<a-nation stadium fes.>東京公演開幕。味の素スタジアムを震撼させるVAMPS、金爆、SUPER JUNIOR

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後半は、f(x)が韓国での最新楽曲となる「Red Light」や日本語ver初歌唱となる「Pinocchio」でキュートに日本で初めてとなる大型フェス出演を飾ると、約2年ぶりの<a-nation stadium fes.>出演となる倖田來未が登場する。大阪公演の時とはまた違った衣装の倖田。しかしながら一児の母とは思えない見事な腹筋をガッツリと見せていくスタイルで、「Poppin'love cocktail feat.TEEDA」など全7曲を一気にぶち上げる。バンド、ダンサー、そして客席が一体となったスタジアム。さすがといえる求心力で、投げキッスとともに、倖田來未は出演ブランクを感じさせない見事なまでの熱いライブを展開してみせた。


倖田來未が生み出した熱気を受けて、謎のマネキンデュオ・FAR EAST MENTION MANNEQUINS(FEMM)
が摩訶不思議なステージを披露。そして19時を回ってすっかり日が暮れた味の素スタジアムに、これまた<a-nation stadium fes.>初登場の名前がアナウンスされる。スタジアム全体が振動しているのがわかるほどの割れんばかりの黄色い歓声。その向こう側で蜃気楼のように揺らめいた文字は── VAMPS。

妖しい音に包み込まれ真っ赤に染まるステージにHYDEのシャウトとK.A.Zの艶のあるギターが鳴り響き、「AHEAD」からVAMPSのライブは幕を開ける。「味スタ、しばらく楽しませてもらうぜ。一緒に悪いことしようぜ。」と囁くHYDEに、飛び跳ねて応えるファン。一方で、“世界基準の日本のロック”を初めて見た観客は、その白熱したライブパフォーマンスに視線が釘付けとなり微動だにしない。

「VAMPSです。SUPER JUNIORかと思ったかい? 楽しもうね、今日も。雨雲を遠くにやっといたから、安心して最後まで楽しんでくれ。……ここは“味スタ”っていうのかな。(これまで出演した)みんな、なんて言ってる? 味スタだよね。(客席一面に敷き詰められたブルーのうちわ型ペンライトの光を見ながら)知らない間にずいぶん綺麗になっているんじゃないか。出てきた時、ちょっと感動しちゃった。来てよかった! 来てよかった味スタ!」と、目の前の景色を眺めながら、気持ちを言葉に変える一方で、「初めての人いると思うんですけど、そんなに怖くないですから。僕は。」と、お茶目な一面を覗かせるHYDE。

そんなHYDEが「ANGEL TRIP」で、客席に目をやり微かに微笑みを浮かべながらギターをかき鳴らせば、K.A.Zは、手を振って歓声に応える。さらに、ステージをくまなく歩きまわりながら、「おっきい声出せる?」と、コールアンドレスポンスを煽ってから「TROUBLE」へ。Shampooの大ヒット曲のカバーにして、歪んだサウンドとHYDEのシャウトが心地よいこの曲によって、“味スタ”は、クラブのような熱狂を見せていく。次々に表情を変える光の洪水の中で絶頂を迎えた「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」までの圧倒的なステージは、短い時間だったものの<a-nation stadium fes.>の5万人に衝撃と確かな爪痕を残した。彼らが姿を消してからのざわめきが、何よりその証左である。


雨が舞い始めた味の素スタジアムに、東京初日公演のヘッドライナー・SUPER JUNIORが登場する。「BONAMANA」「SORRY.SORRY」「Mr.Simple」といった日本でも人気の楽曲で会場を沸かせる一方で、MCでは、「お待たせしました!」「今日は天気はあまりよくないですね。みなさんは可愛いですね。僕たちはどうですか? 今日のステージのためにたくさん準備してきたから、楽しんでください。」「本当に綺麗な女性がたくさんいますね。みなさんを見たら、目が……眩しくなりました!」「みなさんの彼氏、イェソンです。」などなど、不慣れな日本語でも器用に笑いをとっていく。「僕は誰?」から始まったドンヘは、「みなさんに会えて本当に本当に嬉しいです。雨、好きですか? 雨より僕は、みなさんが、もっと……好きです。久しぶりに<a-nation>のステージに立つことができて、本当に嬉しいです。去年は、ウニョクとふたりで<a-nation>来てたんですが、今回は僕たちが一緒に来れて、嬉しいです。みなさん、楽しい時間を過ごしてください。」と、SUPER JUNIORとしての<a-nation>に感謝の気持ちを語った。

さらに、SUPER JUNIORのステージには、DONGHAE&EUNHYUKやSUPER JUNIOR-K.R.Y.といったユニットも登場。メンバーを乗せたトロッコも会場を走り、雨に打たれてもファンの熱狂は醒めることなく、その興奮は最終日へと引き継がれた。

なお、<a-nation stadium fes.>は、8月30日が最終公演。この日は、浜崎あゆみをヘッドライナーに、TRF、AAA、Acid Black Cherry、E-girlsらが出演する。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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