【インタビュー】BREAKERZ、再始動第2弾シングル「YAIBA」に込めた「君となら輝ける」

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■完全にクリスマスシーズンなので、2秒ぐらいで決まりました(笑)
■7年経って大人になった部分もあるし、この瞬間だから表現できる

▲AKIHIDE(G)

──「YAIBA」をステージで演奏してみて新たに感じたこともありますか? ライヴ映えするナンバーですよね。

AKIHIDE:そうですね。難しい曲なので最初は立って弾くだけでいっぱいいっぱいかなと思ったんですけど、実際にステージに立ったらアグレッシヴにやれましたね。夏のツアー<BREAKERZ LIVE TOUR 2015「Ø-ZERO-」>の追加公演で初披露して、<HALLOWEEN PARTY 2015>でも演奏したので、バンドのレベルがどんどん上がってきていることを感じました。

DAIGO:シングルでありながら、ライヴ曲としてやればやるほど育っていきそうな曲だなと思いました。あとはイントロのところで“声を出して煽るのか”、あるいは“頭を振るのか”、まだ決めかねているんです。シングルで頭を振る曲は今までのBREAKERZではないので新しいかなとも思うんですけどね。

SHINPEI:前後にどんな曲が来ても、この曲をやれば「YAIBA」の世界観になるなって手応えがありました。セットリストのどんなポジションでも効果的だと思うので、頭にやってもいいし、エンディングでもありかもしれない。あとプレイに関してはダウンチューニングでぶっ太い弦を張って弾いているからかもしれないですけど、リズム隊と同化している感覚があるんですよね。ある意味、ベーシスト目線というか、面白い体験でしたね。今まではリズム隊の上で自由に舞うのがギターの役割だと思っていたんですけど、それだけじゃないんだなって発見した曲でもあります。

──「YAIBA」のミュージックビデオの映像は火を効果的に使っていて、まさに燃えさかってますね。

DAIGO:そうですね(笑)。演奏シーンがメインで、バンドの勢いを感じられるような力強いミュージックビデオになったかなと思います。廃墟的ビルで撮影したんですけど、雰囲気がホントにちょっと……。

──怖いと感じるような空気感だったんですか?

DAIGO:ちょっとね(※SHINPEIが何度もうなづく)。

──激しく同意してますけど(笑)。

SHINPEI:ははは。幸い霊感はないので見えなかったんですけど、見える人だったら怖いんだろうなって。

DAIGO:あとSHINPEIがめちゃくちゃ蚊に刺された(笑)。

SHINPEI:そうなんですよ。11月に撮影したのに。

DAIGO:でっかい蚊だったよな。

SHINPEI:10ヵ所ぐらい刺されちゃって。蚊の刃と戦ってました(笑)。

──ミュージックビデオではフラッグを振ったり、キメのシーンも盛りこまれていますね。

AKIHIDE:クールな感じです。衣装も今までにない感じで、新しいBREAKERZですね。考案したのはDAIGOくんです。

DAIGO:戦いに出るようなイメージにしたくてああいう衣装になったんですけど、赤を差し色で入れたり、ロック感を大事にしてますね。今までやっていそうでやっていなかった見せ方だと思います。

▲「YAIBA」初回限定盤B

──初回限定盤Aと通常盤には「WINTER PARTY 〜Acoustic Version〜」が収録されていますね。幸せになれそうな温かくてお洒落なアレンジになっていますが、2008年の3rdシングルに収録されていたこの曲を2015年冬に再度送り出すことにした理由というのは?

DAIGO:シングルのカップリングに自分たちの昔の曲をリアレンジして収録するのは以前からBREAKERZがやってきたことなんですけど、今回はリリースが完全にクリスマスシーズンなので、「だったら、この曲やろうか」って2秒ぐらいで決まりました(笑)。アレンジを小野塚(晃)さんに依頼したのですが、7年経って僕たちも大人になった部分もあるし、今、この瞬間だからこそ表現できる新しい「WINTER PARTY」が生まれましたね。

──アコースティックというとアコギとリズムだけのシンプルなアプローチを思い浮かべるけれど、この曲はコーラスや鍵盤、クリスマスを連想させるベルの音が入っていて、ジャジーなエレキギターも柔らかな音色で饒舌ですよね。

AKIHIDE:小野塚さんのアレンジがすさまじいクオリティでコードワークも素敵だったんですよ。ギター録りはその上に乗っかる感じだったんですが、ホントに楽しかったですね。譜面に“ここはギターで盛り上げてください”とか書き込んであって、ギター魂じゃないですけど、はずむように弾きました。

──AKIHIDEさんのエレキはセミアコ?

AKIHIDE:「YAIBA」のミュージックビデオでも使っているギブソンES-355で、SHINPEIはアコースティックギター。ちょっと教会のゴスペルっぽいイメージですよね。

──彼氏や彼女がいない人にBREAKERZが送るクリスマスソングですかね。

DAIGO:歌詞を書いたのは7年前なので(笑)。“そんなに経ったんだ”っていう懐かしさも感じましたね。もちろん、バンドとしてはがんばっていきたいし、もっと愛されるバンドになっていきたいというのはあるんですけど、もう30代後半になってきてるので、いい意味で大人になってきているのかなと。

──それが歌や演奏に自然とにじみ出ているのかも。

DAIGO:そうですね。プレイもそうだし、歌声もそうだし、大人の雰囲気の「WINTER PARTY」になりましたね。

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