午後6時を回り、陽が暮れた中津川公園は、先ほどまでの暑さが嘘のように肌寒くなってきた。しかし、まだまだ熱いライブは続く。昨年に引き続きDragon AshがREVOLUTION STAGEに登場だ。ライブスタート前から客席前方に陣取ったたくさんのファンの姿を見ると、彼らの不動の人気ぶりがうかがえるというもの。

◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2015>Dragon Ash 画像

スタート時刻となり、Guns N' Rosesの「Sweet Child O' Mine」がSEとして場内に流れると、大歓声の中、メンバーが登場した。ダンサーのATSUSHIとDRI-Vが両手を頭上に掲げて、客席に手拍子を促す。Kj(Vo&G)による「SOLAR BUDOKAN!」という第一声から、これ以上ないくらいの躍動感でライブのスタートを切ったのは「AMBITIOUS」だ。


上半身裸でギターを抱えて歌うKjが、「なんだ、寝てんのか!? 聴こえないよ!」と叱咤するように叫び、気合いを入れ直したかのようにオーディエンスが応える。「飛び跳ねろー!」とさらに煽るKjに合せて会場中が飛び跳ねていると、ステージ上段のATSUSHIがDragon Ashと書かれたタオルを広げて、さらなる歓声を呼び込んだ。桜井誠(Dr)が重戦車のようなバスドラの連打で曲を終わらせると、「Run to the Sun」へ。太陽をテーマにしたこの曲は、今日のライブに相応しい曲といえるだろう。

「Ladies & Gentlemen. on Bass KenKen!」

とKjに紹介されたサポートメンバーのKenKen(B)が「みんな見て! 今日は中秋の名月だそうです」とは夜空を指さすと「おぉ~!」と夜空を見上げるオーディエンス。その直後、KenKenのベースプレイとボーカルをフィーチャーした「The Live」が始まり、凄まじいスラッピングで一触即発の緊張感溢れる演奏が繰り広げられた。ステージ前はダイヴとモッシュの嵐だ。サビの“ah yeah ah yeah”というコーラス部分ではオーディエンスが一斉に声を合せて歌った。


「今日一日を生き抜いて、明日一日を生き抜いて、最高の人生を送って、生きたいように生きて、死ぬ。そのためには戦うときは戦わないといけない。まずは今日を楽しんで、明日から戦うための糧にしてください」──Kj

とのMCから歌われた代表曲のひとつ「Life goes on」に、オーディエンスが手を叩きながら合唱する。贅肉ひとつないストイックなKjの肉体から送られるメッセージに説得力を感じずにはいられない。途中、歌詞を変えて“中津川のみんなありがとうー!”と歌うKjのサービス精神も観客には嬉しい限り。


誰もが知っているメロディに乗せたオリジナルの歌詞が楽しい「La Bamba」でも大合唱が起こった。オープニングからじっとしていられるヒマがないほどテンションの高いライブだ。「お前ら、タオル持ってるか!? 誰のタオルだってかまわないから、回せー!」と呼びかけるとタオルがブンブン回されて夜空をカラフルに彩った。

「夏が終わっちまうぞ!」とサンバのリズムで始まった「For divers area」では、狂ったように髪を振り乱しながらドラムを叩く桜井誠にBOTS(DJ)もパーカッションで加わり、ますますヒートアップさせる。「おめえらがダイブするためだけに作った曲だ!」と叫んだKjの表情がビジョンに映し出されると、最高に楽しそうな表情だ。もちろんそのMCはダイバーたちの心にも火をつけてさらにステージ前方はもみくちゃになった。


ステージ付近の照明をすべて消すようにスタッフに指示すると、「携帯とか持ってる人!」と呼びかけてからオーディエンスにかざすように伝え、携帯のライトでいっぱいの光景が会場に広がった。

「見てみろ、すげえだろ? 光ってこんなに美しいんだよ。だから俺たちはこれがなきゃ生きていけない。だけどその光を作り出す手段っていうのはとてもデリケートだし、いろんな人の人生に関わってる。原発で働いてた人だって仕事がなくなるわけじゃん。だからその仕事をどうするかとか。誰も傷つかないで、みんなが笑ってソーラーだけで生きていけたら、こんな最高なことはない。そうならないかもしれないけど、やってみなくちゃわからない。だからタイジさんはやってると思うんだ。俺はこの企画に賛同します」──Kj

と、改めて意思表明した。一際感動的に響いた「百合の咲く場所で」の後は、「ミクスチャーロックは好きですか!?」と叫んでから「Fantasista」へ。ステージではROTTENGRAFFTYのN∀OKIが踊りまくっている。

「どんな大義名分を掲げたって、それに賛同して力を貸してくれるやつがいなかったら、そんなの独り言なわけで。音楽もそうだ。どんなに才能があるやつがいたって、聴いて、楽しんで、感銘を受けて、そいつが音楽を目指すようにならきゃ、俺たちのやってることなんてただの趣味なわけで。だけど、音楽をやりてぇ、ソーラー電気でフェスをやりてぇ、そうやって文化ができていくんだ。だから俺たちも微力ながら、いろんな活動に加わっていこうと思う。みんなも少しでも時間が空いたら、人の話に耳を傾けてやってくれ。お願いします」──Kj

という真摯なMCに万雷の拍手が贈られ、最後に歌われた曲は彼らにとって特別な花である百合をテーマにした曲「Lily」。HIROKI(G)の繊細にきらめくギターの音色をバックに優しく歌い上げ、エンディングで「顔が見えねえからもっと見せてくれ!」と会場を見渡したKjの表情はとても穏やかだった。

取材・文◎岡本貴之 撮影◎平野大輔

■Dragon Ash @ REVOLUTION STAGE SETLIST
01.AMBITIOUS
02.Run to the Sun
03.The Live
04.Life goes on
05.La Bamba
06.For divers area
07.百合の咲く場所で
08.Fantasista
09.Lily

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2015>

Day1: 2015年 9月26日(土)
Day2: 2015年 9月27日(日)
※ 雨天決行(荒天の場合は中止)
会場:岐阜県中津川市 中津川公園内 特設ステージ
岐阜県中津川市茄子川1683-797

【9月26日(土)出演】
ACIDMAN、the band apart 、Char、EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX、藤井フミヤwith シアターブルック、勝手にしやがれ、子供ばんど 、黒木渚、麗蘭、NAMBA69、Nothing's Carved In Stone、MY LIFE IS MY MESSAGE(山口洋[HEATWAVE]・三宅伸治・Leyona・斉藤和義)、OKAMOTO’S、斉藤和義、渋さ知らズオーケストラ、ストレイテナー、東京カランコロン

[Village Of illusion]: egoistic 4 leaves、ORESKABAND、The Sun Paulo、THE BLACK COMET CLUB BAND、GAKU-MC、沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)、DJ吉沢dynamite.jp、Buppa.9+SEIYA、DJ PAIPAI、yasuhiroyonishi、SWEET RAVE (DANCE)

【9月27日(日)出演】
シアターブルック、bird、The Birthday、BRAHMAN、Dragon Ash、GRAPEVINE、泉谷しげる、吉川晃司×中津川JAM(G:菊地英昭[ex.THE YELLOW MONKEY]、B:ウエノコウジ[the HIATUS]、Key:エマーソン北村[シアターブルック]、Dr:吉田佳史[TRICERATOPS])、LIVE FOR NIPPON(高野哲・堂珍嘉邦・Rei)、MONOEYES、ROTTENGRAFFTY、RIZE 、SCOOBIE DO、the LOW-ATUS(細美武士・TOSHI-LOW)、TRICERATOPS、憂歌兄弟

<チケット最新情報>
チケット一般発売中
【チケットぴあ】http://pia.jp/t/solarbudokan/
[Pコード]781-696(セット券以外)
※TELは「セット券以外」のみの販売
[セット券専用WEB]http://pia.jp/t/solarbudokan-s/
【ローソンチケット】http://l-tike.com/solarbudokan/
TEL:0570-084-004 (Lコード:48172)
[Lコード]48172(「2日通し券」「各日入場券」)
[Lコード]48427(「2日通し券」「各日入場券」以外)
※TELは「2日通し券」「各日入場券」のみの販売
【イープラス】http://eplus.jp/solarbudokan/
【楽天チケット】http://r-t.jp/solarbudokan/
【TANK! the WEB】http://www.sundayfolk.com/go/solarbudokan2015/

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2015>
トークセッション&ワークショップ

【太陽のトークセッション】
<9月26日(土)>
●TALKセッション (1) 12:30頃
そらべあ 市瀬慎太郎 × 鈴木幸一(アースガーデン)
「2016年 電力自由化にむけて…」
●TALKセッション (2) 14:40頃
山口洋(HEATWAVE)× 鈴木幸一(アースガーデン)
「福島 相馬は今」
●TALKセッション (3) 16:50頃
秋山豊寛(日本人初の宇宙飛行士/ジャーナリスト)× 鈴木幸一(アースガーデン)
「宇宙に行って、福島で農業をしていたら」
<9月27日(日)>
●TALKセッション (1) 14:00頃
佐藤タイジ(シアターブルック) × 津田大介(ジャーナリスト)
「今年も太陽光で出来てます!」
●TALKセッション (2) 16:50頃
吉川晃司 × 津田大介(ジャーナリスト)
「平和のために進むべき未来」

【「Enjoy The Solar ブース」設置決定】
太陽光発電を活用したワークショップ ※詳しいスケジュールは会場でチェック
●内田勘太郎(憂歌団)「ブルースギター教室」(9/26(土)実施予定)
●うじきつよし「ソーラー・ギター教室」(9/26(土)27(日)実施予定)
●GAKU-MC「ソーラーRAP教室」(9/27(日)実施予定)

【「OFFICIAL RADIOブース」設置決定】
※詳しいスケジュールは会場でチェック
●InterFM(公開録音)──ゲスト:藤井フミヤ 他
●「Love On Music」(公開生放送)──MC:佐藤タイジ
●ZIP-FM「BEAUTIFUL LOUNGE」(公開録音)──DJ:AZUSA
●Rakuten.FMアーティストインタビュー(公開録音)──DJ:中村貴子


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