サウンドトラック盤『ロジャー・ウォーターズ：ザ・ウォール』、発売決定

世界中で人気を博したロジャー・ウォーターズとショーン・エヴァンス共同監督映画『ロジャー・ウォーターズ：ザ・ウォール』と同タイトルのサウンドトラックが、海外は2015年11月20日、日本は11月25日に発売となる。2枚組CD、3枚組レコード、デジタル版でのリリースだ。

◆『ロジャー・ウォーターズ：ザ・ウォール』画像

ピンク・フロイド『ザ・ウォール』を完全再現したツアー＜ザ・ウォール・ライブ＞は、2010年から2013年に行われ、演奏が進むごとにステージ壁が積み上げられ、飛行機が飛んできて壁に激突、巨大な人形が出現し、ブタは飛び、最後に壁が崩れ落ちるという凄まじいスケールの大スペクタクル・ショーだ。パワフルなメッセージに裏打ちされた桁外れのロックンロールの演出は、各地でソールドアウトとなり、世界中の音楽ファンの必見コンサートとなった。4大陸にわたって3年間で219公演450万人以上のファンを動員し、ソロ・アーティストとしては歴代最高の興行収益を記録し、音楽史上最も成功したツアーのひとつでもある。

その伝説のライヴが収録された今回のサウンドトラックは、『ザ・ウォール』収録曲がすべて収録された、あの名盤の完全再現ライヴ音源となっている。サウンドトラックは、レディオヘッド、ベック、ポール・マッカートニーなどのプロデュースで知られるナイジェル・ゴッドリッチによってプロデュースされている


映画『ロジャー・ウォーターズ ザ・ウォール』は、史上最大のスケールの＜The Wall Live＞ツアーの様子を収録するだけでなく、1944年にイタリアで戦死した祖父が眠る場所へ訪問するロジャーの模様など、ロードムービー的な要素も盛り込まれている。そして全編を貫く、紛争による人間の犠牲を描いた反戦の要素をもって、映画は9月に一夜限りとして世界中でプレミア上映され何十万人ものファンを動員することとなった。

1979年にリリースされたピンク・フロイド『ザ・ウォール』は、歴史に残るコンセプト・アルバムの最高傑作だ。ロジャー・ウォーターズは、会ったことのない父親を戦争で亡くした精神不安定なロック・スターというアルバムの主要キャラクターを、自身の個人的な経験から作り上げた。アルバムの高いメッセージ性と卓越した音楽性に加え、世界中でヒットした「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール（パート2）」、ライヴのハイライトともいえる名曲「ラン・ライク・ヘル」、「コンフォタブリー・ナム」などの楽曲が世界中の聴衆を魅了した。1980年から1981年に行われたツアーは、壮大な仕掛けを用いた前代未聞のツアーとなったが、スケールが大きすぎたため、4都市31公演にとどまった。『ザ・ウォール』の再演は1990年、ロジャー・ウォーターズと有名ミュージシャン達が集結し、西ドイツと東ドイツを隔てていたベルリンの壁の跡地で開催。最初のツアーから20年後の2010年～2013年に行われたツアーは、新たに『ザ・ウォール』を体験したコンサートの聴衆、そして世界中の何百万人ものファン達が、アルバムの高いメッセージ性と音楽性を再確認する機会になった。今回のサウンドトラック『ロジャー・ウォーターズ ザ・ウォール』の発売で、世界中のファンがもう一度『ザ・ウォール』の凄さを実感することになるだろう。


映画『ロジャー・ウォーターズ　ザ・ウォール』のブルーレイ&DVDはNBCユニバーサルエンターテイメントジャパンより今冬発売となる。


◆ロジャー・ウォーターズ・オフィシャルサイト
◆ロジャー・ウォーターズ・オフィシャルサイト（海外）