【インタビュー】Fo'xTails「「MONSTERS」は双剣もしくは片手剣で「ウロボロス」は大剣、「空の色」は白魔法ですね」

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2月4日にリリースされた「GLITTER DAYS」でメジャーデビューを果たし、TVアニメ『純情ロマンチカ3』のオープニングテーマであった2ndシングル「Innocent Graffiti」で、さらに多くの聴き手を惹き付けたFo'xTails。そんな彼らから、新たな音源が届いた。TVアニメ『バトルスピリッツ烈火魂〈バーニングソウル〉』のエンディングテーマだという今作「MONSTERS」は、さらなる一歩を踏み出したと言えるパーティロック。いままでのFo'xTailsとは違うその景色は、いったいどのように生まれていったのだろう? ボーカルのtakaoとギターの鳴風に話を訊いた。

◆Fo'xTails~画像&映像~

■いままでのFo'xTailsの楽曲よりも速くて明るくてハッピーで
■派手な曲という方向性になって制作に取りかかったんです


──「MONSTERS」は、ひとことで言い表すとするならば、弾けたパーティロックだよね。この曲が作られていった経緯は?

鳴風:この曲はですね、TVアニメ『バトルスピリッツ烈火魂〈バーニングソウル〉』のエンディングテーマ用に作った曲でもあるんです。どういう曲にしようか? っていうところから話し合っていったんですけど、その中で、いままでのFo'xTailsの楽曲よりも、速くて、明るくて、ハッピーで派手な曲にしようっていう方向性になって制作に取りかかっていったんです。少し前に作った「MONSTERS」の原曲となる曲を大幅にアレンジして仕上げたんですけど、まったく違った印象の曲になりましたね。

──まさに「MONSTERS」は、テンポ感命の曲でもあると思うからね。激しさで言ったら「ウロボロス」の方が強いというか。

鳴風:たしかに! 攻撃力で言ったら「ウロボロス」の方が強いかもしれないですね。


──あははは。武器のタイプとして例えるならね(笑)。

鳴風:「MONSTERS」は双剣もしくは片手剣って感じで、「ウロボロス」は大剣って感じかな。

takao:そうだね、「MONSTERS」はスパッといく感じで、「ウロボロス」はどっしりと攻めるタイプの重みのある武器かもね。

──その流れで「空の色」を例えるなら?

鳴風:「空の色」は白魔法ですね。

takao:あははは。いきなり魔法!? でも、たしかに「空の色」はバラードだから剣ではないもんね。そういう見方もあるね。発見!

──「MONSTERS」はデジタル色が強いパーティロックだもんね。派手やかなロックというか、きらびやかなロックというかね。それに対して「ウロボロス」はバンドサウンド押しの厳ついロックで。

takao:ですね。派手さが違うというか。「MONSTERS」は開かれた印象のロックだけど、「ウロボロス」はかなりダークな派手さですからね。

──「MONSTERS」が、これまでのFo'xTailsにないテンポ感という意味で新たな挑戦であったとするならば、「ウロボロス」はFo'xTailsっぽい楽曲でもあるの?

takao:いや、「ウロボロス」も、Fo'xTailsとしては挑戦でした。鳴風が曲を作って持って来てくれたんですけど、最初に聴いたときの印象として、Fo'xTailsにはない無骨な雰囲気だったんで、これをやることになったら、かなりの挑戦になるなって思ったんです。こういうダークだけどノリやすいっていうタイプの曲はなかったんで。

──でもね、まさに、このダークでノリのいい楽曲こそが、Fo'xTailsの得意とする技だなって思ったんだよね。「ウロボロス」のサビの“ウロボロス”っていう歌詞とメロのハマりとか、気持ち悪いくらい気持ち良くハマってたし、takaoくんのボーカル力が存分に活かされた1曲だと思ったな。

takao:ありがとうございます!

鳴風:でもそうなんですよ。今回は「MONSTERS」も「ウロボロス」も「空の色」も、全部に通して歌のニュアンスがレベルアップした感じがしました。手応えを感じたというか。

takao:とにかく歌がどう聞こえるかっていうところに集中して、何度も何度も納得いくまで録り直しましたからね。特に「ウロボロス」はニュアンスが1番難しかったんです。仮歌を鳴風の家で録ったときは、“もっとパワーが欲しい”って何度も言われて、まずそこから難関を突破しなくちゃいけなかったんです。それくらい鳴風のこだわりも強かったですからね。

鳴風:「ウロボロス」に関しては、歌詞がすごく強いモノだったし、どっしりというか、うねるようなボーカルで聴かせたい1曲だった。そもそも、この曲を作るときに“ウロボロス”っていうワードから広げていったものだったんですよ。その頃読んでた本のサブタイトルに“ウロボロス”っていう言葉があって。気になって調べたら、永遠と再生を現す言葉だったんですけど、そこよりも言葉の響きがすごく印象的で、その言葉のイメージを音で表現した感じだったんです。

takao:曲をもらうときに“タイトルは「ウロボロス」だから”って言われて、そこに歌詞を乗せていったんです。でも、曲を聴いた瞬間に納得しましたね。ウロボロスを象徴する絵として、蛇が自分の尻尾を食べてる絵があるんですけど、それをイメージして歌詞を書いていったんです。本能が理性を食べてるイメージというか、本能をイメージして。ダークで大人な恋愛をいつか書いてみたいと思っていたんですけど、まだまだ身の丈が追いついてないと思って避けてきたんです。でも、そろそろ書いてもいいかなって今回そこをテーマに書いたんです。最初は英語の割合が多かったんですけど、メロとのハマりも考えて日本語と英語が混ざり合った形にしました。

◆インタビュー(2)へ
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