【冬だ一番MAX祭り! その1】MAX、グループ名は「ハーレムクイーン」になりかけた

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── これジャケ写ですか?(ジャケット写真を見ながら)

MINA:そうそう! ジャケ写も二転三転してさ。

NANA:今じゃ誰が誰だかわからないですよね。

LINA:この時はこういうのが流行ってたんです。今じゃ全然路線が違う。

NANA:ロシアっぽい感じだよね、スタイルも。今見ると今っぽいんですよ。

MINA:きっと早かったんだよ。

NANA:グルッとしたのかな。

MINA:二周くらいしてるんじゃない?(笑) 十年一昔って言うから。

NANA:最初はSUPER MONKEY'Sと同時進行だったので、別人のグループという設定で「あの人たち知りません」みたいな感じでやってましたね。SUPER MONKEY'Sでは本名でやっていたので、MAXでは下の名前だけにしようということになって、私と美奈子(MINA)の名前にナが付いてるから、全員名前にナを付けることにしたんです。りっちゃん(LINA)だけ律子なので、MAXになってから芸名になったよね。

LINA:そっちの方がきっとみんな覚えやすいってレコーディングスタジオかなんかでみんなで盛り上がって、LINAになったんですけど、“りっちゃん”っていうニックネームはずっと変わらないので、呼び名はりっちゃんのまま。LINAって言われたことがなくて。

MINA:だって私のこともMINAって呼ばないでしょ? 美奈子でしょ。

LINA:これでも最初は頑張って「LINAは~」とか言ってたんですけど、今はないね(笑)。

NANA:ということで「恋するヴェルファーレダンス ~Saturday Night~」の時に全員が芸名になりました。

LINA:似すぎて覚えづらいって言われて大不評でしたね(笑)。

── 「恋するヴェルファーレダンス」の企画を聞いた時に、これから自分たちの活動が始まるのか、という予感や期待は感じましたか?

MINA:この時は何もなかったよね。SUPER MONKEY'Sがあったから、遊び感覚だったもんね。期待をされているというよりは、みんなで楽しんでる感が強かった。

NANA:SUPER MONKEY'Sをやっている中で、(安室)奈美恵も一人でやっていくようになってきてたから、この時は、今後はそれぞれ一人での活動が増えるのかなくらいな感じでした。ずっとグループでやっていこうっていう気持ちもなかったし、そういうふうになっていくのも想像でなかったから、歌を歌ったりタレントさんになっていくのかなって、なっていけたらなくらいの感じだったので、まさかずっとグループで活動できるなんて思ってもみませんでした。

── 日本語歌詞を書いた秋元康さんとの絡みはなかったんですか?

NANA:なかったですね。急に歌詞が変わってレコーディングまでしたのに、歌詞が変わってもう一度歌い直したんです。元々もっと大人っぽい曲だったんですよ。元の曲は何かのアルバムに入ってるはず。(歌詞が異なる「DI DI LA LA LA ~仕事が恋の邪魔をする~」。コンピレーション・アルバム『We Love Saturday Night!!』収録。1995年8月21日発売)

LINA:ラップも自分たちで作ったんだよね、ディレクターさんと一緒に。

NANA:秋元さんの歌詞でもう一度レコーディングすることになって、スタジオで誰かを待っている時に、みんなで落書きしてたんです。そうしたらディレクターさんが、「何書いてるの? 面白いね」と言って、みんなで何か沖縄っぽいのラップを作ろうよってことになって、その場のノリで沖縄だったらどんなものがある?みたいな感じで、「ハブとマングースの戦いがあります」とか言い合って(笑)。

MINA:りっちゃんは自分のことを「お箸がちゃんと持てない」とか。

NANA:「小さいころに空飛んでたんですよ」とか、レコーディングの中でディレクターさんと話した内容がそのまま歌詞になったんです。

LINA:なんであの振り付けはダメで、このラップはOKなんだろうっていうね(笑)!

── このシングルのリリースイベントはやったんですか?

NANA:やりました。全然人来ないなって思いました。

── ショックですよね?

NANA:ショックでした(笑)。SUPER MONKEY'Sではあんなにお客さんいたのに、来ないんだ!って思いました。あんなに人いるのになんでこの四人だと来ないの!って。

LINA:この時もいろんなオーディションを受けてたんだよね。CMのオーディションとかね。

NANA:みんなで一緒に共同生活してたんですよ。今日は何のオーディションに行くとか、それぞれ報告しあって、でも落ちて帰ってくるっていう(笑)。

LINA:受かった試しが一回もない(笑)。で、何のCMに行ったのかはわかってるので、ちょっと経つとそのCMが流れてくるんですよ。あのCM誰々に決まってるねみたいな話してたよね(笑)。

→ 次回更新『1995年8月21日発売「Kiss me Kiss me, Baby」』に続く。



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