て北園みなみ自らが手がけたもの。洗練されたソングライティングと楽曲の構築美はさらなる高みへと続くようだ。先達が築きあげてきた音楽的遺産を現代ポップ・フォーマットに落とし込む、独創的な解体と構築が最大の聞きどころである。

繊細なガラス細工のようなオーケストレーションが刹那で美しい「夕霧」、70'sのSSWライクなおおらかなメロディーと叙情的に描かれる風景が秀逸な「つぐみ」、浮遊感あるリズムに緩やかなグラデーションで進行していく音風景が印象的な「新しい街」、プログレッシブな展開と変幻自在に飛び交うリフレイン/遊び心溢れるアレンジが楽しい「リフロック」、イガバンBBのソリストたちとゲストボーカルにマイカ・ルブテを迎えた小粋にスウィングするデュエット曲「ミッドナイト・ブルー」…と、幸せな高揚感につつまれて、エンディングを迎える。


アートワークは、前作話題となったアンリ・ルソーに対し、今作はうららかな光が眩しいポール・シニャックの絵画が起用されている。カラフルな色彩と淡くデリケートなコントラストが、まさしくサウンドを描き表しているようだ。

現在、北園みなみとして初となるミュージック・ビデオ「夕霧」の制作が進行しているという。こちらも監督を本人が務めているという。末恐ろしい逸材だ。

北園みなみ『lumiere(ルミエール)』

2015年7月15日発売
UVCA-3027 1600円+税
1.夕霧
2.つぐみ
3.新しい街
4.リフロック
5.ミッドナイト・ブルー
※参加ミュージシャン:坂田学、イガバンB.B、橋本歩ストリングカルテット、マイカ・ルブテ、榊原香保里(Lamp)、高橋結子

◆北園みなみオフィシャルサイト
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