浜崎あゆみ、12年ぶりのファンクラブツアーが終了。「私は心から、TAのことを誇りに思っています。」

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浜崎あゆみのファンクラブツアー<TA LIMITED LIVE TOUR>が、11月24日のファイナルZepp Tokyo公演、および12月3日に延期となった福岡公演(振替公演)をもって7都市18公演の日程を終了した。

4月から始まった全国アリーナツアー<ayumi hamasaki ARENA TOUR 2015 A Cirque de Minuit ~真夜中のサーカス~>が終了した7月から、年末恒例のカウントダウンライブまでの間で、もっと会いに行ける機会がないかというayuの想いから企画されたのが、2003年にTeamAyu会員限定で行った<ayumi hamasaki LIMITED TA LIVE TOUR>以来となる今回のファンクラブツアーだった。

「今年は多くTeamAyuのみんなに会いに行きたい。カウントダウンライブまでの間、まだ会いに行くチャンスがあるなら会いに行きたい。」── 浜崎あゆみ(TAツアー初日前日のLINEトークライブにて)

12年ぶりのTAツアー。久しぶりのライブハウスでの公演。ぎっしりと埋まった11月24日のZepp Tokyoのフロアからは、開演時間を過ぎてayuコールが巻き起こる。言うまでもないことだが、ステージと客席までの距離はアリーナ公演とは比べ物にならないほど近く、もうそれだけでも興奮が高まるというものである。

ライブ直前、おなじみ、コーラスのティミーが、「みんな楽しみ? もうちょっとで始まる! すごい! いっぱいいる! 本当に今日いっぱいいるね!」と、ステージに登場。「今、隣りの人、見て。『ハロー!』言って。よろしくね。」と、TA同士、周りに気を使いながらもライブを楽しもうと呼びかける。

そして、過去のライブ映像をもとにしたオープニング映像がスタート。ayuの登場までのカウントダウンが始まる。ゼロになった瞬間、大きな歓声が巻き起こり、暗闇の中から浮かび上がるロックスタイルのayu。大型LEDスクリーンこそ背面には用意されているが、ライブハウスということもありステージセットはそのくらい。シンプルなステージの中で、ayuは1曲目の「Sorrows」から魂をぶつけるように、客席側ギリギリ、ステージ先端で時に膝をつきながら熱唱する。さらに2曲目の「Startin'」でSHU-YA、KAZUMA、MIDORI、ZIN、KOのダンサーズを呼び込み、「叫べー!」と、これでもかと客席を煽れば、フロアは拳を突き上げて激しく蠢めく。そして立て続けに放たれる「UNITE!」。ayuのライブにおける最強の盛り上がり曲のひとつがこのタイミングで投入されたなら、オーディエンスの誰もが魂まで激しく揺さぶられ、早くも最高の興奮がZepp Tokyoを突き抜けていく。

「東京のみなさんこんばんは! 今日は最終日! ようこそいらっしゃいました。いやー、暑っ。どうしたみんな、大丈夫? あのー、あれですよ。12年ぶりにTAツアーやらさせてもらって、やっと東京に帰ってくることができたんですけども。ただいま。」

「最初の方は、慣れんかったけんさ、このライブハウスっていう形が。戸惑ったじゃないですか。最初のほうの東京来てくれた人いますか? 結構、戸惑ったやんね。どうしようかなってなったやろ?」

「あの、私、あれ好きなんですよ。引越しの荷物に入ってるプチプチってするやつ。あれをみんなの間に入れたい。絶対、盛り上がる曲とかでプチプチって。ちょっとさっき思ってしまった(笑)」

早くも大盛り上がりのファンを前にして、ゆるいトークをしていくayu。博多弁が自然と出てしまうのは、何よりayu自身がTAを前にリラックスしている証拠でもある。

そしてayuは、すし詰め状態のフロアをエリアごとに区切った上で自ら観客をひとりずつ指名。周りで気分が悪くなった人などが発生した場合に近くのスタッフに知らせるという、TAとayuの関係性だからこそ成立する連絡体制を構築したのち、次の曲へ。自身、感極まることが多くてうまく歌えないという「Last minute」をまさしくこの日も感情をあらわにして、体を震わせて絶唱。オーディエンスは、ayuの鬼気迫る力強さと、今にも壊れてしまいそうになるほど繊細でもあるパフォーマンスに、呼吸をすることすら忘れそうになりながら釘付けとなり、そして彼女が真紅のライトの下で片手を天に掲げた姿に拍手喝采を送った。
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