つるの剛士、世良公則との共演に大興奮、前代未聞の観客とのデュエット企画“つるエット!”も初披露

ツイート

5月に発売された最新カバー・アルバム『つるのうた3』も好評のつるの剛士。その東京・大阪合計3か所を巡る<ひとのうただけどつるのうた3ライブ2015>が7月20日、東京・お台場のZepp Diver Cityで幕を開けた。つるのが持ち前の歌唱力で数々の名曲を熱唱して満員の観客を沸かせたほか、最新アルバムで共演した世良公則もゲスト出演して熱いパフォーマンスを見せ、さらにはライブ内の予選会で優勝した観客がつるのとデュエットする「つるエット!」という企画も初披露されるなど、盛りだくさんの内容で観客を楽しませた。

◆つるの剛士~画像~

ライブの幕開けは、意外にもしっとりと落着きのある展開だった。ファンキーなリズムに乗ってメロウなシンセのメロディが響くと、満員の観客が立ち上がって迎える中、つるの剛士が登場。中森明菜の「スローモーション」からライブがスタートした。ドレッシーなスーツ姿のつるのは、ステージ中央であまり動かず、感情をいっぱいにこめるように抑えを効かせて歌い、サビでは感情を爆発させるようにハイトーンを響かせる。こうして幕を開けたステージ前半は、DREAMS COME TRUEの「未来予想図II」や中島みゆきの「糸」など、意外にもバラード主体、それも女性アーティストの曲ばかりが並ぶ静かな展開となった。つるのの独特のパワフルなハスキーボイスで歌い上げられる名曲に、観客はみんなうっとりするように聴き入っていた。

中盤にはダンサーが登場、一転して、つるののキャラクターそのままの明るくにぎやかな雰囲気になった。まずはつるのがステージ上で、ダンサーが筒状に持ち上げた幕の中での生着替えに挑戦。幕の中から脱いだ服が次々に放り出され、客席に向けてカラーボールが投げられると、そのたびに爆笑と歓声が会場を包んだ。ラフなTシャツスタイルに着替えたつるのが4人のダンサーと「29Qのうた」を歌い踊ると、続いて客席にも16人のダンサーが現れた。つるのは息を切らしながらもステージ上を駆け回って「ジャンケントレイン」を踊り、客席と一体になったダンスで大いに盛り上がった。

そしてこの日の目玉企画だったのが、観客とのデュエットを行なう「つるエット!」だ。それもなんと、つるのとデュエットする権利をかけた予選会がこの場で行なわれるというから前代未聞だ。この企画は、カラオケDAMでおなじみ第一興商の協力により実現したもの。まず当日の観客のデュエット希望者から抽選で3名を選び、それぞれが通信カラオケの最新機種「LIVE DAM STADIUM」を使って中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」をソロで1コーラス歌う。その採点システムの得点に審査員長つるのの審査を加味して優勝者を決定、優勝者は生バンドをバックに「世界中の誰よりきっと」をつるのとデュエットできる、というものだ。

つるのは“いきなりこのステージに上がって歌うのも緊張するよね”と言って、突如マネージャーのノジマ氏を指名し、テストで歌ってもらうことに。意外に自信ありげだったノジマ氏だったが、のっけからひとつも音程が合っていないほどの外しっぷりに会場は大爆笑、審査員席のバンドメンバーもお約束のように椅子から転げ落ちるという展開に、つるのもあわてて歌をストップし、挑戦者の抽選へと移った。

抽選で選ばれた3人は、小田原から来たという女性の“チカコ”さん、世田谷から来た男性“ハマちゃん”さん、それに町田の男性“ユウシュン”さん。トップバッターの“チカコ”さんは、緊張しながらも明るく元気いっぱいに歌う。“ハマちゃん”さんは、つるのとのやりとりでは消え入りそうな声で気弱そうだったが、客席からの大声援を受けるとしっかりした歌声で1コーラスを歌い切った。また、つるのが出演していた「ウルトラマン」シリーズの隊員ユニフォームを身につけた“ユウシュン”さんは、練習してきたという男性パートをテンション高く歌い上げた。


採点結果は僅差だったが、“チカコ”さんが優勝者に決定した。つるのとのデュエット“本番”では、優しくフォローするように歌うつるのに見守られた“チカコ”さんは、ノドが温まったのかカラオケのときより伸びやかな声を披露。2コーラス目以降はすっかりリラックスして、つるのと手をつないで踊ったり、エンディングでは背中合わせでポーズをバッチリ決めたり、2人ともとても楽しそうだった。

ライブ終盤は、ノリのいいオリジナル曲を中心にさらに盛り上がりを見せる。そしてこの日最強の熱いパフォーマンスが見られたのが、アンコール1曲目だった。つるのはステージ上に立てられたまっすぐな白いマイクスタンドを指し“ただならぬオーラを発しているんですけど!”と叫び、パワフルな「銃爪」のイントロに乗せて“レジェンドと一緒に歌いたいと思います!”と呼び入れる。すると、つるのが言うとおりの強烈なオーラをまとって世良公則が登場。のっけからマイクスタンドを振り回し、投げ上げる貫録のパフォーマンスを見せる世良、いちいちポーズがビシビシ決まるし、野太く力強い声もカッコいい。ひたすら熱く歌う二人に乗せられて、バンドの演奏も客席のノリも、この日一番の盛り上がりとなった。


憧れの世良と共演したつるのは歌い終わると、“やべぇよ! 同じステージに立ってるよ!”と絶叫、さらに世良とはいつも陶芸の話ばかりしていることも明かした。世良は“最高の「銃爪」でした。呼んでくれてありがとう!”と、どこまでもカッコよく去って行った。

このツアーはまだ初日を終えたばかりなので、これ以上の詳細は控えることにするが、ノリのよいロックチューンから切ないバラードなど16曲、さらには合唱隊が登場したりCMソングのセッションタイムもあったりという盛りだくさんの内容で、約2時間半に渡って観客を楽しませ続けた熱いライブだった。

なお、<ひとのうただけどつるのうた3ライブ2015>はこの後7月26日に大阪のなんばHatch、8月1日には東京の品川ステラボールでの開催が予定されており、各会場で「つるエット!」も行なわれる。また8月1日の品川ステラボールには、ゲストで相川七瀬が登場することになっている。

カラオケ情報

つるの剛士LIVEカラオケ「LIVE DAM STADIUM」
・GLORIA(Premium live 2015.4.21):デュアル映像
6824-25
7/26配信

・糸(Premium live 2015.4.21)
6824-28
8/9配信

・M(Premium live 2015.4.21):本人ガイドボーカル付き
6824-29
8/9配信

カバーアルバム『つるのうた3』

2015年5月27日発売
【CD+DVD】 PCCA-04206 / 3,780円(税込)
【CD Only】 PCCA-04207 / 3,024円(税込)

【収録楽曲】
1「雪の華」 作詞:Satomi/作曲:松本良喜
2「GLORIA」 作詞/作曲:森 重樹一
3「悲しみにさよなら」 作詞:松井五郎/作曲:玉置浩二
4「星のラブレター」 作詞/作曲:MIYA
5「千の風になって」 作詞:不詳(日本語詞:新井満)/作曲:新井満
6「PIECE OF MY WISH」 作詞:岩里祐穂/作曲:上田知華
7「君という名の翼」 作詞/作曲:小渕健太郎
8「もう少し」 作詞/作曲:玉城千春
9「fragile」 作詞:持田香織/作曲:菊池一仁
10「本当の恋」 作詞:渡辺なつみ/作曲:大島こうすけ
11「銃爪 feat.世良公則」 作詞/作曲:世良公則
12「MY WAY」Words by Gilles ThibautMusic by Claude Francois & Jacques Revaux訳 詞:中島 潤、片桐和子

ライブ情報

<ひとのうただけどつるのうた3ライブ2015>
【東京公演】
2015年8月1日(土)品川ステラボール
【大阪公演】
7月26日(日)なんばHatch


この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス