On Nov 29. ANGERME held a concert at Nippon Budokan and Kanon Fukuda graduated from the group.
This concert had been named "Kanon Fukuda's graduation special". ANGERME performed 30 songs and held a graduation ceremony for Kanon during the encore.
Kanon said, "My life as an idol was really happy. Thank you, member of ANGERME. Thank you, staff members. Thank you, my fans. Someday, I want to write a song which will be the reason for ANGERME to break through as superstars. That is my dream, and I will make it happen!".
She has openly expressed her desire to become a songwriter after her graduation.

11月29日、アンジュルムの日本武道館公演<アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋 『百花繚乱』 ~福田花音卒業スペシャル~>が開催された。本公演をもって、スマイレージ結成時よりメンバーとして活動してきた福田花音がグループを卒業した。

◆<アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋 『百花繚乱』 ~福田花音卒業スペシャル~>画像、メンバー最後のMC

ハロプロエッグ時代を含めてアイドルとしての活動期間は約11年、スマイレージになってから6年半。5月に卒業を発表してもしばらくは実感が沸かなかったという福田。しかし、本公演数日前のブログでは、通しリハーサルで卒業することを痛感し、涙を落としたことを告白していた。一方で、今後は作詞家を目指すと卒業後の展望を語っていた彼女だったが、「そして卒業後すぐにみんなが喜んでくれるようなことができそうです!」と、その明るい未来についても触れていた(これは翌11月30日に解禁されたチャオ ベッラ チンクエッティの2016年1月27日リリースとなる両A面シングルに、自身が作詞した「どうしよう、わたし」が収録されることを指していたと思われる)。

そんな福田のラストライブ。会場にはハロプロエッグとして同じ時を過ごしたチャオ ベッラ チンクエッティや真野恵里菜、そして℃-uteを筆頭に、モーニング娘。'15やJuice=Juice、カントリー・ガールズといったハロー!プロジェクトの仲間たち。さらには、福田が“永遠の推しメン”と公言している熊井友理奈に、ハロー!プロジェクトアドバイザーの清水佐紀に徳永千奈美(見習い)、そして開演前に眩しいほどの圧倒的なオーラで1万人の観衆の視線を独り占めしていた夏焼 雅のBerryz工房メンバーの姿も。

同公演は、福田花音の卒業公演であると同時にアンジュルムとして念願だったホールツアーのファイナルでもあり、このツアーのオープニングを飾った最新シングル曲「出すぎた杭は打たれない」からスタート。各地でファンとともに作り上げたアンジュルムの勢いが、この日、1万人の観客で埋め尽くされた日本武道館へと注ぎ込まれていった(なお、本公演の模様は、BSスカパー!およびスカパー!4Kで生中継されたほか、そして全国18会場および韓国、香港、台湾の映画館でライブビューイングも実施された)。

「9人の個性の華が咲き乱れるこのステージ、目に焼き付けてください!」と、リーダーの和田彩花が呼びかければ、ほかのメンバーたちもこの日、最高のメンバーと最高のファンとともに最高のステージにすることを誓う。「私たち、アンジュルムです!」と声を合わせた瞬間、「新・日本のすすめ!」のイントロとともに、スクリーンには実に堂々とした「ANGERME」の文字が浮かび上がる。きっと各人の胸の内には、アンジュルムという続いていく物語の1ページに、福田花音という名前をしっかりと刻む、そんな強い想いがあったことだろう。9人がだたひとつの目的に向けて一丸となってパフォーマンスを繰り出せば、会場は一気に引きこまれ、魅了され、そして期待と興奮による熱量はさらに高まっていった。

もちろん、福田自身も最後の最高の瞬間に向かって頭から爪先まで100%アイドルな魅力を存分に振りまく。「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」や「夢見る15歳」など、スマイレージ初期の楽曲で彼女が体をいっぱいに使ってパフォーマンスするたびに、ツインテールとともにスマイレージからの彼女の軌跡を思わせる、紫と濃いピンクの腰のリボンも揺れていた。

中盤には、福田がメンバーひとりずつと楽曲を披露するメドレーが用意される。和田彩花とは「ふたりはNS」、佐々木莉佳子と「黄色い自転車とサンドウィッチ」、相川茉穂とは「しっかりしてよ!もう」、室田瑞希と「踊ろうよ」、田村芽実とは「すまいるブルース」、勝田里奈と「恋人は心の応援団」、竹内朱莉とは「ねぇ 先輩」、そして中西香菜との「ヤッタルチャン」(福田による「だからな かななんヤッタルチャンになるんやで~」の台詞付き)。和田から頭を寄せられたり、逆に室田や竹内の頭に手をポンポンと乗せたり。そんな仕草を随所にはさみながら、福田が各メンバーと歌う様子は、まるで歌を通してメンバーにメッセージを伝えているかのよう。なお、これら歌う相手と楽曲の組み合わせは、福田自身がハロー!プロジェクトの全楽曲の中から「このメンバーと歌うならこの曲!」とセレクトしたそうである。そう考えると、この1曲1曲に、福田×各メンバーというふたりの関係値だからこその何かはあったに違いない(和田との「ふたりはNS」選曲理由については、卒業セレモニーで福田が読んだ手紙から明らかになるのだが)。

特に初期と2期メンバーにとって、その活動に付きものだったのがサプライズ。思い出を紐解けば、たとえば2011年5月29日のお台場ヴィーナスフォート。スマイレージとして初めて新メンバー(のちの2期メンバー)募集をつんく♂プロデューサー(当時)が動画コメントという形でサプライズ発表した時、「(新メンバーは、今の4人が横一列に並んだ時)どこに入るんですか? センターですか? ますます(自分が)見えなくなるよー! ますます歌えなくなるよー! いつ、誰が、どこで決めたんですか? 怖いんだよー年下はー。えー、えー、えー、無理ー。はーひふへほ。」と、誰よりも取り乱していたのは、福田花音その人であった。……というわけで、なのかどうかは定かではないが、この日もメンバーにもサプライズで、ハロー!プロジェクトリーダーの矢島舞美(℃-ute)が「日本武道館にお集まりのみなさん、こんばんは! 突然ですがお邪魔しますー。」と、突如、ステージに姿を見せる。「なんで? なんで?」「やだー!」「このあと曲が続くんですけども!」と、2期メンバーを中心に取り乱している様子。この辺り、見方によっては“福田花音のDNAを継承している”と言えなくもない。

その手に福田への気持ちを綴った手紙を持って現れた矢島は、福田を前に、思い出話とともに、アンジュルムを支えてくれたことへの感謝の気持ち、さらに福田の新しい一歩に向けての期待を読み上げる。

「℃-uteからしたら、スマイレージが初めての後輩グループで、可愛らしくて歌が上手な4人組の登場にとても刺激を受けました。」

「メンバーの卒業や、新メンバーの加入、グループの改名など、本当にたくさんのことを乗り越えてきたと思います。端から観ていてもすごく変動があったと感じるのだから、実際のメンバーは心が追いつけない思いをしていたと思います。特に初期メンバーの花音とあやちょはそのすべてに関わってきたわけですが、寂しい思い、つらい思い、不安や心配と戦いながら、今のアンジュルムにつなげてくれて、本当によく頑張ったなって感動しています。ふたりの頑張りがなかったら、今のアンジュルムはなかった。」

「花音の座右の銘でもある『人生に無駄はない』。まさにその通りで、どんなに苦しい経験も、その経験が花音をきっと強くしたと思うし、順風満帆にいった人には得られないものをたくさん得てきたんだと思います。」

「花音がこれまでの人生で感じたこと、そしてこれからの人生で感じることを花音の言葉でどう表現していくのか、とても楽しみです。」

そんな矢島からの温かい言葉の数々に思わず瞳を潤ませる福田。そして、矢島から今の心境を求められると、「℃-uteさんは、私が辛い時とかも楽屋に呼んでくださったりとか……」と話して、そのまま崩れ落ちるように声を上げて号泣。そして、「一緒にご飯を食べてくれたり、話を聞いてくれたり、グループをまとめてくれた」といったスマイレージ時代の裏側のエピソードを語りながら、「こんなにやさしい先輩たちじゃなかったら、ここまで続けてこれなかった。」と、感謝の気持ちを口にした。

自身で作詞した福田花音ソロ曲「わたし」で日本武道館一面を濃いピンクに染め上げると、続く「交差点」が、残された8人からのアンサーソングのように響く。曲中、衣装チェンジを終えて福田花音がセンターステージに姿を見せる。福田を前にすると、メインステージの8人の瞳から、堰を切ったように涙が溢れ、そして声を震わせる。そんな姿を見て福田も涙。

日本武道館は一気に寂しさの帳が降りたかのような感動的な光景に包まれた。

「さあ、ここまでこんな雰囲気でお送りしてきましたけど、みなさんどうですか?」と和田がメンバーに問いかける。すかさず福田が、「一回も泣かずにここまでこれました」と言い出して、即座に「嘘でしょ!」とステージ上の8人と客席の1万人が総ツッコミ。すると福田、再び「うわーん」と漫画の中でしか見たことがないような声を上げて号泣。再び和田から「なんで今泣くの!(笑)」とツッコまれつつ、他のメンバーからは「泣きまろ」と茶化される。しかし、こうやってみんなを幸せな笑顔にしていくのは、なんともアンジュルムらしいところ。

こんなMCを挟んで、しんみりした空気を完全に払拭する「チョイカワ!」コールが日本武道館を揺るがす後半戦。“どうせ訪れてしまうのなら、このまま涙を一気に振り切る”と言わんばかりの勇ましさで、アンジュルムは本公演最後の瞬間への階段を怒涛の勢いで駆け上がっていく(普段は“省エネ”な勝田里奈もこの日は通常の電力量くらいにエネルギーを使っている)。そんな9人にちぎられないように、客席側も大歓声とペンライトを突き上げて地鳴りのような盛り上がりを続ける。「有頂天LOVE」では、この日、何度目かの和田彩花に頭を引っ付けて笑顔を見せる福田。そして「友よ」でアンジュルム9人の連帯感を印象づけて、本編ラストは「大器晩成」。中島卓偉が紡いだ楽曲にアンジュルムという血が通い、そして1万人の大歓声と混ざり合い、生み出される爆発的なボルテージ。今のアンジュルムの勢いを象徴するようなパワフルな1曲で、日本武道館の盛り上がりは最高潮に達した。