【ライブレポート】flumpool、地元野外ライブで「一年を幸せに締めくくれるようなことを考えている」

flumpoolが8月8日および9日の2日間、メンバーの故郷である大阪・大泉緑地にて自身初の単独野外ライブ＜flumpool 真夏の野外LIVE2015「FOR ROOTS」～オオサカ・フィールズ・フォーエバー～＞を開催した。

◆flumpool 画像



太陽が照りつける中、オープンカーで颯爽と会場を一周したメンバーがステージに登壇すると一気に会場のボルテージが上がる。メンバーもはやる気持ちを抑えきれない様子で、「行くぜ、大泉緑地！」とボーカルの山村隆太が叫び、１曲目の「夏Dive」がスタートした。ウォーターキャノンによる大きな水柱が上がり、清涼感が駆け抜けるとともに早くも会場の興奮が最高潮に達した。

それまでの炎天下が嘘のように心地よい風も会場を吹き抜ける場面も。メンバーのパフォーマンスと伸びやかなボーカルがグリーンあふれる緑地公園に爽やかに響き渡り、観客も地元凱旋となるメンバーの堂々とした姿に大きなエールを送っていた。



ライブは8月5日にリリースしたばかりの新曲「夏よ止めないで ～You’re Romantic～」をはじめ、“メンバーの原点＝FOR ROOTS”を体現するアコースティックサウンドが基調の「とあるはじまりの情景 ～Bookstore on the hill～」ほか、「花になれ」「星に願いを」などのキラーチューンを披露。新旧問わず、アンコールを含めて全19曲を駆け抜けた。

また、MCではメンバーが路上ライブを行なっていた際のエピソードが交えられるなど、凱旋公演だからこそのシーンも満載。感慨深げにじっくりと歌い上げる場面は印象的で、会場からは終始温かい拍手と大歓声が上がっていた。


ライブのクライマックスは、20名以上のダンサーが大きなフラッグを振る演出や、ステージ中央の花道から山村がホースを持って観客に大放水するシーンなど、ド派手なパフォーマンスも。本編最後の「イイじゃない？」では、会場全体に色とりどりのタオルが振り回され、大盛り上がりのうちに終了した。アンコールのラストは「Hydrangea」。同曲はインディーズ時代からの代表曲であり、まさしくメンバーの原点ともいえる楽曲で締めくくった。

flumpool史上最大規模となった単独野外ライブ＜flumpool 真夏の野外LIVE2015「FOR ROOTS」～オオサカ・フィールズ・フォーエバー～＞は、2日間で約3万5千人を動員。自らの原点回帰と故郷へのエールという意味も含めて開催されたものの、結果、ホームグラウンド（故郷）に帰ってきた彼らが、観客から逆に大きなエールを受け取ることになった。うれしそうな笑みを一貫して浮かべていたメンバーの表情も印象的だった。


なお、その初日公演では、突然のゲリラ豪雨にライブが中断するというハプニングもあったが、30分程の中断の後、無事ライブを再開。予定していたセットリストを無事まっとうすることができた。再開が決まった時のメンバーと観客の喜びは凄まじく、その後のライブの盛り上がりにはとてつもない一体感があった。再開直後に披露された「reboot ～あきらめない詩～」では、まさに“reboot”(再起動)を祝福するように、バルーンの草花がステージ上に大きく咲き誇った。突然の雨を吸収してみるみる成長し、力強く咲き誇る様子が幻想的なものとなった。


2日目公演の最後には、ステージ上で次なるアクションも発表。flumpoolは今秋、5大都市を周るツアー＜flumpool LIMITED TOUR 2015＞を開催することがアナウンスされたほか、その後には＜＋１ more special?!＞という意味深な予告も。「色々あった一年を幸せに締めくくれるようなことをメンバー全員で考えている」とのメンバーコメントも発表されたこの予告が何を意味するのか、今後をお楽しみに。＜flumpool LIMITED TOUR 2015＞チケットオフィシャルファンクラブ 年会費会員先行は8月17日より。

撮影◎ほりたよしか／上飯坂一／渡邉一生






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