ブライアン・メイ、「ボヘミアン・ラプソディ」を語る

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クイーンの名曲の1つ「Bohemian Rhapsody」が1975年10月31日にリリースされてからちょうど40年。ブライアン・メイはいまでも、曲がラジオから流れるとボリュームを上げ、聴き入っているそうだ。

◆『オペラ座の夜』画像

40周年を記念し、ブライアンが「Bohemian Rhapsody」を振り返った。BBCによると、曲作りの過程について彼はこう話したという。「デモはなかった。すべてフレディ(・マーキュリー)の頭の中にあった。それに、たくさんの紙切れ。彼はよく音符を書き留めていたんだ。小さなブロックの中にA♭、C♯、D♭とか書いていた」

「フレディの頭の中に構想があって、彼とロジャー(・テイラー)とジョン(・ディーコン)で、バッキング・トラックとしてそれぞれのパートを決めていった」「ヘヴィなリフはフレディが思いついた。僕じゃない。彼が左手を使ってピアノで弾いたものだ。僕はそれを参考にした。すごく大変だったよ。だって、フレディのピアノの演奏は類まれだったからね。彼自身はそう思っていなかったけど。実際、彼は自分のことを二流のピアニストだと考えていて、後に弾くのを止めてしまうんだ」


「Bohemian Rhapsody」は映画『ウェインズ・ワールド』(1992年)で使用されたが、そのときのことをブライアンはこう語った。「マイク・マイヤーズのことは知らなかったけど、突然、電話をもらい“素晴らしいシーンがあるんです。許可してもらえますか? フレディに聴いていただけますか?”って言われたんだ。送ってきたカセットをフレディのところへ持って行った。彼はそのときいい状態じゃなかった。病床にあって……。でも、彼のとこへ持って行って、曲をかけたんだ。彼は気に入っていた。おかしなことに、(映画の中の)ユーモアは僕らのものとよく似ていた。僕らよく、車の中で自分たちの曲に合わせ上下に跳ねたりしてたんだよ!」

40年経つが、ブライアンは「Bohemian Rhapsody」に「ウンザリしていない」そうだ。「いまでも楽しみながら聴いている。ラジオで流れれば、ボリューム上げて聴くよ。でも、エア・ギターはない。僕はもうエア・ギターをやるには歳を取り過ぎている」

6分近くある同曲は、リリース当時、長すぎてラジオではかからないだろうし、ヒットすることもないだろうと言われていた。が、その予想は大外れ。リリース後1ヶ月でUKチャートの1位に輝き9週間トップをキープした。

現在でもUKでは、エルトン・ジョンの「Candle In The Wind 1997」、バンド・エイドの「Do They Know It’s Christmas?」に続き史上最も売れたシングルの第3位につけている。

Ako Suzuki

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