【インタビュー】VAMPS、「ツアー<JOINT 666>で世界を広げていく」

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VAMPSが11月12日、ツアー<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>の初日をZEPP TOKYOにてスタートさせた。同ツアーはVAMPS恒例の“籠城型ライヴハウスツアー”を東京・大阪・名古屋で各6公演ずつ開催、各地に国内外からのゲストを組み込み、2マンによるジョイント形式で行なわれるというものだ。対バンとしてツアーに登場するのはMY FIRST STORY、MONORAL、ASH DA HERO、HIM、Nothing More、Apocalyptica。未発表アーティストを含め、ジャンルや国籍を超越した顔ぶれが連日激戦を繰り広げる。

◆VAMPS 画像

現在まで東京公演となるZEPP TOKYO 6DAYSを終了したVAMPSは、APOCALYPTICAとのUKツアーを挟んで、12月5日のなんばHATCH公演より<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>に回帰、2016年1月31日の追加公演ファイナルまで全24公演の中で徹底的に進化しまくるはずだ。個性の異なる2つのバンドのジョイントが確かな連鎖を築き、互いの高め合いを響かせる。BARKSは<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>初日の楽屋でVAMPSに同ツアーの意図、参加バンドのセレクション、そしてAPOCALYPTICAとのコラボシングル「SIN IN JUSTICE」について話を訊いた。開演直前の緊張感と高揚感が交錯したロングインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■凄く自信を持ってみんなに届けられるし
■そんなバンドと一緒にできることが嬉しい──HYDE

──ツアー<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>は、VAMPS恒例の“籠城型ライヴハウスツアー”を東京・大阪・名古屋で各6公演ずつ開催するというもので。各地に国内外からのゲストを招きつつ、福岡と札幌の追加公演を除く全公演が2マンで行なわれるわけですが、このツアーに“対バン形式”を選んだのはどういう理由からですか?

HYDE:<VAMPARK FEST>(2015年2月開催)の続きみたいな感じですね。あのフェスのライヴハウスヴァージョンというか。各バンドとの交流を深めることによって、世界を広げていったり、道を作ったり、そういう気持ちがあります。

▲VAMPS主宰<VAMPARK FEST>2015年2月18日&19日@日本武道館

──以前のBAKRSインタビューで<VAMPARK FEST>の目的は“異文化交流”にあるとおっしゃってました。今回も洋邦問わずイキの良いアーティストの参加が発表されましたが、それはVAMPSが海外公演をはじめ、国内外にアプローチを続けているからこそ。話題の新人から海外の一流バンドまで、様々なアーティストが集うことになった<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>の対バン相手のセレクト方法は?

HYDE:もともと交流のある人たちから、スタッフにお願いした人たちまで。あとはタイミングがいい人とかですかね。そういうところからブッキングを始めたんです。

──このツアーの基盤はライヴハウス籠城型ですよね。籠城型については、先ほど行なったMY FIRST STORYインタビューでもメンバー全員が興味津々でした。

HYDE:面白いだけで誰もやらないっていうね(笑)。

──いやいや(笑)、実行するのはなかなか難しいと思います。そのMY FIRST STORYをはじめ、MONORAL、ASH DA HEROという国内勢3組と、HIM、Nothing More、APOCALYPTICAといった海外勢3組の対バンアーティストが現在まで発表されています。それぞれのアーティストについてHYDEさんとK.A.Zさんからご紹介いただきたいのですが、まず<VAMPARK FEST>と言えば、Nothing Moreが出演していましたよね。バンドスタイルながら、メンバー全員がパーカッション奏者になったり、1本のベースを2人で弾いたりという、パートチェンジも盛りだくさんなパフォーマンスが日本武道館を盛り上げた4ピースですが。

▲Nothing More

HYDE:語弊があるかもしれないけど、歌とかサウンドだけ聴くと今風っていうのかな。曲自体もいいし、歌もサウンドもいい。でも、ステージを観ると“えっ!?”って思うでしょ。画だけ観たらああいう音が鳴っていることが想像できないんじゃないかな。そういう意味ではエンターテイメントでもあると思う。やっぱりカッコいいバンドを紹介しないと僕たちのイメージダウンにつながるからね(笑)。

──<JOINT 666>は、BLOODSUCKERSに“カッコいいバンドを紹介する”という意図も大きい?

HYDE:もちろん。カッコいいバンドを自信持ってみんなに紹介したいですね。

──そもそもNothing Moreは、アルバム『BLOODSUCKERS』のレコーディングでL.A.滞在中にお2人がライヴを見て興味を持ったバンドで、Motley Cureが所属するEleven Seven Musicが破格の契約を行なったという折り紙付きですし。

K.A.Z:彼らはアメリカでも、今、新しいバンドとしてもの凄く人気が出てきているから。演奏力も凄くあるし、ライヴが楽しみだよね。

▲APOCALYPTICA

──続いてAPOCALYPTICAは、VAMPSとSIX:A.M.の全米ツアーに同行したチェリストとドラマーからなるフィンランド出身バンド。チェロの音色が美しく印象的な一方で、チェロだけにサウンドはヘヴィという。

K.A.Z:そう。以前はMETALLICAのカバー(1996年発表デビューアルバム『Plays Metallica by Four Cellos』)とかやったりして、それで一躍名前が出てきたんだよね。以降、いろいろな海外アーティストとコラボ楽曲を発表したり、ライヴで共演したりしていて。バンド同士のコラボって、やりにくいところもあるじゃない? だから、歌だけがコラボというカタチになることが多いと思うんだけど、APOCALYPTICAの場合は編成がチェロだから、コラボしてもバンドにすぐ入っていける。チェロでロックをやるバンドというのも他にいないしね。

──ステージングも含めて楽しみです。

K.A.Z:チェロを立って弾くことって結構難しいらしくて。彼らはアメリカのフェスに出ても凄く人気があるんだよ。僕が観に行ったときも“こんなに凄いんだ!”っていうくらいのパフォーマンスで、ファンの盛り上がりも大きかった。

──APOCALYPTICAはチェロ奏者が3人いたり、Nothing Moreは4人全員でパーカッションを叩くパフォーマンスがあったりと、音楽的には聴きやすい部分を持ちながらも楽器編成はキワモノというか玄人感が強いと思ったのですが。

HYDE:うーん、キワモノとはちょっと違うかな。でも、パフォーマンスは両バンドとも狂ってるよね。今まで観たことがないバンドというか。

K.A.Z:APOCALYPTICAのほうはRAMMSTEINと一緒にステージをやったりとかしてるバンドで。RAMMSTEINの中にAPOCALYPTICAのメンバーが入って演奏したみたい。

▲HIM

──今回の公演も刺激的なものが観られそうですね。APOCALYPTICAはVAMPSとコラボによる全世界同時配信シングル「SIN IN JUSTICE」のリリースを控えてますが、その話は後で訊かせてください。APOCALYPTICAと同じくHIMはフィンランドのバンドですね。

HYDE:HIMのことは紹介で知ったんですけど、The Missionとか僕の好きな世界観の現代版という印象かな。

──The MissionやThe Sisters of Mercyに通じるゴシックで金属的なサウンド?

HYDE:僕はそういう感じがしたけどね。確かCMとかで彼らの楽曲が使用されたことがあって、“カッコいいな、この曲!”と思ってました。アルバムを聴いてみたら、全曲メッチャ僕のストライク。だから凄く自信を持ってみんなに届けられるし、そんなバンドと一緒にできることが嬉しいですね。

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