7月4日、パリで開催されている<JAPAN EXPO>のメインステージにYOSHIKIが登場、3つの重大発表を行った。(1)X JAPANのニューアルバムの発売決定、(2)ロンドン・ウエンブリーアリーナでのX JAPANコンサート開催、そして(3)X JAPANドキュメンタリー映画の公開である。

◆X JAPAN画像

20年振りとなるスタジオ・アルバムは2016年3月11日に世界同時発売となる。そして発売翌日となる3月12日に、由緒ある英ウエンブリーアリーナ(SSE ARENA,WEMBLEY)にて<アルバムリリースパーティー#XDAY>と題されたコンサートイベントが行われる。またこのイベント会場ではX JAPANのドキュメンタリー映画が世界初公開されるという。


X JAPANとしてヨーロッパ公演が実現するのは2011年以来となるもので、会場ではどよめきとともに歓喜の声が上がった。チケットは発表と同時に発売開始となり、英ライブネーションのウェブサイトで購入可能となっている。会場に来ていたファンは一足先に会場にてチケットが購入できるとあり、発売ブースには長蛇の列ができあがっていた。

X JAPANのドキュメンタリー映画は、アカデミー賞受賞歴のあるジョンバトセック(JOHN BATTSEK)がプロデューサーを担当、バトセックと共にROLLING STONESのドキュメンタリー映画『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者」の真実』を監督したスティーブン・キジャック(STEPHEN KIJAK)が監督を務め、ハリウッド映画として現在撮影が進んでいる。

YOSHIKIの登場とともに、3つの重大発表はネットを通じて世界中で話題となっている。ついに決定したニュー・アルバムの発売をはじめ3つもの重大発表は、どのような意味を持つものなのか。BARKSはYOSHIKIをキャッチ、緊急インタビューを強行した。

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──いきなり3つもの大きな発表があってびっくりしました。ロンドン公演は2011年6月28日のShepherd's Bush Empire以来ですね。

YOSHIKI:マディソン・スクエア・ガーデンは世界的にも著名な会場でしたから、ヨーロッパで行うのであればロンドンのウェンブリーアリーナがいいと思いまして。前回は2千人強の会場だったんですけど速攻でチケットが売り切れてしまいまして、追加公演の話も頂いていたんですけど、パリ公演のスケジュールとぶつかってしまっていたので、難しかったんです。

──ウェンブリーは12000人を収容するアリーナ会場ですね。

YOSHIKI:今回のライブはアルバム発売記念なんです。全世界一斉発売なのでヨーロッパで演ろうとなった場合、どこがいいかな…という時にこの会場が選ばれたということです。ロンドン公演というよりもアルバム発売記念ヨーロッパ公演というものですね。なので、ツアーではなく単発公演です。


──注目は、ついに発表となったアルバム正式発売ですね。

YOSHIKI:はい、3月11日発売です。世界発売だと金曜日発売になるらしいんですが、ちょうどウェンブリーの前日が金曜なので発売日をそこに決めました。

──実際のアルバムの制作状況はいかがですか?心配はそこなんですが。

YOSHIKI:前回も言いましたけど、基本的には全曲新曲でいこうという方針になりました。ただ、今回は確実に締め切りというデッドラインがありますので、できるところまでやって、レコーディングが済んだ曲だけ収録するという強引な流れです(笑)。

──めどは見えているんですよね?

YOSHIKI:それは見えてますね。自分で言うのもなんですけど…、自分としては最高傑作になったと思います。

──アルバムタイトルや曲数など、詳細は決まっていますか?

YOSHIKI:タイトル候補はいくつかあるんですが、まだ決定はしていないです。

──ヒントいただけませんか?

YOSHIKI:曲のタイトルに絡めるか、あとラテン語はどうかなとも思っています。曲数としては10曲は入ると思います。

──「JADE」「I.V」「BornTo Be Free」あたりは、やっとCD化されますね。

YOSHIKI:そうですね、過去に配信されたのは「JADE」と「I.V」だけで「BornTo Be Free」はまだ配信もしていなかったので。今回スタジオバージョンとして結構いじっているので、多少ライブとは印象の違うものがお聴かせできると思います。

──これまでのX JAPANの作品と比べ、変わった部分と変わらない部分はいかがですか?

YOSHIKI:変わらない部分としては、やっぱりメロディラインかな。X JAPANの核は“心に触れるメロディ”だと思っているんです。その辺はやはり昔の流れを受け継いでいると思います。決定的な違いというのは…これまでのアルバムは海外公演を経験していないX JAPANが作ったものだったんです。

──そうですね。

YOSHIKI:前回のアルバムから20年という時が経ちましたけど(註:『DAHLIA』1996年11月4日発売)、海外公演を行ったX JAPANという観点で作り上げたアルバムは今回が初めてなんです。数年前の時点では、アルバムの構想は半分新曲/半分は旧曲の英語バージョンと考えていたんですが、旧曲…「Rusty Nail」「紅」「Silent Jealousy」の英語バージョンなどもすでにレコーディングは終わっているんですけど、今回はそれは出すつもりはないんです。新曲で勝負しますので。

──ピアニスト/ドラマーとして、プレイヤーYOSHIKIはどのようなプレイを見せてくれますか?

YOSHIKI:ピアノに関しては、やはり<YOSHIKI CLASSICAL WORLD TOUR 2014>の経験が大きいですね。自分で言うのも変ですけど、その前と後では雲泥の差がある。この歳になってピアニストYOSHIKIに目覚めたから。メンバーにも言われましたけど、ツアー後に行ったコンサートのピアノは、10倍クオリティが高くなっているんじゃないかと思います。


──それはすごい。

YOSHIKI:昔は運指の練習にひたすらハノンを行っていたんですけど、2014年の<YOSHIKI CLASSICAL WORLD TOUR 2014>からは、リストが考案した個々の指の独立した強弱の付け方を必死に練習したんです。そうしたらピアノプレイが一気に変わった。

──ピアノに向き合って、そんな密かな鍛錬をも行っていたんですね。

YOSHIKI:ドラムも海外ツアーを通して、ずいぶん叩き方も変わりましたよ。一皮むけた気がしますよ。この前の<LUNATIC FEST.>も、それまでしばらくドラムは叩いていない状況でリハーサルも一回しかできなかったんですけど、でもプレイすると一瞬で感覚が戻ってきた。

──アルバム、とても楽しみですね。もう発売延期はありませんよね?

YOSHIKI:発売日の次の日に<発売記念コンサート>をやるので、そこはもう(笑)。だからね、昨日もメンバーとミーティングしたんだけど、「今回は時間内にできるところまでやる」と。で、自動的に締め切らせてもらうということになるので。新曲はいっぱいあるので、そこに入りきれなかった曲は、EPか何かで出ることも考えられますね。どこまで完成できるか、ですね。

──アルバムは足掛け20年になりますか。つまり20年間作リ続けていたということですか。

YOSHIKI:そうですね、20年間作っていました。多分ギネスに載ってもおかしくないじゃないですかね

──まさに。

YOSHIKI:でも、その間に解散もありましたし、壊しては作り壊しては作りという作業を繰り返してきたからね。この前GLAYの20周年記念のドームライブにゲストで出演させてもらったんですけど、その間に1枚もアルバムを出して来なかったんな、って思いました。20年って、生まれた子供は成人していますからね。