12月9日にアルバム『Wherever You are』をリリースした★STAR GUiTARと、来年でデビュー5周年を迎え、10月に初のオールタイムベスト『ハジベスト。』をリリースしたハジ→。二人の出会いは、約6年前にさかのぼる。ハジ→の楽曲のアレンジを★STAR GUiTARが担当して以来、楽曲ではコラボしてきた二人だが、この度★STAR GUiTARのたっての希望でハジ→との対談が実現。実は★STAR GUiTAR作品のファンというハジ→から、★STAR GUiTARへの質問が止まらない対談となった。

◆★STAR GUiTAR vs ハジ→~画像~

■コンセプトは「どこにいても僕だし、あなたなんだよ」っていうこと
■だから『Wherever You are』の最後の曲は「Wherever We are」なんです


★STAR GUiTAR:今回、対談をやるとなった時に、僕とは近いところにいるけど『Wherever You are』には参加していないアーティストと話がしたいと思ったんですよ。それで言うとハジ→くんは絶妙なところに居てくれる。だから、いつかハジ→くんと、こういう企画ができたらいいなぁと思っていたんですよ。こうやって面と向かって話す機会ってないし、一緒に音楽をやっているという世間的な認識はそんなにないけど、実はすごいやっているという意外性も含めて話ができればいいなと思って。

ハジ→:あぁ、そうかもしれないですね。SiZKさんと関わりがあるって言うと「えっ?」って言う人が多いです。

★STAR GUiTAR:そうでしょ? ハジ→くんの人柄もそうだけど、作るものも含めて、すごく繊細で優しいじゃないですか。でも芯があって説得力がある。その温かさみたいなものは僕自身、取り入れたい部分の一つだったりもしているんだよね。ハジ→くんの歌って、すごく寄り添うけど、そういうのを楽器だけで表現できないかなっていうのがあるんです。もしかして、それって、ハジ→くんも僕と同じようなテーマを持ってやっているからなんじゃないかと。そういう共通点ってないですか?

ハジ→:あぁ! SiZKさんって、すごく歌を大事にしてくれますよね。音を作っている方の中には「音を聴かせたい」っていう人もいると思うんですけど、SiZKさんはそうじゃなく、歌に寄り添ってくれて、すごく柔軟なのはそういうテーマがあるからなんですね。


★STAR GUiTAR:一番大きいのは小室哲哉さんから(音楽に)入ったからなんでしょうね。globeが大好きだったんですよ。

ハジ→:へぇ~!

★STAR GUiTAR:入り口が小室さんっていうことで、サウンドが歌に寄り添うっていうのは、意識しなくても自分の土台になっているんだろうなって思います。

ハジ→:僕の入り口はGLAYさんです。最初に音楽に激ハマリしたのはそこなので、SiZKさんともちょっと似ていますね。日本の音楽シーンの王道というか。そこから始まって、自分なりにいろんなものが足されて行ったという。


▲★STAR GUiTAR『Wherever You are』

★STAR GUiTAR:二人ともちゃんとポップスから入ってるんだね。

ハジ→:だからSiZKさんの★STAR GUiTARの作品……、今日も聴いてきたんですけど、サウンドだけで成り立つエンターテインメントが確実にあって。しかも音を立体的に使ってきますよね。僕は★STAR GUiTARは絶対にいいヘッドフォンで聴くことをお勧めしたいんです。車に乗っている時、後ろからコンコンってノックされてると思ったら、SiZKさんじゃねぇか!っていうことがあった。聴くたびに発見があるし、ちょっと変化をつけたりとか、意外性をもたせたり、ビックリさせたがりで、普通が嫌なんですよね?(笑)そういう人って、あんまりいない。

★STAR GUiTAR:ははは(笑)。隠し味が好き。しかも、そうやって発見して面白がってくれる人もなかなかいない(笑)。


▲ハジ→

ハジ→:ヴォーカルがなくても、歌心がわかっている人の作品という感じがします。アルバム単位で言うと2枚目の『Traveller』がめちゃめちゃ好きなんですよ。「Find the center of a circle」と「Day and Night」が好きで、ジムで筋トレしながらとてもテンション上げる時に聴いてます。もちろん『Wherever You are』もiTunesでダウンロードしてチェックしていますよ。今作は『Wherever I am』と対になっているそうだけど、その辺の話も今日は聞きたいなと思っていて。サウンド的にはもちろん違うけど、SiZKさん的にはどういう違いでタイトルを分けたんですか?

★STAR GUiTAR:コンセプト的には、この2枚を通して一番言いたいことは、「どこにいても僕だし、あなたなんだよ」っていうことなんですよ。だから『Wherever You are』の最後の曲は『Wherever We are』なんですよ。それで完結するっていう。

ハジ→:本当だ! スゴイ、今、鳥肌立った。

★STAR GUiTAR:個人的なことなんだけど、この2枚を出す前に、『Schro(oの上にウムラート)dinger's Scale』っていうピアニストをフューチャリングしたアルバムを出していて、その時にコラボをしながらピアニストの方達から学んだことがたくさんあったんです。僕が作っているダンスミュージックって基本的にループが主体みたいなところがあるんだけど、ピアニストの方がどんどん展開や転調をして変化を加えていくのがすごく面白くて。それを自分でもできないかなって。でも、自分の中には今までダンスミュージックをやってただけにルールがあって、なかなか出せなかった。やってみたけど出来ないんじゃないかって思ったし、そういうのはそもそも★STAR GUiTARじゃないんじゃないかということも思ったんです。

ハジ→:自分の中でそういう葛藤もあったんだ。


▲★STAR GUiTAR

★STAR GUiTAR:今まで何枚か作品を出して、リスナーの中にも「★STAR GUiTARっぽさ」みたいなものは出来ているだろうし、僕の中にもある。それを一回取り払おうっていうきっかけになったのが『Schro(oの上にウムラート)dinger's Scale』っていう作品で。そこでやったようなことをフューチャリングアーティストの力を借りずに自分でやってみようっていうのが『Wherever I am』『Wherever You are』なんです。変わることは怖くないし、変わってみたら、どこに居ても僕は僕だし、君は君だったと。意外とそんなに大したことなかった。ただ、その一歩を踏み出すのが怖いんじゃないかと思うんだよね。僕の場合は、それがたまたま自分の音楽だったけど、そうじゃなくて、自分の環境を変えたいと思っている人や「変わりたい」と思ってる人にも当てはまるんじゃないかと思って。そういう意味で、この2枚で一つにしようと思った。

ハジ→:へぇ~。1枚目が出来た時点で、2枚目も出来てたんですか?

★STAR GUiTAR:曲自体のデモは最初からあったんだけど、『Wherever You are』は、『Wherever I am』を踏まえた上で変えたいと思ってたんで、手付かずのままにしておいて、『Wherever I am』を出した時点で一気に仕上げて行きました。

ハジ→:「フィーチャリングせずに自分でやってみよう」ってことは、ピアノも自分で弾いてるんですか?

★STAR GUiTAR:ほぼ弾いています。

ハジ→:マジで!? SiZKさん、前に「ピアニストと一緒にやってて」って話をしてたから、それを経てのこれなんだろうなっていうのは思っていたけど、結構、難しそうなのあるよ(笑)。 『Wherever I am』収録曲の「The Curtain Rises」とか。この曲、すごい耳に残っているんですよ。

★STAR GUiTAR:あぁ、あの曲はジャズバンド fox capture planをフューチャリングしているから。でも、フィーチャリングがついていないものに関しては全部自分で弾いています。

ハジ→:そっか。それに注目して聴いたら、もう一回楽しめますね(笑)。

★STAR GUiTAR:ははは(笑)。

ハジ→:『Wherever You are』の『forgive』でフィーチャリングしているre:plusさんのアルバムは僕も持っているんです。だから、ここのつながりを聞きたかったんですけど。



★STAR GUiTAR:実はレーベルが同じなんだよ。

ハジ→:かっこいいっすよね。

★STAR GUiTAR:うん。かっこいいよね。ジャジーヒップホップというか。近いところにもいるし、チョコチョコ会う機会もあったんだけど、なかなかタイミングが合わなくて一緒に出来なかったんだけど、今回はタイミングが合って。

ハジ→:あのイントロのピアノの感じもいいですよね。あそこはヤバい。唄いそうになったもん(笑)。あそこに乗っかって一曲できそう。切ない感じで。ああいう切ないの好きですよね?

★STAR GUiTAR:うん。ああいう響きをハジ→くんが好きなのもわかる(笑)。

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