2015年3月に活動を開始したアニソンシンガー菜苗(ななえ)が初のミニアルバム『Happy together』をリリースする。この作品は12月1日に行われたバースデーライヴで販売され、12月23日には彼女の出身地である福岡のタワーレコードにて先行リリース。そして、2016年2月3日には、いよいよ全国のCDショップにて発売される。アニメ好きが高じてアニソン歌手を目指すようになったという彼女が、これまでの物語とミニアルバム『Happy together』について語る。なお、ハイレゾ音源配信サイト『OTOTOY』で、藍井エイルの「ラピスラズリ」のカヴァーをハイレゾ配信中だ。

◆菜苗~画像&映像~

■自分の思いも乗せながら作品を盛り上げることができる
■だからアニソンシンガーになりたいと思ったんです


――歌手を目指す前は保育の短大に通っていたそうですね。

菜苗:そうなんです。以前は養護教諭(保健の先生)になりたかったんです。ただ、ずっと歌への気持ちはありました。でも、厳しい世界だから、なかなか踏み出すきっかけがなくて。両親ともに「ちゃんと学校を出て就職して」っていうタイプだったので、音楽の道に進むのは良く思わないっていうのを察していたんです。反対されるのは目に見えていたから、踏み出すこと自体、勇気がいることでした。

――夢は夢のまま終わらせようとしていたわけですね。

菜苗:はい。でも、やっぱり心の中にはモヤモヤしたものがあったので、勢いでオーディションを受けたんです。もしダメだったとしても失うものは何もないですし、かえってそれが良かったのか、そのオーディションがきっかけで今の事務所に声をかけていただけて。踏み出して良かったと思っています。今では歌が何よりも大切なものになっていますし、進むほど大きなものになっていきますね。


――歌はもともと好きだったんですよね。合唱部に入っていたとか。

菜苗:はい。掛け持ちでしたけど。あと自宅から自転車で30分のところに、朝7時~11時までドリンク一杯頼めば1時間10円っていうカラオケボックスがあったんです。

――安っ!

菜苗:すごく安いですよね。だから、早朝から準備して、自転車をこいで、一人カラオケをしに行っていました。それくらい歌うのが好きだったんです。何時間でも歌っていましたね。

――そこで歌ってたのがアニソン?

菜苗:そうですね。小学校の頃は陸上をやってたので、アニメをやっている時間帯に家にいることはなかったんですけど、中学くらいからアニメを見るようになって、どんどんハマりはじめたんです。いろんなアニメを見ている中で、主人公が夢を叶えるために努力をしたり、落ち込んだりしているじゃないですか。ストーリーや声優さんの演技が作り上げている感動を、より盛り上げるためにアニソンっていうのはすごく大事なものだと思って。

――アニメが好きなら声優という道もあるけど、菜苗さんはあえて「歌」だったんですね。

菜苗:そうなんですよ。歌が好きっていうのもあると思いますけど、私自身、決して可愛い声ではないので(笑)。

――ハスキーですよね。

菜苗:はい。声優さんの可愛い声に憧れはあるので、声優さんが唄った可愛らしい曲を聴くのも好きだし、元気をもらえるんです。でも、自分自身はしゃべり声にはすごくコンプレックスがあって。短大で保育の実習をしていた時も、子供ってストレートですから「変な声」って言われちゃうんです(笑)。だから、自分の中では、「声優さんってすごい仕事だな!」とか「いいな!」とは思うんですけど、自分がなりたいというのとは違っていました。何よりも一番に歌があったんです。


――なるほど。

菜苗:あと、アニソンって、もちろん作品ありきなので、作品に沿わなければいけないし、盛り上げるものであるというのももちろんありますけど、その中に自分の色や思いも混ぜられます。アニメの世界も壊すことなく、ミックスできる唯一のものだと思うんです。自分の思いも乗せながら、作品を盛り上げることができるって、すごく特別なものに感じたんですよ。だから、アニソンシンガーになろうと思ったんです。ただ、今現在、アニメで私の楽曲が使われた実績もないのに「私はアニソンシンガーです」と言い切るのはハードルが高いので、今は「アニソンシンガーを志す者」と言っています(笑)。
(ハイレゾ音源配信サイト『OTOTOY』で、藍井エイルの『ラピスラズリ』のカヴァーをハイレゾ配信中)



――その第一歩とも言える作品が2016年2月3日には全国で発売されます。今作のタイトルにもなっている『Happy Together』は座右の銘?

菜苗:はい。自分の中で、「好きなことを仕事にする」というのが人生で一番のわがままだと思っていて。好きなことだけをして生きていけるなら、たぶん、それが一番の幸せ。でも、そんな簡単な話じゃないから、みなさん、一所懸命お仕事を頑張って、空いた時間を使って自分が楽しいと思えることに費やしていると思うんです。それを一緒にしてしまいたいっていうのは、ものすごくわがままなことだなと思っています。しかも、歌のお仕事って、一人では出来ないんですよ。応援してくださる方はもちろん、スタッフや事務所の方、レーベルの方の助けも必要です。自分の好きなことを仕事にすると言っている以上、関わっているすべての人にちょっとでも幸せを感じてもらえるようにすることが、私がやるべきことなんじゃないかと思っています。幸せを届けて、それを共有していくということが私が歌の中で一番やりたいことなので、『Happy Together』を合言葉にしているんです。


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