SCANDAL、初のアリーナツアー最終日に「本当に幸せです！」

SCANDALが1月13日、日本武道館公演を開催した。これは2015年12月9日の神戸ワールド記念ホール公演からスタートした東名阪アリーナツアー＜PERFECT WORLD＞のファイナルとなるもので、同ツアーは計4万人を動員する大規模ツアーとなった。

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アリーナツアー＜PERFECT WORLD＞は、2015年に9ヵ国41公演のワールドツアーを廻ったSCANDALがシンプルなステージセットで、衣装も白と黒でラフにまとめ、”バンドらしさ”を前面に押し出したライブとなった。会場となる日本武道館は自身約4年ぶり。2DAYS公演となった今回は両日1万人のファンが詰めかけた。


ステージの幕が開くや「Image」「瞬間センチメンタル」「DOLL」「EVERYBODY SAY YEAH!」「STANDARD」と新旧織り交ぜたロックナンバーを間髪入れずに連発。その後のMCのコール＆レスポンスの中では、「新成人の人～？」というHARUNA（Vo&G）のユニークな呼びかけに応えた新成人のレスポンスに、会場全体から拍手が起き、お祝いムードに包まれた。

ライブは、アップテンポなロックナンバー「お願いナビゲーション」でさらにヒートアップ。MAMI（G&Vo）がメインボーカルとなる「本を読む」、TOMOMI（B&Vo）がメインボーカルとなる「LIFE IS A JOURNEY」と、メンバーそれぞれのカラーが色濃い楽曲が続くなか、「少女S」では秀逸なライブアレンジを披露。これは間奏にメンバーそれぞれのソロまわしが入るというもので、演奏テクニックとバンドとしてのグルーヴを魅せつけた。さらに、ライブではおなじみのナンバー「会わないつもりの、元気でね」で会場を盛り上げた。

場内が瞬間的に暗転すると、RINA（Dr&Vo）がメインボーカルとギターを務める4つ打ちビートのダンスチューン「おやすみ」でメンバー4人が横一列に並んでのパフォーマンスを披露。そのままのスタイルでテクノポップ調の「kill the virgin」へ。同曲ではHARUNAがカオシレーターを操作したほか、RINAがキーボードを弾くという新たなアプローチで、場内が一気にダンスフロアのような空間となった。そしてMCではメンバーそれぞれが2016年の目標を発表した。

「今年は自動車の免許を取りたい。今年の夏には車で海に行きます！」──HARUNA

「祖母から母へと受け継がれた梅干しを自分も漬けます！　今年の夏フェスの際には塩分摂取のために、漬けた梅干しをメンバーにおすそわけしたい」──TOMOMI

「古着屋めぐりが好きで、去年からパジャマを探してい。かわいいパジャマを集める」と話したRINAには、HARUNAが「今日、もしかしてパジャマで会場に来た？」と問いかけると、RINAが「かわいいパジャマをみんなに見てもらう場所もないので、実は今日は武道館までパジャマで来ました！」と笑顔。

「自分で着る服は自分で作る！　最近お買いもので服を見ていると自分で作れるのでは？と。生地屋さんに行って、まずはトートバッグを作ってみました！」とMAMI。すかさずRINAが「MAMIが作ったパジャマを着たい！」と発言するなどメンバー同士の仲の良さが垣間見られた。


ライブはアルバム『HELLO WORLD』から、この季節にピッタリな冬の曲「winter story」を演奏。続いて、1月30日に公開となる映画『猫なんかよんでもこない。』主題歌であり、3月2日リリースのニューアルバム『YELLOW』に収録予定の「morning sun」、そして18thシングルの「Departure」と、ミドルテンポの聴かせるロックナンバーで会場がエモーショナルな雰囲気に包まれた。

後半は一気に、「夜明けの流星群」「Your Song」「SCANDAL BABY」「Sisters」を披露。みんなで歌って、乗れて、踊れるナンバーの連発に加え、HARUNAが「みんな最高ー！」と叫んで会場のボルテージが最高潮に達した。本編ラストのナンバーは2015年10月公開されたSCANDAL初のドキュメント映画『SCANDAL “Documentary film「HELLO WORLD」”』の主題歌「ちいさなほのお」で、しっとりと幕を閉じた。

アンコール1曲目はアルバム『HELLO WORLD』から「love in action」。続いてニューアルバム『YELLOW』収録曲のアメリカンロックナンバー「Stamp!」で再び会場を温める。最後のMCでHARUNAはファンへの感謝と10周年への意気込みを語った。

「平日なのにこんなにたくさん集まってくれて、4年ぶりの武道館で、しかも2DAYSすることができて嬉しいです。そしてさらに嬉しいことがあって、今年はバンド結成10周年を迎えます！　結成10年の日には大阪でのライブが決まっていますが、結成したときは、まさか10年後にこのメンバーでバンドをやっているとは思わなかったし、まさかこんなにたくさんの人の前でライブ出来るとも思わなかったし、本当に幸せです！　3月2日にリリースするニューアルバム『YELLOW』は、1年かけてメンバー4人で作った自信作です。そして4月からはアルバムを引っ提げたツアーもあります。楽しみにしていてください。また会いましょう！」──HARUNA

そしてニューアルバム『YELLOW』から、MAMIが作詞作曲を担当した新たな冬のナンバー「SUKI-SUKI」が披露され、煌びやかなポップロックナンバーに歓声があがった。アンコールラストは「太陽スキャンダラス」。大歓声の中、東名阪でトータル4万人を動員した初のアリーナツアーが大盛況のうちに幕を閉じた。同ツアー終了後にはニューアルバム『YELLOW』のアートワークも公開となっている。










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