11月9日、約4年ぶりとなるデフ・レパードのジャパン・ツアーが、東京・日本武道館にて開幕を迎えた。去る10月30日には7年ぶりのオリジナル・アルバム、その名も『デフ・レパード』が世界同時発売を迎えているが、この日の公演は同作リリース後の初ライヴにあたるもの。フロントマンのジョー・エリオットもステージ上から「ジャパン・ツアーの最初の夜であると同時に、新たなワールド・ツアーの最初の夜でもある」と呼びかけ、喝采を浴びていた。

◆デフ・レパード画像

とはいえ、この新作完成を待つまでもなく全米をサーキットしてきた彼らだけに、そのライヴ・パフォーマンスは当然ながらきわめて安定度の高い洗練されたものだった。これから大阪、名古屋、仙台といった各地での公演が控えていることもあり、具体的な曲順や構成などについてはこの場では伏せておくことにするが、「シュガー・オン・ミー」や「フォトグラフ」といったファンの誰もが聴きたいはずである代表曲の数々はもれなく網羅された演奏内容になっており、アンコールを含めて全19曲に及ぶ新旧織り交ぜての緩急に富んだ時間経過は、まさにあっという間のような体感スピードだった。最新作に伴うツアーでありながら、デビュー35周年の集大成めいた匂いも同時に感じられた。


ジョー・エリオットは「日本のみんなはいつも素晴らしい。だけど今夜はこれまででいちばんラウドなんじゃないか?」とオーディエンスを絶賛していたが、その言葉通り、この夜の観衆は、さまざまな時代のさまざまな楽曲に歌声を重ね、いわば合唱の連続のようなライヴ空間をバンドと共に作りあげていた。しかも『デフ・レパード』に収録されている「レッツ・ゴー」が披露された際についても、それは同じこと。この最新作は、ここ日本でもオリコンの洋楽アルバム週間チャートで首位、総合チャートで8位を獲得しているが、もはやこの曲がしっかりと浸透しているという事実が、このバンドのファンの熱心さを裏付けていたようにも思う。


巨大LEDスクリーンを効果的に用いながらの立体的演出。“全員が歌える”という強味が最大限に発揮された見事なコーラスワーク。しかも超絶プレイから素朴なアコースティック演奏に至るまで、実に盛りだくさんなエンターテインメント性の高い内容でありながら、時にはホロリとさせるような場面も飛び出してくる。とにかく一瞬たりとも観客を退屈させることのない、最上級の賛辞ばかりを並べたくなるようなライヴだった。

前述の通り、バンドはこれから大阪、名古屋、仙台の各地を巡演する。そうして公演が重ねられていくなかで、彼らの最新型ライヴは確実にいっそう眩いものへと磨き上げられていくのだろうし、選曲面などでも新たな展開がみられるかもしれない。今後の各公演にも注目したいところだし、まだ『デフ・レパード』を聴いていないという読者には、彼らの魅力が存分に封じ込められたこの画期的作品に、是非一日も早く触れてみて欲しい。


撮影:有賀幹夫
ライヴレポート:増田勇一

<デフ・レパード・35周年ジャパンツアー>

11月 9日(月)日本武道館
11月10日(火)オリックス劇場(大阪)
11月12日(木)ZEPP NAGOYA
11月13日(金)仙台サンプラザホール
ウドー音楽事務所 udo.jp/


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