【イベントレポート】SCANDAL、飲酒運転の撲滅に熱いメッセージ

8月8日（土）なんばHatchにて、FM OSAKA開局45周年Premium＜SDD LIVE SUMMER EDITION＞が開催され、SCANDALが一夜限りのプレミアムなステージを披露した。

◆SCANDAL画像

飲酒運転の撲滅と飲酒運転による重大事故根絶の啓発を図るプロジェクト『SDD=STOP！ DRUNK DRIVING PROJECT』は、音楽という力強いメッセージ、熱い心を持ったアーティスト、そしてその主旨に賛同したパートナーたちと共に、2007年に立ち上がったものだ。毎年、秋から冬にかけて、その集大成として大阪城ホールで開催される10,000人規模の音楽コンサート「LIVE SDD」、さらに京阪神の商業施設などで展開する「SDD TOWN MEETING」が開催されてきたが、9年目を迎えたSDDプロジェクトでは、これらに加えて、年末に次いで飲酒機会が増え、飲酒運転事故件数が多くなるという夏場に、「車の免許をまだ取得できない」「お酒をまだ飲めない世代」に向けて、明日を担う若者たちへの啓発のための新たな飲酒運転撲滅のための音楽イベントを企画した。それがこの＜SDD LIVE SUMMER EDITION＞だ。

メジャーデビューからFM OSAKAとともに歩んできたSCANDALがリーダーシップをとり、呼びかけに賛同してくれたガールズバンド2組とともに、飲酒運転撲滅について考えるトーク＆ライブステージが繰り広げられた。同プロジェクトに賛同し周囲の人に伝えていこうという「SDDメッセンジャー」が8年間で100万人を超えたこと、プロジェクトスタートから8年で全国の事故件数が減少してきていることも伝えられ、会場に詰めかけたおよそ1500人のSDDメッセンジャーによる「STOP！ DRUNK DRIVING」の掛け声でイベントはスタートを切った。


SCANDALは世界9カ国41公演の初の単独ワールドツアーを終え「やっとSDDのライブに出演できた」とコメント、SCANDALの夏休みといえば、「結成当初、練習を切り上げてバイトに行こうとしたら怒られた」という懐かしいエピソードや、「もし9日間休みがあるなら、故郷の加古川に帰ってテントを張ってキャンプしたい」といった和やかなトークも繰り広げられた。つづいて、MCの遠藤から飲酒運転による悲惨な事例を説明され、未成年やお酒を飲まない人たちも「お酒を飲んでいるにもかかわらず運転しようとする人」に注意をすることが必要、みんなの力でなくすことができると呼びかけた。SCANDALのメンバーも、「本人ではなく、周りの人が止めてあげる、言ってあげることが大事」とコメントし、メンバー全員で、「ルールを守って楽しい毎日を！」とSDDのメッセージを発信した。





ライブステージのオープニングアクトには、あでやかな浴衣姿でKANIKAPILA（カニカピラ）が登場、デビューSingle「イッちゃえ！I LOVE YOU！」、8月5日に配信をスタートした「夏の日の思い出」など5曲を披露し、フレッシュなパワー全開のライブが展開された。



その後いよいよSCANDALが登場すると、いっきに会場が熱気で包まれ、7月にリリースした新曲「Stamp！」をはじめ、定番曲の「EVERYBODY SAY YEAH！」「SCANDAL BABY」など9曲が披露され、ノリのいい躍動感あふれる楽曲、キレのあるギターと歌唱で、観客をひきこみ熱いステージを展開された。パワー溢れる圧巻のパフォーマンスに観客の歓声はなりやまず、アンコールに応えてデビュー曲「DOLL」「会わないつもりの、元気でね」の2曲が熱唱され、会場全体が一体となった。最後には、アーティストと1500人がひとつとなり、全員で「STOP！ DRUNK DRIVING 」という声のメッセージが生収録された。






このメッセージを収録して作ったジングルは、今後FM OSAKAでも放送され、同プロジェクトの啓発メッセージとして発信されていく。この日収録されたイベントの模様は、8月17日（月）「遠藤淳のYou've Got a Radio！」（16：00～19：20）番組内でオンエアとなる予定だ。また、『SDD=STOP！ DRUNK DRIVING PROJECT』の趣旨のもと、チケット収入の一部をドネーションとして「交通遺児等育成基金」及び、同基金内に設立した「SDD基金」に寄付される。