これぞメタルへの忠誠、鋼鉄の連帯感メタル・アリージェンス

現代メタルシーンを代表するミュージシャンが集結したスーパー・プロジェクト“メタル・アリージェンス”初作品『メタル・アリージェンス』の9月18日世界同時発売が発表された。説明不要なほどのメンバーが入れ替わり登場するまさにスーパー・プロジェクトにふさわしい内容だ。

◆メタル・アリージェンス画像

音響機材メーカー、サムソン・テクノロジーズのディレクターであるマーク・メンギーの提唱によるこのプロジェクトは、毎年行われてきた楽器クリニック・イベント＆ジャム・セッション『メタル・マスターズ』の発起人でもある彼と交流のあるミュージシャン達とで作り上げられたものだ。プロジェクトの中心にはアレックス・スコルニック（ギター／テスタメント）、デイヴ・エレフソン（ベース／メガデス）、マイク・ポートノイ（ドラムス／元ドリーム・シアター～ワイナリー・ドッグス）というラインナップで、アルバムの曲ごとにゲストが参加していく構成になっている。


「スーパーグループを超えたマルチ・スーパーグループ」──アレックス・スコルニック
「机上の空論じゃない。現実となったんだ」──デイヴ・エレフソン
「メタル・ファンがメタル・ファンのために演奏する、鋼鉄の連帯感。俺がずっとやりたかったことを100％増幅させた」──マイク・ポートノイ

と中心メンバーが語るこのプロジェクトは、2014年にモーターヘッドがヘッドライナーを務めた海洋クルーズ『モーターボード』で本格始動となった。チャック・ビリー（テスタメント）、スコット・イアン&ジョーイ・ベラドナ（アンスラックス）、フィル・アンセルモ（パンテラ～ダウン）、フィル・キャンベル（モーターヘッド）らがステージに上がり、ブラック・サバスやジューダス・プリースト、アイアン・メイデンなどの名曲を共演し、喝采を浴びている。


本作『メタル・アリージェンス』ではそれを一歩進め、全曲がオリジナルの新曲で、メタルの伝統を受け継ぎながらその“様式”に依存するのではなく、現在進行形のメタルを創り上げていくことでメタルへの忠誠（アリージェンス）を表しているそうだ。結果、収録曲全てがハイライトとも言うべき内容となっている。

オープニング曲「ギフト・オブ・ペイン」ではランディ・ブライ（ラム・オブ・ゴッド）が叫びゲイリー・ホルト（エクソダス／スレイヤー）が怒濤のリフで攻める、ムーディな曲調からフィル・アンセルモ（パンテラ～ダウン）の怒りが炸裂する「ダイイング・ソング」、マイク・ポートノイの本格スラッシュ・ドラミングに乗せてチャック・ビリー（テスタメント）とアンドレアス・キッサー（セパルトゥラ）が畳みかける「キャント・キル・ザ・デヴィル」など、どれも一瞬たりとも聴き逃せない。

フェスティバルなどで本格的にライヴ・プロジェクトとしても始動するといわれるメタル・アリージェンスだが、世界のどこでそのステージが実現するか…アルバム『メタル・アリージェンス』はメタル新時代の扉を蹴破って開ける強烈な一撃だ。

【メタル・アリージェンス・メンバー】
アレックス・スコルニック（ギター/テスタメント）
デイヴ・エレフソン（ベース/メガデス）
マイク・ポートノイ（ドラムス/元ドリーム・シアター～ワイナリー・ドッグス）

ランディ・ブライ（ラム・オブ・ゴッド）
ゲイリー・ホルト（エクソダス／スレイヤー）
トロイ・サンダース（マストドン）
チャック・ビリー（テスタメント）
フィル・デンメル（マシーン・ヘッド）
アンドレアス・キッサー（セパルトゥラ）
フィル・アンセルモ（パンテラ～ダウン）
マーク・オセグエダ（デス・エンジェル）
クリスティーナ・スカビア（ラクーナ・コイル）
マシュー・K・ヒーフィー（トリヴィアム）
ダグ・ピニック（キングスX）
ジェイミー・ジャスタ（ヘイトブリード）
ミーシャ・マンソー（ペリフェリー）
ベン・ワインマン（ディリンジャー・エスケイプ・プラン）
チャーリー・ベナンテ（アンスラックス）
ロン・“バンブルフット”・サール（ガンズ&ローゼズ）
クリス・ジェリコ（フォジー）
アリッサ・ホワイト＝グラズ（アーチ・エネミー～元ジ・アゴニスト）
スティーヴ・“ゼトロ”・スーザ（エクソダス）
ティム・"リッパー"・オーウェンズ
レックス・ブラウン
マーク・メンギー


◆『メタル・アリージェンス』オフィシャルページ