【潜入レポ】中田裕二、初のニコ生は至福の歌と気さくなトーク。

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だがこの直前、実はちょっとした事件が。番組内では、中田も、この日のMCを務めた相越久枝も着物姿で出演していたが、用意された中田の浴衣のサイズが「2L」とあまりにも大きく、浴衣を着ないで出演するという話も出てしまっていたのである。けれど、そこは下町。ヨーロー堂のご近所さんである写真館「七色」で、ぴったりの浴衣を着つけてもらうことができたのであった。見事な連携だなぁとその様子を眺めていたら、七色のお店の方だろうか、見ず知らずのおじさまが「うちは8階までスタジオがあってね、いろんな衣装が揃ってるんだよ!」と、親しげに話しかけてくれた。

ニコ生では19時40分頃から、「シルエット・ロマンス」、「薄紅」、「STONEFLOWER」のミュージックビデオが流れていたが、会場でも中田の楽曲が流れるなか、20時少し前に中田と相越が登場。福岡のラジオ局cross fmの番組『RADIO◎CONNECTOR』で2年近く共演しているふたりは、とてもリラックスした様子だ。



「あの女の人は誰?と思ってる方も多いと思いますから、わたくしから自己紹介を──」と相越が話し始めると、中田は「そうですね、あの旅館の女将は誰なんだろうってね(笑)」と、すかさず合いの手を入れてみせた。そうこうしているうちに定刻となり、ファンとともに10秒前からカウントを行い、番組はスタート。ニコ生というものは知っているというレベルの中田が、ニコ生について「文字がバーって出るやつですよね?」と言った途端、モニター上には「88888─ 」という歓迎の印が映し出され、びっくりしながらも喜ぶ中田であった。



『RADIO◎CONNECTOR』では「愛の夜間病棟」と銘打ち、先生=中田&婦長=相越として共演しているが、本日の設定は女将と若旦那だという。そんなふたりも、ヨーロー堂の雰囲気を絶賛。実は、ヨーロー堂の方が、5月に放送されたTV番組『水曜歌謡祭』で中森明菜の楽曲を歌唱する中田の姿を観てファンになったことも明かされた。マイペースな相越の進行と無茶ブリに、中田は「テンポがわかんない!」と苦笑しながらも、その絶妙な掛け合いが楽しい。

配信EP『STONEFLOWER』についても語られた。中田曰く「収録曲は全体的にダークめ」という今作は、タイトなスケジュールの中でレコーディングされたという。そして作品自体が配信リリースのため、もちろんこの日の会場に物販もないのだが、だからこそアナログ感を出したくてヨーロー堂というシチュエーションを選んだのだ、ということも話した。続いてEPのリリースを記念した乾杯をファンとともに済ますと、「僕のファンは、静かそうだけど内側では欲情しているんですよ」という暴露ののち、「STONEFLOWER」のミュージックビデオが流れた。その間に会場では、ミュージックビデオのさらなるエピソードトークへ。




オフィス街の朝と夜という2つの情景が並行して映しだされるこの映像は、サラリーマンの朝と夜というイメージが込められているという。質感にこだわるために使用された16mmフィルムの本数も限られていたなか、夜のシーンは熱帯夜に行われたということで、なかなかハードな撮影現場だったようだ。そんな経緯もあり、都会に生きる人間の倦怠や焦燥が描かれたこの映像が完成したのである。
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