RIP SLYMEの約4年半ぶりとなる全国ホールツアー<Tour of Ten>(17都市20公演、全動員5万人)が、1月10日(日)に日本武道館で8000人を集めて千秋楽を迎えた。BARKSでは、オフィシャルから届いたレポートをお届けする。

◆RIP SLYMEライブ画像

この日はアンコールを含めて全27曲を2時間半に渡って披露。ファイナルらしい熱のこもったパフォーマンスで満員の会場を熱狂させた。ライブは真っ暗闇の中、最新アルバム『10』と同じく「Powers of Ten」からスタート。MC陣が持つ小型の懐中電灯から放たれる4本の光が暗闇の中を上下左右旋回するスリリングな展開で始まった。ステージを照らす照明が真っ赤に変わると、RYO-Zが「さっそくゲストを紹介します!」とchayを呼び込んで「JUMP with chay」を披露。この日だけのスペシャルゲストの登場に、場内の温度が一気に上がった。



その後は「ナンシーズ」と名付けられた18名の女性ダンサーを従えて「POPCORN NANCY」と、低音をブリブリに効かせた「楽園ベイベー(DJ Fumiya Remix)」をパフォーマンス。煽情的な照明とダンスビートで日本武道館を巨大なクラブのように変えていく。「KINGDOM」「メトロポリス」「だいたいQuantize」という『10』収録曲が続いた中盤は、往年のヒット曲、ライブ人気曲を織り交ぜて進行。「黄昏サラウンド」は途中をレゲエ風のトラックに差し替えたり、「One」はダンスホール調のラップで聴かせるサビから始まったりと、ひと味スパイスを加え、名曲をフレッシュな形で聴かせた。

また「気持ちいい for Men」には、ヨースケ@HOMEがブルースハーブとウクレレでゲスト参加。今回のツアー初披露となる「青空」は、数多くのRIP SLYME楽曲に曲作りで参加している宮原永海がボーカルで加わり、ツアーファイナルに華を添えた。「Happy Hour」「ピース」で場内をほがらかな雰囲気にした後は、メンバーが客席から指名した2名の観客が叫んだ好きな言葉をRIP SLYMEと観客全員でコール&レスポンス。そうして会場をひとつにし、ヒット曲「SLY」へなだれ込む。

次曲「Vibeman feat. 在日ファンク」には、またまたこの日だけのスペシャルゲスト、浜野謙太(在日ファンク)が登場。大きな歓声が沸き、ライブの熱気がさらに上昇していく。



ステージから何本ものスモークが吹き出した「Good Time」は、中盤以降をド派手なEDMにリミックス。5人は「R.Y.U.S.E.I.」よろしくランニングマンのステップを繰り出し、客席を沸かせた。ここまでライブ開始から約2時間。今回のライブは最初のMCでRYO-Zが「ダンスフロア武道館へようこそ!」と挨拶した通り、開始以降、客席の照明がかなり暗い状態で進行していたのだが、次曲「JOINT」のラストのサビで会場がパッと明転し、金テープも噴射。視界が開けた解放感と徐々に高まっていた熱気で観客の興奮は一気に爆発。ライブのボルテージは最高潮に達した。

その後のMCでは、RYO-Zがこの日のライブの印象的な場面を振り返り、「その一瞬一瞬が最高だったのは、今日という日にこの時間この場所を選んでくれたみんなのおかげです」と感謝をメッセージ。今日の思い出をプレイバックさせるような本編最後の「時のひとひら」が終わると、深い余韻に浸った観客から温かく大きな拍手が起こった。



アンコールの最後にRYO-Zは「まだまだこれからもヤバいBOMBをこさえて、こうやってダンスフロアに投下していきたいと思います。2016年から先も俺たちはこの道を行こうと決めてますから」と力強く決意表明。「その道の先で出会えたら、今日みたいに一緒に踊ってもらえますか?」と投げかけ、5人は「この道を行こう」を全力でパフォーマンスした。ステージからはライブの興奮をさらに高めてくれるような何本もの真っ白なライトが客席に伸び、ライブハウス武道館は、フェスのような開放感と高揚感に包まれて幕を閉じた。



昨年10月に始まり、年をまたいで全17カ所20公演をめぐった今回のツアー。終演後、5人はツアーをこう振り返った。

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「4年ぶりのツアーだったんで始まる前は緊張があったんですが、初日で「イケそうだ」という手応えを掴めました。そうして突っ走ってきて、途中、「ん?」っていうところもなく最後まで突っ走れた。完全燃焼できました」(RYO-Z)

「最初の頃はフレッシュな感じもありましたけど、武道館に向けて段々できあがってきた感じがあって。MCのトークや構成も、こんなに同じことを繰り返したことは今までないんで、そこも面白かったです」(ILMARI)

「今までの15年間を噛みしめるようなツアーでした。昔より全然よくなってるところはありますが、もっとたくさんの人に観てもらいたいし、どうやったらより良い明日が待っているのか、毎回考えながら回れたツアーでした」(PES)

「旅行に出掛けると、行きは鞄に荷物がちゃんと入ってるけど、帰りになると入らなくなる。今回はそんなツアーでした。いろんなものを得て、楽しい思い出もいっぱいで、鞄からあふれちゃうっていう」(SU)

「今回はトラックを変えて披露する曲がいつもより多いので最初は心配してたんですが、手応えも感じられたし、結果、良かったと思います。これがDJスタイルでやれる面白いところですから。その良さを出せたツアーだったと思います」(FUMIYA)

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[セットリスト]

M1, Powers of Ten
M2, JUMP with chay
M3, POPCORN NANCY
M4, 楽園ベイベー(DJ Fumiya Remix)
M5, SCAR
M6, KINGDOM
M7, メトロポリス
M8, だいたいQuantize
M9, Rock it!
M10, TOKYO STOMP
M11, STEPPER'S DELIGHT
M12, AH! YEAH!
M13, 気持ちいい for Men
M14, 黄昏サラウンド
M15, One
M16, 青空
M17, いつまでも
M18, Happy Hour
M19, ピース
M20, SLY
M21, Vibeman feat. 在日ファンク
M22, Good Times
M23, JOINT
M24, 時のひとひら

ENCORE
EN1, Super Shooter
EN2, 熱帯夜
EN3, この道を行こう