AV設備やイベントに最適なローランドのオールインワンAVスイッチャー「XSシリーズ」がパワーアップ

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ローランドは、マルチフォーマット・マトリクス・スイッチャー「XSシリーズ」のシステム・ソフトウェアVer.3.0を12月下旬より公開する。

「XSシリーズ」は、さまざまな映像フォーマットの入力や映像出力の切り替え演出に加え、音声のミックスもできるAVスイッチャー。出力数により、「XS-84H」「XS-83H」「XS-82H」の3モデルをラインナップする。映像とオーディオを1台でカンタンにコントロールできるほか、iPadによる遠隔操作も可能なことから、学校や会議室、ホール、客船、イベントなどさまざまな場所に導入されている。

今回公開されるシステムソフトウェアVer.3.0では、ユーザーからのニーズを反映、確実で高度な映像の操作ができるさまざまな機能を追加。省スペースで理想的なAVシステムを実現する。ダウンロードはローランドのWebサイトから無償でダウンロード可能だ。主な追加機能は以下のとおり。

●パソコンで設定できる専用アプリ「XS-80H RCS」との連携

「XS-80H RCS」は、「XSシリーズ」をグラフィカルに操作するために用意された専用ソフトウェア。「XS-80H RCS」をインストールし、ネットワーク接続されたパソコンからXSシリーズを直接操作可能。また、ネットワークに接続していないオフライン時でも「XS-80H RCS」単体でXSシリーズの設定をあらかじめ行えるので、本番のセッティングを素早く完了させることができる。


●映像の事前確認ができる「PGM/PSTモード」を搭載

「PGM/PST」モードは、次に出す映像「PST(プリセット)出力」をあらかじめ確認しながら画面を切り替えるモード。切り替えの際には一つの画面を消しながら、次の画面を重ねて表示する「ディゾルブ」効果を使用できるので、イベントやプレゼンテーションなどに効果的。

●複数の出力を同時に切り替える「リンク機能」「オペレーション・モード」

「リンク機能」は、映像入力への操作を他の映像入力に対しても自動的に同時に行う機能。「オペレーション・モード」は、いくつかの出力をあらかじめ選んでから、同時に映像に切り替えるモード。場面の切り替えなど、複数の映像出力を同時に操作するのに便利。

●「静止画の表示/キャプチャー」に対応

最大4枚の画像(BMP形式)を本体に登録し、映像として出力が可能。企業や学校のマーク、イベントのロゴを画面の一部に表示させる場合に便利。また、Ver.3.0では出力映像を静止画として本体に取り込み、静止画像として登録することも可能に。

●HDBase-Tを使った外部機器制御機能を搭載

LANケーブル1本で、非圧縮フルHDビデオや音声を長距離伝送できる規格「HDBase-T」に対応。Ver.3.0では、映像を表示するプロジェクターのON/OFFを「XSシリーズ」から行えるなど、外部機器の制御にも対応。会議室や学校設備などで便利に使用できる。

●複数ディスプレイを並べた時のずれを調整する「ベゼル・コンペンセーション機能」

一つの映像を複数のディスプレイへ出力する際に、ディスプレイ本体の枠(ベゼル)により映像に生じるズレを素早く調整する機能。

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